クレセリア
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「ぬしには色気が無さすぎる!」
「うわ何ですか急に」
行きつけの服屋にて新しい夏服を選んでいた際、一緒に着いていてくれたパートナー兼親友のクレセリアに突然そんな事を叫ばれ、その五月蝿さに思わず耳を塞いだ。そりゃ貴女みたいな色気の塊に比べれば私なんぞ使い古されて縮んだ雑巾みたいな物でしょうよ、何を今更。貴女そんな事一々気にするような性格でも無いでしょうに。確かに籠に入れた服は全部白か黒色の無地の物ばかりだけれど。着れれば良いのだ、着れれば。
「わらわの主としてもう少し華美な格好をせんか!夏は女の一番の晴れ舞台だと言うのに!」
「私夏は家に引きこもると決めてるので晴れ舞台もクソも無いです」
「またそんな事をほざきおって...今年こそはお主もわらわと共に海に行って貰うぞ!」
そう言って私の籠から勝手に選んだ服を出して元あった場所に戻し、今度はそこら中に穴の空いた、痴女の様に露出の激しい服を放り込み始めたクレセリア。おい待て何するんだ貴様。私にこんな服着こなせる訳ないだろふざけるなやめろ。と必死に止めるが、ただの人間如きの脆弱な力が伝説のポケモン様に叶う訳がなかった。そのまま私はされるががままに水着売り場にまで引き摺られてゆき、私の人生で一度も着る機会が無かったであろうほぼ布みたいな水着を何着も試着させられる事に。あの、これなんて拷問。誰か教えて。
「...ぬし、少し太り過ぎではないか?」
「貴女が細すぎるだけです。標準です」
「...腹が出てる癖に胸は皆無じゃの...背中と腹の肉を寄せれば...いや、無理か」
「勝手に人の体見て諦めないでくれます!?」
完全にクレセリアのペースに飲み込まれている。本来の目的は夏用の普段着を2、3着選びに来ただけだというのに、どうしてこんな事になっているのだ。ていうか今年から貴女を養わないといけなくなったせいでかなり金欠なんですけど私。こんな布面積と値段の比例していない水着なんぞ買うお金はうちにありません。それに買ったとしても私は絶対に着ません。勘弁して下さい。取り敢えずこの水着早く脱いで出たい。試着室が狭すぎるせいで空間に熱が籠って暑いのだ。
「そもそも貴女はどうしてそんなに私を着飾りたいんです」
「母性本能じゃ」
「母性のある人はこんな水着を娘に着せません」
そんな話を交わしながら元の服に着替え、クレセリアの横を通り抜けて水着を元あった場所に返す私。全く勘弁してくれ、私のような萎びた女がこんなもの着ても一種の羞恥プレイにしかならないというのに。精々周囲の嘲笑と憐れみの目線を浴びて終わりだろう。それで私が傷ついたらこの三日月の化身様は責任取ってくれるのか。いや、きっと取らないだろう。彼女の座右の銘は「人の不幸は蜜の味」というひん曲がった性根なのだから。ひん曲がりすぎてて最早真っ直ぐだった頃の原型も無くなっていそうだ。
「何じゃ買わんのか。つまらん奴じゃの」
「私が買ってもいい事ないので。私が着た姿見てわかったでしょう」
「身体絞って豊胸して足を長くすれば良いだけではないか」
「それ遠回しに私の身体全部駄目って言ってるようなものですよ」
相変わらずの天上天下唯我独尊ぶりだ。月の女神様だとか呼ばれてるくらいだからもう少しお淑やかで慈悲深い聖母の様な女性をイメージしていたというのに、実際捕まえた結果がこれだ。肩書き詐欺もいい所である。確かに見てくれだけは花魁の様に色気に溢れた美貌だが、別に出来るだけ地味に生きていたい私にとっては何にも羨ましく感じない。...まあ、私のこう言う性格が彼女のお眼鏡に叶い、今こうして一緒に過ごせている訳なのだが。
「ナマエよ、明日の朝から共にランニングするぞ。お主のその肥えた身体は見てられん」
「何でですか嫌ですよ!」
「わらわの主人ならば美しくあれ」
そんな有無を言わせぬ強い眼光で私を射抜いたクレセリアは、三日月の化身と言うよりも、悪名高いどこぞの女王様のようであった。何が女神様だふざけるな。
