賑わってきました
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ずぶ濡れのところを半ば無理やり家に引き入れた黒猫君。お腹空かしてると悪いからカリカリを深皿に入れて置いてみた。警戒心が強いのか単純にビビりなだけなのか、なかなか口を付けてくれなかったけど、しばらくしたらチビチビ食べ始めた。食べてはくれるのね。よかった。
この猫君、人間が嫌いなのか怖いのか知らないけど、一定距離内に入らせてもらえない。近寄ってほしくないなら近寄らないけどさ、寂しいな。まあとりあえず、雨が止むまでは家にいてもらおう。晴れるまで辛抱してね。
……って、いつの間にかもう寝る時間かよ!明日は仕事あるよ、よし寝よ。
「キミもその辺で寝るといいよ」
とっくに定位置の決まっているコマツたちは置いといて、黒猫君にはとりあえず清潔なタオルを進呈しよう。好きに使ってくれたまえ。猫君がタオルの上で丸くなったのでそれでよしと判断。私は寝るよ。キミたちは好きな時に寝なさいな。
今日も一日お疲れ様、また明日。
翌朝、空はすっかり晴れてたけど地面は夜中まで降り続いた雨のせいで水浸し。流石にトリコもコマツも、外へ出ようとはしなかった。そりゃそうだ。
「さて、そろそろ仕事に行ってくるけど、外には出るつもりない? このまま出掛けていい?」
一応全員に聞いてみた。もちろん黒猫君にも。聞いても、それぞれ遊んでたり毛繕いしてたりじっとしてたり。出る気はなさそうだ。ではみんなの気が変わらないうちに出てしまおう。
「いい子にしててねー」
戸締りを確認して、みんなのごはんを用意してから、今日も仕事に行ってきます。この頃、行きも帰りも足取り軽やかなのは、きっと気のせいではない。
勤務先で休憩中、先輩に『この頃、前より表情が明るくなったね』と言われた。
「そうですか?」
「うん。別人みたいだよ?」
「そんなにあからさまです?」
「うん。何かいいことあったの?」
「……ええ。現在進行形で」
そうなんです先輩。怖いくらいに、嬉しい状況が続いてるんですよ……。
仕事を終え、足取り軽く家に帰る。玄関の鍵を開け中に入ると、何やら賑やかだ。
リビングを覗くと、トリコが全力でボールで遊んでいた。どうやら付き合わされていたらしいコマツはすっかりばてている。鈴の入った布製のボールを自分で転がし、それを追いかける。トリコってば、一人遊びが上手だこと。……でも、力加減を考えた方がいいかな。ほら、ボールが毛繕い中のサニーに当たって邪魔されたサニーが怒ってる。ああ、コマツがどうしたらわからなくて困ってる。ん? 今までじっとしてた黒猫君が動き出した。睨み合う(というかサニーが一方的に睨んでる)二匹の間に入って尻尾をパタパタッと動かした。すると、非常に面白くなさそうな顔をしたままサニーはプイとそっぽを向いてソファーの上に移動した。
……なんだこれ。黒猫君、この場を収めたの? あれ? 一日で我が家の序列のトップに立ってるの? ……おろしい子っ。
―――でも、いいなぁ、こういうの。ホント、楽しいったら!
この猫君、人間が嫌いなのか怖いのか知らないけど、一定距離内に入らせてもらえない。近寄ってほしくないなら近寄らないけどさ、寂しいな。まあとりあえず、雨が止むまでは家にいてもらおう。晴れるまで辛抱してね。
……って、いつの間にかもう寝る時間かよ!明日は仕事あるよ、よし寝よ。
「キミもその辺で寝るといいよ」
とっくに定位置の決まっているコマツたちは置いといて、黒猫君にはとりあえず清潔なタオルを進呈しよう。好きに使ってくれたまえ。猫君がタオルの上で丸くなったのでそれでよしと判断。私は寝るよ。キミたちは好きな時に寝なさいな。
今日も一日お疲れ様、また明日。
翌朝、空はすっかり晴れてたけど地面は夜中まで降り続いた雨のせいで水浸し。流石にトリコもコマツも、外へ出ようとはしなかった。そりゃそうだ。
「さて、そろそろ仕事に行ってくるけど、外には出るつもりない? このまま出掛けていい?」
一応全員に聞いてみた。もちろん黒猫君にも。聞いても、それぞれ遊んでたり毛繕いしてたりじっとしてたり。出る気はなさそうだ。ではみんなの気が変わらないうちに出てしまおう。
「いい子にしててねー」
戸締りを確認して、みんなのごはんを用意してから、今日も仕事に行ってきます。この頃、行きも帰りも足取り軽やかなのは、きっと気のせいではない。
勤務先で休憩中、先輩に『この頃、前より表情が明るくなったね』と言われた。
「そうですか?」
「うん。別人みたいだよ?」
「そんなにあからさまです?」
「うん。何かいいことあったの?」
「……ええ。現在進行形で」
そうなんです先輩。怖いくらいに、嬉しい状況が続いてるんですよ……。
仕事を終え、足取り軽く家に帰る。玄関の鍵を開け中に入ると、何やら賑やかだ。
リビングを覗くと、トリコが全力でボールで遊んでいた。どうやら付き合わされていたらしいコマツはすっかりばてている。鈴の入った布製のボールを自分で転がし、それを追いかける。トリコってば、一人遊びが上手だこと。……でも、力加減を考えた方がいいかな。ほら、ボールが毛繕い中のサニーに当たって邪魔されたサニーが怒ってる。ああ、コマツがどうしたらわからなくて困ってる。ん? 今までじっとしてた黒猫君が動き出した。睨み合う(というかサニーが一方的に睨んでる)二匹の間に入って尻尾をパタパタッと動かした。すると、非常に面白くなさそうな顔をしたままサニーはプイとそっぽを向いてソファーの上に移動した。
……なんだこれ。黒猫君、この場を収めたの? あれ? 一日で我が家の序列のトップに立ってるの? ……おろしい子っ。
―――でも、いいなぁ、こういうの。ホント、楽しいったら!