レックウザ
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パリン!と隣の部屋から何かが割れる音が聞こえて来た。その大きな音に驚いて、思わず読んでいた本が手から滑り落ちて床へと落っこちる。もしかして泥棒でも入って来たのだろうか、もしそうなら警察に通報せねば。いやでもこんな朝っぱらから泥棒なんている訳が無いだろう。もしかしたら鳥ポケモンがうっかり飛んでる途中にうちの窓とぶつかりでもしたのかもしれない、…いやそれはそれで一大事だな。と不安な気持ちを抱えながらも、明らかに何かが割れたか壊れたであろうその音の正体がどうしても気になったので、私は恐る恐る隣の部屋へ続く扉を開けてみた。
「…あれ、レックウザ?」
「あ、あぁナマエか…すまない、驚かせてしまったか?」
私がびくびくしながら開けてみたその扉の先には、泥棒も鳥ポケモンもおらず、そこには我が相棒であるレックウザが窓の前で佇んでいるだけの光景が広がっていた。そんな普段の日常と相違ない光景を見て、何だ、私がさっきまで心配していた事は何も起こっていなかったじゃないか、杞憂で終わってよかった。と私はホッとして床にしゃがみ込んだ。きっとさっき聞こえて来た音も幻聴か何かだったのだろう。あー心配して損した。
だがそこで私が油断してふと下を向いた瞬間、とある事に気が付いた。…レックウザの足元に、ガラスの破片が散らばっているのだ。しかも部屋の窓には思いっきり大きな穴が空いていて、その穴から外の風が部屋の中ににヒューヒューと入ってきている。うわ何だこれ!と私が腰を抜かしてそこから目が離せずにいると、レックウザが苦笑いを零しながら「…すまない」と謝罪の一言を口にした。おい待てお前何したんだ一体ここで!と問いただしたい気持ちをぐっと堪え、私はレックウザの口から紡がれる言葉に耳を傾ける。
「ただ窓ガラスが結露で曇っていたから、タオルで拭いていただけなんだが…少し力を込めただけでこうなってしまった。いやすまん、私もわざとやった訳では無く…」
「いや流石に馬鹿力すぎでしょ!そんなヤワなガラスじゃ無かった筈よ!?…取り敢えずそこ掃除したらすぐに業者さん呼んで直してもらう事にしましょ…レックウザは怪我とかしてない?」
「手の甲が3、4箇所ほど切れただけで特に怪我はしていないな」
「それを怪我してるって言うのよこの馬鹿!馬鹿ドラゴン!手当するからこっち来なさい!あ、絶対そこのガラス片踏んじゃダメだからね!?」
レックウザの怪我していない方の手を優しく引いて、私は取り敢えず救急箱の置いてあるリビングへと移動し、彼の手の甲から流れ出している血をそっと拭き取ると、早く治りますようにと患部に軟膏を多めに塗って上から大きめのガーゼをぺたりと貼ってやった。それにしても、もの凄い力やエネルギーを持つ伝説のポケモンとはいえ、擬人化していても尚あれ程の力を持て余しているとは。流石攻撃種族値150超えのてんくうポケモンだ。
「取り敢えずガラス片を片付けなきゃね」
「私も手伝おう」
「貴方は安静にしてなさいこの脳筋」
「…あれ、レックウザ?」
「あ、あぁナマエか…すまない、驚かせてしまったか?」
私がびくびくしながら開けてみたその扉の先には、泥棒も鳥ポケモンもおらず、そこには我が相棒であるレックウザが窓の前で佇んでいるだけの光景が広がっていた。そんな普段の日常と相違ない光景を見て、何だ、私がさっきまで心配していた事は何も起こっていなかったじゃないか、杞憂で終わってよかった。と私はホッとして床にしゃがみ込んだ。きっとさっき聞こえて来た音も幻聴か何かだったのだろう。あー心配して損した。
だがそこで私が油断してふと下を向いた瞬間、とある事に気が付いた。…レックウザの足元に、ガラスの破片が散らばっているのだ。しかも部屋の窓には思いっきり大きな穴が空いていて、その穴から外の風が部屋の中ににヒューヒューと入ってきている。うわ何だこれ!と私が腰を抜かしてそこから目が離せずにいると、レックウザが苦笑いを零しながら「…すまない」と謝罪の一言を口にした。おい待てお前何したんだ一体ここで!と問いただしたい気持ちをぐっと堪え、私はレックウザの口から紡がれる言葉に耳を傾ける。
「ただ窓ガラスが結露で曇っていたから、タオルで拭いていただけなんだが…少し力を込めただけでこうなってしまった。いやすまん、私もわざとやった訳では無く…」
「いや流石に馬鹿力すぎでしょ!そんなヤワなガラスじゃ無かった筈よ!?…取り敢えずそこ掃除したらすぐに業者さん呼んで直してもらう事にしましょ…レックウザは怪我とかしてない?」
「手の甲が3、4箇所ほど切れただけで特に怪我はしていないな」
「それを怪我してるって言うのよこの馬鹿!馬鹿ドラゴン!手当するからこっち来なさい!あ、絶対そこのガラス片踏んじゃダメだからね!?」
レックウザの怪我していない方の手を優しく引いて、私は取り敢えず救急箱の置いてあるリビングへと移動し、彼の手の甲から流れ出している血をそっと拭き取ると、早く治りますようにと患部に軟膏を多めに塗って上から大きめのガーゼをぺたりと貼ってやった。それにしても、もの凄い力やエネルギーを持つ伝説のポケモンとはいえ、擬人化していても尚あれ程の力を持て余しているとは。流石攻撃種族値150超えのてんくうポケモンだ。
「取り敢えずガラス片を片付けなきゃね」
「私も手伝おう」
「貴方は安静にしてなさいこの脳筋」
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