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FlingPosseってシブヤの外でも活動地なの?ってチームメンバーの二人に何気なく聞いたら帝統が旅行でも行くかって言い出した。幻太郎がそれにノリ気になってボクも勿論賛成した。そんで行った所は伊豆。良い所だよね海が見えるし。一泊二日の旅だったけど一日目めっちゃ楽しくて二日目寂しく感じる。もう終わっちゃうのかなって。シブヤにまた戻って行くあの切ない車内での感じが何か好きなんだよね。戻ったら何しようかなって考えるの楽しい。

チェックアウトの時間になって重いボクのバッグを帝統が持ってくれてロビーまで来る。幻太郎が手続きしてる間に生け簀のような近くの水場の側に鯉の餌買えますって書いてあったから餌持って帝統とあげる事にした。でも帝統はちまちまあげてて思い切りが無い。


「凄ぇな。金色とかもいんな」
「えい」
「にゃあ?!」


帝統の手の中の餌袋の中身を一気に水の中に落とす。鯉がワシャワシャと寄ってきて笑顔でしゃがんで見てたら帝統が怒り出す。ボクは自分の意見を押し通す。


「だってこういうのは思い切りあげるのが良いんだよ」
「そう…なのか?」


でもさすがに一気にやっちまうとさぁと言って頭を掻いてる帝統に鯉も時期に離れていき幻太郎が戻って来る。荷物を持ち直して集合する受付のパンフレット置場から貰ってきたのか一つ手に持っている。


「この後時間がありますが、どこかに行きますか」
「この辺何があんだ?」
「ちょっと見てみましょうか」


パンフレットを開き見る幻太郎と合わせてボクらも覗き見ると結構見所ある場所沢山ある。それでも帝統は唸って「ねぇなぁ賭場」と言う。冗談を言うんですねぇこのタイミングで、と幻太郎は言い示すと帝統は真顔でナチュラルにボケていた。ボクはパンフレットのこの辺りの観光スポットに注目する。


「ここ行きたい。大正時代の○○さん旧邸宅」
「ほう。いいですね。歴史ある観光スポットですね」
「ほら見て!昔のハイカラ服、試着可能って書いてあるよ」


おおと帝統は真顔だったのに光が差して八重歯を見せて笑う。ハイカラってあのハイカラだよね。うんうん、ここで服着て綺麗な庭園周ったら想い出に残るし面白いよね。そんな事を帝統と以心伝心してたら幻太郎が帝統の耳を抓って我を忘れるなとか静かに怒り出す。幻太郎の嫉妬もなんかキュートでいい感じ。
三人で早速駐車場まで行って車に乗り込む。ナビで邸宅住所を入力すれば帝統は隣でボクに声掛けてくる。


「ん?何」
「ハイカラってあのハイカラだよな」
「あはは。ボクと同じ事考えてる」
「あ?じゃあ女物着るのか?」


訂正。帝統もっとアウトな事考えてたよ。車が発進する。ボクは口を結んで黙り込みを貫こうとするけど帝統が「なぁ!」とボクの耳元で声を張り上げてくる。半分以上場所を取ってる帝統を押し退かす。


「男物もあるんだよ」
「そりゃあるだろうよ。でもここは」
「俺がスカート履いて庭園歩いてみろよ!笑われるだけだ!」
「お、おお?乱数ならいけるって」


腕をクロスさせて顔を寄せてくる帝統から今度はボクが引き下がろうとする。幻太郎がウィンカーを出して曲がりながら「いいですか」と落ち着いた声調で話す。


「今から行く所は重要文化財に指定された場所の一つなんですよ。あまり問題を起こさないで下さいね」
「………」
「おい。なんか言えよ」
「帝統とお話したくないもーん」


ああ?と呟いて帝統はボクの腰を抱き寄せてくる。こういうのの抵抗はしないけど。


「楽しみだぜ。な?乱数」
「楽しみだけど…なんかやらしい」


隣方の密着してる帝統の手に目を落としてた視線から顔を上げると、隙を見てキスされた。




(25.05.13)



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