Extraordinary!
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意識が段々自分から遠のいて行くのが分かる。待って、離れて行かないで。と切に願うが、その願いも虚しく私の意識は虚空の中へ消えて行ってしまった。大切に持っていた白い玉は先程の様な眩い輝きを放ってはおらず、今は青白い光をほんのりと放ち、意識を手放して倉庫の床に倒れているナマエの身体を静かに照らしてくれている。
「...ぅ、ん......」
ナマエの喉の奥から拙い呻き声が漏れ、表情も何だか苦しげなものに変わってゆく。それもその筈、ナマエの身体は先程から見えない壁の様なものに押さえ付けられていたのだから。まるでナマエ自身をこの世界から追い出そうとしているような行動を取り続けているその見えない壁は、彼女の身体が潰れるのではと思うくらいグイグイと上から力強くナマエを押し続けている。その姿はまるで、加工対象を前にした鍛圧機械の様であった。
…否、追い出そうとしているように見えるのではない。この見えない壁は、本当に彼女をこの世界から追い出そうとしているのだ。その証拠に、上から押され続けているナマエの身体が段々とその見えない壁と同化するかのように透けていっているのがわかる。その姿はさながら、先程まで生きていた人間が、死んで実体を持たない幽霊に変化している様だ。
ナマエの両手に収まっているその白い玉は先程まで青白く淡い光をほんのり放っていた筈なのに、気が付けばナマエがこの世界から今にも追い出されそうになっている事を肯定するかの様にギラギラとした絢爛たる眩しい光を、目が失明してしまいそうなほど強く放っている。その光が見えない壁に押されて透けていっているナマエの身体を一際強い光で包み込んだ途端、キィィィンと耳を塞ぎたくなるような金属音が倉庫内に響き渡った。その鼓膜が破れそうな程けたたましい音の衝撃で倉庫の壁に立てかけられていたガラス板が勢いよく割れた瞬間、床に横たわっていた筈のナマエの身体は白い玉と共に跡形もなく消えてしまっていた。
その錆れた倉庫に警備員が巡回に来たのは、ナマエが白い玉と共にどこかへ消えてしまった数分後の事だった。
「...ぅ、ん......」
ナマエの喉の奥から拙い呻き声が漏れ、表情も何だか苦しげなものに変わってゆく。それもその筈、ナマエの身体は先程から見えない壁の様なものに押さえ付けられていたのだから。まるでナマエ自身をこの世界から追い出そうとしているような行動を取り続けているその見えない壁は、彼女の身体が潰れるのではと思うくらいグイグイと上から力強くナマエを押し続けている。その姿はまるで、加工対象を前にした鍛圧機械の様であった。
…否、追い出そうとしているように見えるのではない。この見えない壁は、本当に彼女をこの世界から追い出そうとしているのだ。その証拠に、上から押され続けているナマエの身体が段々とその見えない壁と同化するかのように透けていっているのがわかる。その姿はさながら、先程まで生きていた人間が、死んで実体を持たない幽霊に変化している様だ。
ナマエの両手に収まっているその白い玉は先程まで青白く淡い光をほんのり放っていた筈なのに、気が付けばナマエがこの世界から今にも追い出されそうになっている事を肯定するかの様にギラギラとした絢爛たる眩しい光を、目が失明してしまいそうなほど強く放っている。その光が見えない壁に押されて透けていっているナマエの身体を一際強い光で包み込んだ途端、キィィィンと耳を塞ぎたくなるような金属音が倉庫内に響き渡った。その鼓膜が破れそうな程けたたましい音の衝撃で倉庫の壁に立てかけられていたガラス板が勢いよく割れた瞬間、床に横たわっていた筈のナマエの身体は白い玉と共に跡形もなく消えてしまっていた。
その錆れた倉庫に警備員が巡回に来たのは、ナマエが白い玉と共にどこかへ消えてしまった数分後の事だった。