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ストーリー•序章

「クラウディアそろそろ勉強の時間だと講師が騒いでいたよ。…ノルンどうしたんだ?」

考えにふけっていると、クラウディアの勉強の時間になったのだろう。俺の親友で、この国の王子のカミューがクラウディアを探しに来ていた。
不思議そうに覗き込もうとしていたカミューに慌てて返事をする。

「わるい、何でもな「城で噂になってるの!伝承の花の話!」

俺の言葉を遮ってクラウディアは言う。

「枯れない花なんて気になるじゃふない?」

前のめりに言うクラウディアにカミューも後ずさっていたが、視線をこちらに移して、

「まさかとは思うが、君もこの話を信じたりしないよね?」

顔をひきつらせながら見る親友から視線をそらす。親友の口からため息が漏れる。

「間違っても王城から出ないように。あと、クラウディアに必要なのは花より勉強。」

そう言って、クラウディアを引きずって連れていってしまった。

静かになった庭で一人透き通った空を見上げた。


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