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今日は何する?と一日のプランを突発的に考える事もあれば前々から行きたがってた場所やら様々で今日は前者なのか乱数の買い物の意見が通った。ショッピングモールへと入ればクーラーが効いており外の熱帯と比べると天国と地獄のようだった。エスカレーターに乗り服屋のある二階へと昇っている途中で帝統が乱数に今日も荷物持ちかと聞いている。エスカレーターから降りて乱数は帝統の方に向いて「違うよ」と言う。首を傾げる帝統は着いた二階を見渡す。中央には立派な笹の葉が飾られていて天井には天の川を見立てて鮮やかな装飾が。それを見た帝統は悟ったのかニヤニヤしている乱数を見て自分も笑む。どうやら計画的ではあったようだった。


「そういえば帝統の誕生日だったねー」
「覚えてたくせによ」
「たまにはギャンブルで誕生日過ごさないのもいいと思うよ」
「あ?何言ってんだ。買い物が終わったらスロットルガンガン回しに行くぜ」


乱数は相変わらずな帝統に今日は彼の誕生日だから好きにさせておくかと断念すると中央の笹の葉の方へと歩いて行く。その後に我々も続くと近くで見れば笹は思ってた以上に見事なものでその周囲には織姫と彦星のパネルが置かれている。それと一緒に写真を撮ってるカップルを外目に乱数は笹の葉に願い事を飾れるイベントを発見して此方を向いて「折角だからお願い事したーい」と言いながらも書くスペースの方に行く。帝統はやれやれとばかりにそれに付き合い乱数の隣につく。


「何書くか…って紙がねぇ」
「本当ですね。さっきのファミリーで最後だったんでしょう」
「えー書きたい書きたい目の前に笹の葉があるのに書きたいー!」
「まるでパンダの子供が駄々を捏ねてるようですね」
「もーボク白黒じゃないもん。スタッフのオネーさん紙がないです」


笹の葉の管理をしているスタッフの女性に乱数は紙がない事を伝えると女性は乱数と俺達に驚きながらも紙の補充に行ってくれる。乱数は此方を見てはにかんで笑う。どうやらパンダの駄々捏ねが成功したようだなんて呟けば乱数は白黒じゃないと言い返してくる。


「紙は来るとして何を願うんだ」
「んー内緒。帝統は?」
「乱数が内緒にすんなら俺も」
「ギャンブルでしょう」
「ギャンブルの神頼みはこういうのでしないって決めてるんだよ」


スタッフの女性の手には大量の色違いの縦書きの紙。その一枚を貰って早速書き始める。三人で机に並んで書いていて隣にいる帝統がチラと此方を覗き見てくるのに咄嗟に手で隠す。帝統は残念そうに中身が見えなかったのかちぇと短く声にして自分の願い事に集中する。少しして書けた短冊と笹の葉に三人結び出す。既に色んな人の願い事が書かれて結ばれていて皆の願いが一つに集結している。


「で。この後どうするよ」
「そうですねぇ…フードコートで食事でも…って」


いつの間にか帝統は移動したのか笹の葉の方に戻っていて俺の短冊を見ている。それを読み上げてしまう。


「フリングポッセの三人が末永く幸せでありますように」
「帝統」
「FPの事考えてんなぁ。えっと乱数は」


帝統は次に乱数の願い事に興味を持ってそのピンク色の短冊をペラリと捲る。そこに書かれていたのは「帝統HAPPY BIRTHDAY!これからもボクらと一緒にいてね」と丸っこい字で書かれている。帝統は隣で見上げて笑ってる乱数に笑み返す。


「ああ、これからも宜しくな」
「よしなにお願いしますよ」
「此方こそ!でも、帝統の願い事意外だったなぁ」


乱数も帝統の黄緑の短冊を裏返すとそこには「幻太郎と乱数と一緒にいられるように」と短いが心のこもった言葉で確かに書かれていた。それを乱数と見て帝統は慌てて隠すように俺達のは見たのに、見るなよと笹から我々を遠ざける。


「ギャンブルじゃなかった幻太郎感激ぃ」
「ギャンブルの神頼みはしないつっただろーが」
「まあまあ。それより何か小腹を満たすものを」
「じゃあアレがいい!七夕天の川アイス!」


乱数がそれも狙ってたようにここから見える看板を指差し俺と帝統の周りをグルグルと周り出す。それに帝統は「周るな!」と乱数を追い掛け出す。変わらず騒々しいがたまには可愛気ある事を言うからフリングポッセにも帝統にも乱数にも良い意味で依存してしまうのだよなと思うのだった。



(25.07.07)



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