Chapter.0
夢小説設定
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手の届かいない別世界だと思っていた。絶対に交わらない、別の次元にあるのだと。そう思いながら、「会いたい」と願ったことがある。一目、会ってみたいと思った。それが叶わないことだとも分かっていた。それは「夢」だった。叶うはずの無い、「夢」なのに。
それが夢ではなく、己に関わる事柄だったと知った時、少し前であれば喜び、内心小躍りしただろう。だが、はたしてこれはシアワセな事なのだろうか? 「知っている」のに「言葉にすること」「行動を起こすこと」を躊躇する。
『壊』してはいけないと思った。そこに居るだけで、何もかもを壊してしまうのではないかと、怖くなった。そう思うと、何もできず、何もせず、ただ見ていることしかできなくなる。そしてそれがまた己を苛む。
『彼』のことは、好きだ。それだけだ。それ以上は、いけない。それ以上は。
トクベツなオモイを抱えた巫女の旅は、ここから始まる。
それが夢ではなく、己に関わる事柄だったと知った時、少し前であれば喜び、内心小躍りしただろう。だが、はたしてこれはシアワセな事なのだろうか? 「知っている」のに「言葉にすること」「行動を起こすこと」を躊躇する。
『壊』してはいけないと思った。そこに居るだけで、何もかもを壊してしまうのではないかと、怖くなった。そう思うと、何もできず、何もせず、ただ見ていることしかできなくなる。そしてそれがまた己を苛む。
『彼』のことは、好きだ。それだけだ。それ以上は、いけない。それ以上は。
トクベツなオモイを抱えた巫女の旅は、ここから始まる。
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