hpmi
*適切で無い表現があるかと思われます。
苦手な方は閲覧お控え下さい。
折角の休日に一二三の勤務してるフレグランスの後輩が家に遊びに来る予定が立ってしまった。その日は思い切り身体を休ませて一二三とドラマ一気見しようと思ってたのにその計画も脆く崩れ去っていく。早朝から部屋掃除していた一二三はあと一時後に来る後輩の為にもてなす料理の準備に取り掛かるのかエプロンを着けている。俺の足下に自動掃除機リンバが通っていき、両脚を間抜けに上げている俺に一二三は「独歩手伝って」と台所から呼び出される。リンバを踏まない様に台所へと来ると俺用のエプロンを手渡されてそれを着用し二人でもてなし料理を作り出す。殆ど前日に一二三が下ごしらえしていたのでやる事は少ないが何を作るのかは分からないので聞こうとするとズッキーニが徒競走のバトンの様に出てくる。
「これ。輪切りね」
「なあ、何作るんだ」
「呪文料理。俺っちも作った事無いから」
「一二三は失敗しないだろ?」
「するわけねーだろぉ。ほら、ちゃんと洗ってからな」
ズッキーニのバトンを受け取るとそれを簡易まな板ともう一本のスペアの包丁を使ってゆっくりと確実に切っていく。一二三はまるで大きなまな板でトントンとリズム良く野菜を切っていてやっぱり何を作るのか謎だけどそこは一二三なので特に不安になる事は無い。けど俺は料理よりももっと不安になる要素があった。
野菜を切ってる一二三が手を動かしながら「独歩」と話し掛ける。
「今から来る俺の後輩に緊張してる感じ?」
「そ…んなことは」
「正直になりんさい」
「あ」
ツルッとズッキーニの切った一枚が小さなまな板から転がってシンクの中に落ちる。一二三はそれを拾って水洗いすると切ったズッキーニの山に戻す。気を取り直してまた切るのに集中しようとする。
「実はさ、その後輩。巫なんだけど」
切っていた手が止まってしまいズッキーニの山に手が当たってポロポロと輪切りされたズッキーニが落ちていく。一二三は俺の取り乱し様に驚いてその辺に散らばり転がるズッキーニを拾ってその度に水洗いしてくれる。自分の作業が疎かになってしまっているのに手助けしてくれる優しき相方とは対に俺は溜息が止まらない。
「そんなに嫌か?」
「嫌…っていうか」
「苦手?」
「…うん」
やっと自分の作業に戻る事が出来た一二三は残りの野菜を切るのを始めようと包丁を持つがそれを置いて俺の手に持ってる包丁も置くよう言ってくる。言われた通りにすると一二三がぎゅうと抱きついてくる。そのいきなりの抱擁の強さに動揺してると一二三は耳元で囁いてくる。
「今、俺の事チャージしたら頑張れるか?」
「チャージ…」
「頑張れるか?」
「…うん」
一二三の抱擁の強さや発言でどれだけ今から過ごす時間が俺にとって過酷になるのかが理解出来た。一二三は抱く力を緩めると俺を真正面から見てニィと笑う。
「独歩、好き」
「大好き…がいい」
「大好き。忘れるなよ」
俺のおでこにキスすると一二三はテキパキと料理作りに戻る。俺も再開するけどその最中も上の空だった。
そして一時間後に巫くんはちゃんと訪問してきて一二三を独占し見せつけるかのように後輩という立場をフル活用して甘えていた。でも俺は一二三以外見てなかった。一二三が傍にいるってそう思えるだけでこんな状況も笑い飛ばせるくらい自分が前よりかはちょっぴり自信が持てるようになってて一二三のおかげで少しでも変われた事に嬉しくは思えていた。
(24.09.11)
実際の公式様、原作者様、団体様、会社、人物、事件、商物、場所、組織等とは一切関係御座いません。
苦手な方は閲覧お控え下さい。
折角の休日に一二三の勤務してるフレグランスの後輩が家に遊びに来る予定が立ってしまった。その日は思い切り身体を休ませて一二三とドラマ一気見しようと思ってたのにその計画も脆く崩れ去っていく。早朝から部屋掃除していた一二三はあと一時後に来る後輩の為にもてなす料理の準備に取り掛かるのかエプロンを着けている。俺の足下に自動掃除機リンバが通っていき、両脚を間抜けに上げている俺に一二三は「独歩手伝って」と台所から呼び出される。リンバを踏まない様に台所へと来ると俺用のエプロンを手渡されてそれを着用し二人でもてなし料理を作り出す。殆ど前日に一二三が下ごしらえしていたのでやる事は少ないが何を作るのかは分からないので聞こうとするとズッキーニが徒競走のバトンの様に出てくる。
「これ。輪切りね」
「なあ、何作るんだ」
「呪文料理。俺っちも作った事無いから」
「一二三は失敗しないだろ?」
「するわけねーだろぉ。ほら、ちゃんと洗ってからな」
ズッキーニのバトンを受け取るとそれを簡易まな板ともう一本のスペアの包丁を使ってゆっくりと確実に切っていく。一二三はまるで大きなまな板でトントンとリズム良く野菜を切っていてやっぱり何を作るのか謎だけどそこは一二三なので特に不安になる事は無い。けど俺は料理よりももっと不安になる要素があった。
野菜を切ってる一二三が手を動かしながら「独歩」と話し掛ける。
「今から来る俺の後輩に緊張してる感じ?」
「そ…んなことは」
「正直になりんさい」
「あ」
ツルッとズッキーニの切った一枚が小さなまな板から転がってシンクの中に落ちる。一二三はそれを拾って水洗いすると切ったズッキーニの山に戻す。気を取り直してまた切るのに集中しようとする。
「実はさ、その後輩。巫なんだけど」
切っていた手が止まってしまいズッキーニの山に手が当たってポロポロと輪切りされたズッキーニが落ちていく。一二三は俺の取り乱し様に驚いてその辺に散らばり転がるズッキーニを拾ってその度に水洗いしてくれる。自分の作業が疎かになってしまっているのに手助けしてくれる優しき相方とは対に俺は溜息が止まらない。
「そんなに嫌か?」
「嫌…っていうか」
「苦手?」
「…うん」
やっと自分の作業に戻る事が出来た一二三は残りの野菜を切るのを始めようと包丁を持つがそれを置いて俺の手に持ってる包丁も置くよう言ってくる。言われた通りにすると一二三がぎゅうと抱きついてくる。そのいきなりの抱擁の強さに動揺してると一二三は耳元で囁いてくる。
「今、俺の事チャージしたら頑張れるか?」
「チャージ…」
「頑張れるか?」
「…うん」
一二三の抱擁の強さや発言でどれだけ今から過ごす時間が俺にとって過酷になるのかが理解出来た。一二三は抱く力を緩めると俺を真正面から見てニィと笑う。
「独歩、好き」
「大好き…がいい」
「大好き。忘れるなよ」
俺のおでこにキスすると一二三はテキパキと料理作りに戻る。俺も再開するけどその最中も上の空だった。
そして一時間後に巫くんはちゃんと訪問してきて一二三を独占し見せつけるかのように後輩という立場をフル活用して甘えていた。でも俺は一二三以外見てなかった。一二三が傍にいるってそう思えるだけでこんな状況も笑い飛ばせるくらい自分が前よりかはちょっぴり自信が持てるようになってて一二三のおかげで少しでも変われた事に嬉しくは思えていた。
(24.09.11)
実際の公式様、原作者様、団体様、会社、人物、事件、商物、場所、組織等とは一切関係御座いません。