いいたいことがあるの
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鬼がいるという屋敷を鎹鴉に案内され、ようやく着いた。
ここが鬼の住む屋敷……
一見するとなんの変哲もないただの屋敷の様に見える。けど、この屋敷からとても嫌な気配がする。一体どころでは無い、複数の鬼の気配する。
私は恐る恐る戸を開き注意深く辺りを見渡しながら、屋敷の中へ入っていった。
屋敷の中はとても広く、迷ってしまいそうだ。不安になりながらも、歩いていたところで部屋を見つけた。
……? 部屋の中から何やら動く気配がする。
鬼の気配では無さそうだ。もしかしたら、誰かがいるのかもしれない。私は襖を開けた。そこには。
猪頭の人間……? がそこに立っていた。私は目を擦った。何かの見間違いかと思った。
鬼……? でも無さそうだし、この人は本当に人間なのか? とりあえず声をかけてみよう、そう口を開いた時だった。ぐるりと猪頭人間がこちらを向いた。
「ヒッ……」
情けない声が出てしまった。やめてよ、急に振り向かないで……心臓が止まるかと思った。
こちらを向いたということは、私を認識しているということだ。さっきは驚いてしまい声をかけられなかったが、次こそはと口を開いた。
「猪突猛進!! 猪突猛進!!」
「あの……ってええ!?!?」
いきなり声を上げた猪頭人間がこちら目掛けて突進してきたではないか! は突進してきた猪頭人間を避けた。
「なんなんですか! 急に! 話を聞いてくだ」
「猪突猛進!! 猪突猛進!!」
再びこちらに目掛けて突進してくる。しかも先程よりも速度が上がっているではいか! 私はすんでのところで猪頭人間からの突進を避ける。
「だから! 落ち着いて」
あっ。目に前に猪頭人間がいる。このままだと打つかる。避けられないと判断した私は目を瞑りその衝撃から備えるために受け身を取る姿勢をとった。
ポン。
何処からか鼓の音が聞こえた。
……? いつまで経っても衝撃がこないどころか猪頭人間の気配が無くなった。どういうことだ? 私は恐る恐る目を開いた。
「えっ……? 部屋が変わってる?」
先程の部屋と別の部屋に来てしまった様だ。でも、私は一度もあそこから一歩も動いていないのに、何が起こった?
「ぅっ……」
……何処からか人の呻き声が聞こえる。その音を頼りに部屋から出て音源を探す。そして、その音が最も聞こえる部屋の前まで来た。鬼の気配はしない。私は戸を開いた。
「たす…て…く」
そこには血だらけの男性が横たわっていた。私はその男性に向かって一目散に駆け寄る。
「大丈夫ですか!?」
「ぅあ……」
まずい。この人は今意識朦朧となっており、更に出血多量で体温が異常に低くなっている。
急がなければ死んでしまう。持っていた布切れを男性の傷口を縛る。
「今、助けます……」
男性を持ち上げようとしたが、私の力では男性を持ち上げられない。非力で不甲斐ない自分に苛立ちが募る。私は出来るだけ男性を抱え込み移動することにした。
ポン。
まただ。この鼓の音が鳴って……
「うっ……!」
突如背中を強く引っ張られ、浮遊感に襲われた。……? 浮遊感、えっ?
次に見えたのは綺麗な青空だった。そして、浮遊感がなくなり、重力に従い、地面へ、そのまま……落ち……
ドンッ。
ここが鬼の住む屋敷……
一見するとなんの変哲もないただの屋敷の様に見える。けど、この屋敷からとても嫌な気配がする。一体どころでは無い、複数の鬼の気配する。
私は恐る恐る戸を開き注意深く辺りを見渡しながら、屋敷の中へ入っていった。
屋敷の中はとても広く、迷ってしまいそうだ。不安になりながらも、歩いていたところで部屋を見つけた。
……? 部屋の中から何やら動く気配がする。
鬼の気配では無さそうだ。もしかしたら、誰かがいるのかもしれない。私は襖を開けた。そこには。
猪頭の人間……? がそこに立っていた。私は目を擦った。何かの見間違いかと思った。
鬼……? でも無さそうだし、この人は本当に人間なのか? とりあえず声をかけてみよう、そう口を開いた時だった。ぐるりと猪頭人間がこちらを向いた。
「ヒッ……」
情けない声が出てしまった。やめてよ、急に振り向かないで……心臓が止まるかと思った。
こちらを向いたということは、私を認識しているということだ。さっきは驚いてしまい声をかけられなかったが、次こそはと口を開いた。
「猪突猛進!! 猪突猛進!!」
「あの……ってええ!?!?」
いきなり声を上げた猪頭人間がこちら目掛けて突進してきたではないか! は突進してきた猪頭人間を避けた。
「なんなんですか! 急に! 話を聞いてくだ」
「猪突猛進!! 猪突猛進!!」
再びこちらに目掛けて突進してくる。しかも先程よりも速度が上がっているではいか! 私はすんでのところで猪頭人間からの突進を避ける。
「だから! 落ち着いて」
あっ。目に前に猪頭人間がいる。このままだと打つかる。避けられないと判断した私は目を瞑りその衝撃から備えるために受け身を取る姿勢をとった。
ポン。
何処からか鼓の音が聞こえた。
……? いつまで経っても衝撃がこないどころか猪頭人間の気配が無くなった。どういうことだ? 私は恐る恐る目を開いた。
「えっ……? 部屋が変わってる?」
先程の部屋と別の部屋に来てしまった様だ。でも、私は一度もあそこから一歩も動いていないのに、何が起こった?
「ぅっ……」
……何処からか人の呻き声が聞こえる。その音を頼りに部屋から出て音源を探す。そして、その音が最も聞こえる部屋の前まで来た。鬼の気配はしない。私は戸を開いた。
「たす…て…く」
そこには血だらけの男性が横たわっていた。私はその男性に向かって一目散に駆け寄る。
「大丈夫ですか!?」
「ぅあ……」
まずい。この人は今意識朦朧となっており、更に出血多量で体温が異常に低くなっている。
急がなければ死んでしまう。持っていた布切れを男性の傷口を縛る。
「今、助けます……」
男性を持ち上げようとしたが、私の力では男性を持ち上げられない。非力で不甲斐ない自分に苛立ちが募る。私は出来るだけ男性を抱え込み移動することにした。
ポン。
まただ。この鼓の音が鳴って……
「うっ……!」
突如背中を強く引っ張られ、浮遊感に襲われた。……? 浮遊感、えっ?
次に見えたのは綺麗な青空だった。そして、浮遊感がなくなり、重力に従い、地面へ、そのまま……落ち……
ドンッ。