Chapter.0
夢小説設定
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けたたましく鳴りだした枕元にあるはずの目覚まし時計を、手探りで見つけ音を止めた。覚醒しない頭をどうにか起こして、時刻を確認する。アラームを設定した時間を指していた。十分な睡眠をとったはずの身体が気怠さを訴える。
昔はこうではなかったはずだ、そう思って、ふと疑問を抱いた。昔とはいつのことだ。動きの鈍い頭で考えてみるが、数年前のような気もすれば、つい最近のことのようにも感じる。分からない。
まだしばらくこのまま微睡んでいたい。もぞもぞと寝返りを打って、起床を渋ってみるが、意味をなさないことは自分で分かっている。今日は金曜日、平日だ、登校して授業を受けなければ。それが学生の本分だ。
「……めんどくさい」
いくら建前を並べたところで、面倒なものは面倒だ。そもそも、義務教育の過程は終了しているのだから、通う義務はないはずだ。だが、今のご時世、それではなかなか生き辛いのも事実。それにしても、今日は特に身体がだるい。
うだうだといたずらに時間を過ごしていたら、遅刻が視野に入る時刻になっていた。
「にゃぁー」
いつの間にか布団の中に潜り込んでいた愛猫タオの肉球攻撃を喰らった。ぷにぷにして気持ちいい。じゃなくて。
「起きる……起きるから……」
掛け布団に包まって一度大きく息を吸って、吐いた。仕方がない。
ばさりと布団を跳ねのけ、ベッドから起き上がった。身体を伸ばしながら、出掛ける準備を始める。朝ご飯、食べるものあったかな。
自分の食事は適当に、タオの食事はきっちり出してさらに牛乳を添える。栄養がどうとか言われるけど、タオはどういうわけか普通の牛乳が好きだ。前に猫用のミルクをあげたら妙な顔をされた。体調崩したこともないし、それでいいならとそのまま人猫共用にしている。
昔はこうではなかったはずだ、そう思って、ふと疑問を抱いた。昔とはいつのことだ。動きの鈍い頭で考えてみるが、数年前のような気もすれば、つい最近のことのようにも感じる。分からない。
まだしばらくこのまま微睡んでいたい。もぞもぞと寝返りを打って、起床を渋ってみるが、意味をなさないことは自分で分かっている。今日は金曜日、平日だ、登校して授業を受けなければ。それが学生の本分だ。
「……めんどくさい」
いくら建前を並べたところで、面倒なものは面倒だ。そもそも、義務教育の過程は終了しているのだから、通う義務はないはずだ。だが、今のご時世、それではなかなか生き辛いのも事実。それにしても、今日は特に身体がだるい。
うだうだといたずらに時間を過ごしていたら、遅刻が視野に入る時刻になっていた。
「にゃぁー」
いつの間にか布団の中に潜り込んでいた愛猫タオの肉球攻撃を喰らった。ぷにぷにして気持ちいい。じゃなくて。
「起きる……起きるから……」
掛け布団に包まって一度大きく息を吸って、吐いた。仕方がない。
ばさりと布団を跳ねのけ、ベッドから起き上がった。身体を伸ばしながら、出掛ける準備を始める。朝ご飯、食べるものあったかな。
自分の食事は適当に、タオの食事はきっちり出してさらに牛乳を添える。栄養がどうとか言われるけど、タオはどういうわけか普通の牛乳が好きだ。前に猫用のミルクをあげたら妙な顔をされた。体調崩したこともないし、それでいいならとそのまま人猫共用にしている。