これは、今までの話からずっと後の話になる。


あの担任は、更正のために大学に戻った。

そして、新しい担任を迎えた。
その新しい担任は、そこまで傲慢ではない。
学級会での意見の対立、喧嘩をすると担任は中立的な立場を取り、気づくと何もかも解決していることが多くなった。

あのカニはどうなったかって？

今も元気に水槽の中で遊んでる。
僕は、いつも率先して餌やりをしている。


僕らの問題は、とりあえずいくつか解決した。
でも、前の担任が好きだった教頭からの冷たい視線が僕らのクラスに降り注ぐ。

解決のために、また居残り。
ほのか「どうやって説得する？」
ほのかが腕を組んで机の上に座った。
逢花「あの担任がいなくなったことで、このの学年に活気が戻った気がするんだよね」
あの担任がいなくなったおかげで自然に笑顔を見せられるようになった、それもいいことじゃないかと思う。
はるか「僕もそうだとおもうんだよねぇ～」
ひかる「そのことを言えば、なんとかなる？！」
そうた「じゃ、俺が言ってくる」
教室の隅に置いてあった脚立の上に座っていた(人9)が飛び降りて言った。
飛び降りてすぐにそうたのシャツの襟を京が掴んだ。
京「俺もついてく、お前だけじゃ心配だし」
そうた「何だよ、俺が幼稚園児だとでも言いたいのか」
笑いながらの発言、笑いながらがいい。何故か幼いようなそうたの表情にぴったりだと思う。
太一「じゃ、俺もついてく」
次々と襟をつかんでいく。
航輔「ここは、じゃんけんで選抜２人でしょ」
太一「まだ行きたい人いる？」
教室にいる全員の手が上がった。
「「「「「「「「「じゃんけんぽんっ！」」」」」」」」」
勝ったのは、僕と太一。でも、作戦は職員室から連れ出して、いっぱい言うから、みんなが発言できる。
ミサ「教頭め、お前はクズだとか言う？(笑)」
ほのか「それは言い過ぎだよ、活気が戻ったことを中心に言えば、大丈夫だから」
航輔が教室のドアを開けた。
そうたが一番に出た。
それに続いて、みんな駆け足で教室を出ていく。
ほのか「今日こそ、誤解をとくぞ！！」


ひかる「失礼します！」