第05話 ピエールと紐パンツ
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夕方になってから時間が少し出来たのでコンラッドに付き合ってもらい俺は中庭でキャッチボールをしていた。初めベンチ席には麗しい花のヴォルフラムとイリヤと、イリヤの腕に抱かれたピエール2号がいたが、そのうち飽きたのかヴォルフラムは何処かへ行ってしまった。
イリヤは階段に腰掛け、可愛く頬杖をつきながらこっちを見てる。
実際問題、こんなに可愛い子がベンチ席で見ていたら男達は鼻息も荒く我先にと自分の技をひけらかすのだろう…だが、俺の場合は守備がキャッチャーなので実際の試合では、顔すら相手に見えない、しかも観客席の美人は本当は男だ。
コンラッドには申し訳ないが、最初のインパクトが強すぎてイリヤの股間は俺の脳裏に焼付いている。どんなに可愛かろうが、見た事ないほど麗しかろうが、あの映像を引き出せば冷静になれる自分がいた。
有「イリヤもやるか?」
李「俺?」
コ「投げてみますか?」
コンラッドが自分のグローブを外し、イリヤの手にはめた。
有「イリヤ、野球の経験は?」
李「学校の部活動を何度か…」
有「えっ!?イリヤ、野球部なのっ!?」
李「見学した事がある」
有「…………」
コ「まさか、またリベートの為ですか?」
李「よく解ったな!運動部の試合前に、応援1回につき学食券1週間分♪なおかつ、その試合に勝ったら2週間分の食券が出るんだ♪」
「「…………」」
きっと、聞けばまだまだ信じられない様な学園の色不思議があるに違いない……。
李「この球を投げればいいのか?」
有「そう、俺のグローブ目掛けてドーンと投げてよ!」
李「ドーンと?」
有「そう、ドーンと…」
ヒュッ、ドンッ!!
イリヤが投げたボールは俺の後ろにあった壁に………メリ込んだυ
「「…………」」
李「おおっ!悪い、的がズレたな」
スタスタと歩いて来て壁にメリ込んでいるボールを取り出し、イリヤは凹んだ壁を呪文で直した後、何事もなかった様に初めの位置に着いた。
李「今度は外さない!いくぞっ!」
有「ちょっ…υちちちちちょっと、待った!ストップ!ストーップ!!」
俺の制止よりも先にイリヤが2球目を投げた。
コ「ユーリ避けてっ!!」
有「わぁぁぁぁっυ」
ドゴ――――――ン……
今度は真っ直ぐに俺が居た場所に投げられた球は、俺が避けたのでそのまま後ろの壁にぶち当たりボール共々、壁を粉々に破壊した。
李「避けるなよ!」
有「避けるだろ!ふつーにっ!!」
コ「ユーリ、大丈夫ですか?」
有「うん、俺はね…でも壁が…υ」
李「ふむ、なかなか難しいな、コントロールを合わせると力の加減がしずらい…」
あ…ありえね~υ
あの細い腕から出る力とは思えねぇ…命懸けのキャッチボール…。
ベンチ席に居るピエール2号が不気味に微笑んで見える…ブタクマと言ったバチだろうか…?
李「ユーリ」
有「Σは、はいっυ」
李「俺はこの遊びは向いてない。コンラートと遊べ」
有「そうですね…υ」
壁とボールを直し、コンラッドにグローブとボールを返すとイリヤは初めにいた場所に戻ってちょこんと腰を下ろした後『プレイボール』と俺達に向かって声を掛けた
「「………υ」」
有(コンラッド…υ)
コ(忘れましょう、ユーリ…υ)
有(あの華奢な身体の何処に壁をブチ壊す力がっ!?)
コ(俺達は何も見なかった、何も起こらなかった…)
キャッチボールをしながら心の会話のキャッチボールが始まった。
夢中になってキャッチボールをしていたので、いつの間に来ていたのか知らないがイリヤの隣りにはグウェンダルが居た。
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