カイオーガ
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水という媒体を通じて、彼の鳴き声が私の耳を擽る。その鳴き声に誘われて薄っすら瞼を開けば、彼の広い背に広がる青色が私の網膜を刺激した。
現在地はホウエンの海の真ん中。トレーナーとしての旅も一段落ついて、久しぶりに何か好きなことでもして過ごそうと思い立った結果、気分転換も兼ねてカイオーガと海で波乗りデートしよう!という事になったのだ。
...まあ彼が調子に乗って私が背中に乗っているというのにわざと水の中に深く潜ってみせたり、サメハダーの群れに喧嘩売って捕まったら命は無い海上鬼ごっこという名のデスゲームが開催されたりと、お世辞にも優雅な一時とは言い難い時間を先程から過ごしているのだが。お陰で私は彼の起こした水飛沫のせいで髪も顔も服も全身がびしょ濡れだし神経使い過ぎて全然気分転換出来てない訳なのだが。殴っていいかなこの伝説
「ちょっとカイオーガ、あんまり危険なことしないでよ」
私がそう言って彼の背をバシバシ叩くと、その意志を汲み取ってくれたのかゆるりと浜辺へUターンして私を降ろしてくれた彼。そんな彼を恨みがましく見つめながら濡れた身体をタオルで拭いていると、いつの間にか原型から人のかたちを取っていた彼が水を手渡してくれた。それを八つ当たりの如く受け取って勢い良くゴクゴク飲んでいると、不意にカイオーガが一言。
「何だ、もうデートとやらは終いか?」
その言葉を聞いて、いやそれお前のせいだろと喉まで出かかった言葉を精一杯封じ込めて軽く彼の額を小突いた。お前自覚なかったのかこの野郎
「あんたが調子乗って好き勝手やるからでしょ!...お陰で私ずぶ濡れだし危うく死ぬとこだったじゃない」
「...すまん」
だって久しぶりにナマエを背中に乗せたから...と、原型時は可愛げの無い馬鹿でかいシャチの癖に捨てられた子犬の様な目で私を見るカイオーガ。私がその目に弱い事を知っててやるのだから余計にタチが悪い。まあこれは捕獲してからずっと甘やかしてきた私のせいでもあるけれど。
強制的に雨を振らせてしまう強力かつ大迷惑な特性に、伝説と呼ばれるポケモン特有の大きな図体。そしてどんなポケモンも一瞬で葬り去ってしまう強大な力。私が扱い切れるかはともかく、このままでは彼自身が人間世界で生き辛い思いをしてしまうのでは。と考えた私は、モンスターボールだけ手元に残して彼を海に帰すという選択を取った。勿論初めは断固拒否されたのだが、私のトレーナーとしての思いをしっかり伝えた上で、週に最低3回は会いに来るからという条件を付けて漸く折れて貰った。その結果、彼は現在海で元気に暴れ回っている。それはもう彼の起こす凄まじい水飛沫のせいで、津波でも起こったのかと近所の人が勘違いしてしまうくらいに。流石に本当に津波が起こった時洒落にならないのですぐに止めさせたが。
「君は本当に暴れん坊で甘えん坊だね、カイオーガ」
呆れたようにそう言って笑い、「でもそんな所も好きだよ」と付け加え彼の青い髪を撫でてやる。潮風に長時間当てられている筈なのに全くきしんだ様子の無いその髪質が羨ましい。まあ言ったら確実に調子に乗るので絶対口には出さないが。
「好きだ、ナマエ」
「はいはい、私も好きだよ」
「明日もまた、こうして逢いに来てくれるか?」
「時間があればね」
貴方がもう少し自分の力を制御出来るようになったら、今度こそ一緒に暮らそうね。
現在地はホウエンの海の真ん中。トレーナーとしての旅も一段落ついて、久しぶりに何か好きなことでもして過ごそうと思い立った結果、気分転換も兼ねてカイオーガと海で波乗りデートしよう!という事になったのだ。
...まあ彼が調子に乗って私が背中に乗っているというのにわざと水の中に深く潜ってみせたり、サメハダーの群れに喧嘩売って捕まったら命は無い海上鬼ごっこという名のデスゲームが開催されたりと、お世辞にも優雅な一時とは言い難い時間を先程から過ごしているのだが。お陰で私は彼の起こした水飛沫のせいで髪も顔も服も全身がびしょ濡れだし神経使い過ぎて全然気分転換出来てない訳なのだが。殴っていいかなこの伝説
「ちょっとカイオーガ、あんまり危険なことしないでよ」
私がそう言って彼の背をバシバシ叩くと、その意志を汲み取ってくれたのかゆるりと浜辺へUターンして私を降ろしてくれた彼。そんな彼を恨みがましく見つめながら濡れた身体をタオルで拭いていると、いつの間にか原型から人のかたちを取っていた彼が水を手渡してくれた。それを八つ当たりの如く受け取って勢い良くゴクゴク飲んでいると、不意にカイオーガが一言。
「何だ、もうデートとやらは終いか?」
その言葉を聞いて、いやそれお前のせいだろと喉まで出かかった言葉を精一杯封じ込めて軽く彼の額を小突いた。お前自覚なかったのかこの野郎
「あんたが調子乗って好き勝手やるからでしょ!...お陰で私ずぶ濡れだし危うく死ぬとこだったじゃない」
「...すまん」
だって久しぶりにナマエを背中に乗せたから...と、原型時は可愛げの無い馬鹿でかいシャチの癖に捨てられた子犬の様な目で私を見るカイオーガ。私がその目に弱い事を知っててやるのだから余計にタチが悪い。まあこれは捕獲してからずっと甘やかしてきた私のせいでもあるけれど。
強制的に雨を振らせてしまう強力かつ大迷惑な特性に、伝説と呼ばれるポケモン特有の大きな図体。そしてどんなポケモンも一瞬で葬り去ってしまう強大な力。私が扱い切れるかはともかく、このままでは彼自身が人間世界で生き辛い思いをしてしまうのでは。と考えた私は、モンスターボールだけ手元に残して彼を海に帰すという選択を取った。勿論初めは断固拒否されたのだが、私のトレーナーとしての思いをしっかり伝えた上で、週に最低3回は会いに来るからという条件を付けて漸く折れて貰った。その結果、彼は現在海で元気に暴れ回っている。それはもう彼の起こす凄まじい水飛沫のせいで、津波でも起こったのかと近所の人が勘違いしてしまうくらいに。流石に本当に津波が起こった時洒落にならないのですぐに止めさせたが。
「君は本当に暴れん坊で甘えん坊だね、カイオーガ」
呆れたようにそう言って笑い、「でもそんな所も好きだよ」と付け加え彼の青い髪を撫でてやる。潮風に長時間当てられている筈なのに全くきしんだ様子の無いその髪質が羨ましい。まあ言ったら確実に調子に乗るので絶対口には出さないが。
「好きだ、ナマエ」
「はいはい、私も好きだよ」
「明日もまた、こうして逢いに来てくれるか?」
「時間があればね」
貴方がもう少し自分の力を制御出来るようになったら、今度こそ一緒に暮らそうね。
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