次の日
担任は怒って授業放棄。学校にも来なかった。
担任から学校への伝言は「昨日の宿題やってない人は居残りしてやって、先生の靴箱に入れておいて」だった。

こうして、僕たちはまた居残りをすることになった。

ほのか「信じられない、カニごときで」
ミサ「同感」
そうた「別に、部活にいる時間短くなるから良くね？」
京「帰宅部にとってはイタいよ」
居残りには賛否両論あったが、担任を許す人はいない。

ルナ「アカリが言ってたんだけど、教頭先生がカニをもってったらしいよ」
ミサ「さっすが推理小説好きのリディ、事情聴取もやったんだ」
ルナ「廊下側の窓からカニを釣っていたんだって」
太一「うちのクラスは漁場？」
ミサ「んな訳あるかっっ！！」
ミサは太一をハリセンで叩いた。
太一は気持ちよさそうな表情で倒れた。
ほのか「ド×15Mだね」

で、なんだかんだ言いながら、職員室に行った。

ルナ「失礼します、教頭先生はいらっしゃいますか」
事務員「ちょっと待ってね……」
事務員さんは手に電話の受話器を取った。
事務員「教頭先生教頭先生、職員室にお客様です」

数分後、職員室に教頭先生が来た。
ルナ「先生、カニはどこですか？」
教頭「そこの水槽の中に」
教頭先生が指差したのは、玄関の小型水槽。

靴箱にに置いておくことができなくなってしまい、僕たちは負のオーラにしっかりと包まれてしまった。
明日も居残り決定。