「うわ何ですか急に」
行きつけの服屋にて新しい夏服を選んでいた際、一緒に着いていてくれたパートナー兼親友のクレセリアに突然そんな事を叫ばれ、その五月蝿さに思わず耳を塞いだ。そりゃ貴女みたいな色気の塊に比べれば私なんぞ使い古されて縮んだ雑巾みたいな物でしょうよ、何を今更。貴女そんな事一々気にするような性格でも無いでしょうに。確かに籠に入れた服は全部白か黒色の無地の物ばかりだけれど。着れれば良いのだ、着れれば。
「わらわの主としてもう少し華美な格好をせんか!夏は女の一番の晴れ舞台だと言うのに!」
「私夏は家に引きこもると決めてるので晴れ舞台もクソも無いです」
「またそんな事をほざきおって...今年こそはお主もわらわと共に海に行って貰うぞ!」
そう言って私の籠から勝手に選んだ服を出して元あった場所に戻し、今度はそこら中に穴の空いた、痴女の様に露出の激しい服を放り込み始めたクレセリア。おい待て何するんだ貴様。私にこんな服着こなせる訳ないだろふざけるなやめろ。と必死に止めるが、ただの人間如きの脆弱な力が伝説のポケモン様に叶う訳がなかった。そのまま私はされるががままに水着売り場にまで引き摺られてゆき、私の人生で一度も着る機会が無かったであろうほぼ布みたいな水着を何着も試着させられる事に。あの、これなんて拷問。誰か教えて。
「...ぬし、少し太り過ぎではないか?」
「貴女が細すぎるだけです。標準です」
「...腹が出てる癖に胸は皆無じゃの...背中と腹の肉を寄せれば...いや、無理か」
「勝手に人の体見て諦めないでくれます!?」
完全にクレセリアのペースに飲み込まれている。本来の目的は夏用の普段着を2、3着選びに来ただけだというのに、どうしてこんな事になっているのだ。ていうか今年から貴女を養わないといけなくなったせいでかなり金欠なんですけど私。こんな布面積と値段の比例していない水着なんぞ買うお金はうちにありません。それに買ったとしても私は絶対に着ません。勘弁して下さい。取り敢えずこの水着早く脱いで出たい。試着室が狭すぎるせいで空間に熱が籠って暑いのだ。
「そもそも貴女はどうしてそんなに私を着飾りたいんです」
「母性本能じゃ」
「母性のある人はこんな水着を娘に着せません」
そんな話を交わしながら元の服に着替え、クレセリアの横を通り抜けて水着を元あった場所に返す私。全く勘弁してくれ、私のような萎びた女がこんなもの着ても一種の羞恥プレイにしかならないというのに。精々周囲の嘲笑と憐れみの目線を浴びて終わりだろう。それで私が傷ついたらこの三日月の化身様は責任取ってくれるのか。いや、きっと取らないだろう。彼女の座右の銘は「人の不幸は蜜の味」というひん曲がった性根なのだから。ひん曲がりすぎてて最早真っ直ぐだった頃の原型も無くなっていそうだ。
「何じゃ買わんのか。つまらん奴じゃの」
「私が買ってもいい事ないので。私が着た姿見てわかったでしょう」
「身体絞って豊胸して足を長くすれば良いだけではないか」
「それ遠回しに私の身体全部駄目って言ってるようなものですよ」
相変わらずの天上天下唯我独尊ぶりだ。月の女神様だとか呼ばれてるくらいだからもう少しお淑やかで慈悲深い聖母の様な女性をイメージしていたというのに、実際捕まえた結果がこれだ。肩書き詐欺もいい所である。確かに見てくれだけは花魁の様に色気に溢れた美貌だが、別に出来るだけ地味に生きていたい私にとっては何にも羨ましく感じない。...まあ、私のこう言う性格が彼女のお眼鏡に叶い、今こうして一緒に過ごせている訳なのだが。
「ナマエよ、明日の朝から共にランニングするぞ。お主のその肥えた身体は見てられん」
「何でですか嫌ですよ!」
「わらわの主人ならば美しくあれ」
そんな有無を言わせぬ強い眼光で私を射抜いたクレセリアは、三日月の化身と言うよりも、悪名高いどこぞの女王様のようであった。何が女神様だふざけるな。
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