Extraordinary番外編
にがてなたべもの
「そういえばスイクンさんの苦手な食べ物って何なんですか?」
屋敷の台所にてスイクンさんと2人で昼食を作っていた私は、ふと気になって彼にそんな疑問をぶつけた。特に深い意味は無い、完全なる好奇心だ。普通こういう時は好きな食べ物から聞くべきだろうと心の中で誰かに突っ込まれたが、別にそんな事どうでもいいやと無視しておいた。
「何や急やなあ。普通好きな物から聞かん?…まあええか。特に嫌いな物は無いけど、強いて言うなら焼肉やな」
「焼肉ですか?珍しい…もしかして服に臭いが染み付いたり、油が跳ねたりするからですか?」
「いや…そんなちゃっちい理由やないで」
味噌汁の入った鍋を見つめてお玉で掻き回しながら、スイクンさんは鍋から目を逸らさずに、いつもと変わらないような声色と雰囲気を装いながらふっと息を付いてこう放った。
「…焼肉食っとる時に網の上で肉が焼けとる様子見とるとなあ、昔塔で焼けた時の事を思い出すねん」
どうしましょうスイクンさんのトラウマ抉った
「そういえばスイクンさんの苦手な食べ物って何なんですか?」
屋敷の台所にてスイクンさんと2人で昼食を作っていた私は、ふと気になって彼にそんな疑問をぶつけた。特に深い意味は無い、完全なる好奇心だ。普通こういう時は好きな食べ物から聞くべきだろうと心の中で誰かに突っ込まれたが、別にそんな事どうでもいいやと無視しておいた。
「何や急やなあ。普通好きな物から聞かん?…まあええか。特に嫌いな物は無いけど、強いて言うなら焼肉やな」
「焼肉ですか?珍しい…もしかして服に臭いが染み付いたり、油が跳ねたりするからですか?」
「いや…そんなちゃっちい理由やないで」
味噌汁の入った鍋を見つめてお玉で掻き回しながら、スイクンさんは鍋から目を逸らさずに、いつもと変わらないような声色と雰囲気を装いながらふっと息を付いてこう放った。
「…焼肉食っとる時に網の上で肉が焼けとる様子見とるとなあ、昔塔で焼けた時の事を思い出すねん」
どうしましょうスイクンさんのトラウマ抉った