Extraordinary!
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この世界に来て1ヶ月半。そしてポケモンの事について勉強し始めてちょうど2週間が経とうとしていた。朝起きてご飯を食べてすぐ机に向かってお勉強。休憩がてら昼ご飯を3人で作って食べてすぐお勉強。知識を詰め込めるだけ詰め込んで、太陽がお空に浮かぶ役割をお月様と交代し始めた頃、ようやく私は机から離れてお風呂に入る。そんな生活を勉強嫌いな人間が2週間も続けていたらどうなるのかって?そんなの今こうして布団の中に蹲ってヒトモシ君をオロオロと困らせている私の様子を見れば一目瞭然だ。
「ナマエさん、さっき朝ご飯食べたばっかりなのに、もう寝ちゃうの?いつもみたいにお勉強しない…?」
「ごめんヒトモシくん…頭の容量もう限界…」
いい加減息苦しくなってきたので布団から頭を少しばかり出して、チラリと机の上に積まれている教科書やらノートやらを見据える。それだけでズキズキとした頭痛に襲われそうになったので、私は目線を忌々しい机の上から可愛らしいヒトモシくんへとシフトチェンジした。
「ごめん。お勉強、疲れちゃった…かも」
「ううん…気にしないで。ナマエさんこの2週間すっごく頑張ってたし、覚えてる事も確実に増えてる。それに、ここに居る僕らが貴女を悪く言う事は絶対に無い、から…。だから、安心してほしいな」
ヒトモシくんのその言葉を聞いて、私は安心感に包まれて思わず年下の男の子であるヒトモシくんの前で年甲斐もなく涙を流しそうになってしまった。だが流石に勉強が面倒くさすぎて泣き出す女子高生なんてみっともなさすぎる事この上ない為、寸での所で涙を堪えて布団の中にまた顔を埋める。
ヒトモシくんの言う通り、この2週間で私はこの世界における常識や、使い所は無いかもしれないがポケモンバトルをする上で最低限知っておかなければいけない事を少しずつ脳味噌に詰め込んでコツコツと覚えていった。この世界においてポケモンバトルとは、とても重要なものだ。別の世界からやってきた余所者の私だが、いつ帰れるのか分からない以上、この世界に暫く滞在するにあたって、覚えておいて決して損は無い。3人でチケットを取ってポケモンリーグ等の施設に赴いてポケモンバトルを見に行った事もあったし、その時にタイプ相性や特性に関する知識が備わっていれば、見に来ている観客としてもっと楽しめる事が出来るんじゃないかと思っての事だ。知識とは即ち己の財産だ。たとえポケモンバトルという物が私にとって縁のないものだとしても、知識として詰め込んだそれが無駄になる事は決してありえない…って事は自分でも分かっているのだけれど。
「やっぱり疲れたよ……お勉強…」
「ナマエさん、今日はもうゆっくり一緒に休もう?最近のナマエさん、全然僕に構ってくれてなかったし…だから、今日は僕がナマエさんを独り占めしたいなぁ…って…」
「だめ、かな…?」とポツリと呟いて布団から僅かに出ている私の髪の毛をよしよしと撫でるヒトモシくん。…こんな可愛いお願いされたら全人類もろともコロッとヒトモシくんに落ちてしまうのでは無いだろうか。いくらなんでもなんだそのお願い可愛すぎるだろうと心臓の鼓動が一気に上昇していくのを感じながら、私は布団からガバッと起き上がると、ヒトモシくんをそっと抱きしめる。
「…うん、今日はお勉強はお休み。一緒に遊ぼっか、ヒトモシくん」
私がそう言った途端花が咲いた様に満面の笑みを浮かべて私に思いっきり抱きついて来てくれたヒトモシくん。温かくて可愛らしくて大変嬉しい事この上ないのだが、朝ご飯を食べたばかりのお腹にダイレクトアタックを勢いよく仕掛けてくるのはちょっとやめて頂きたい。折角スイクンさんが毎日綺麗に洗濯してくれている布団に危うくリバースしてしまう所だった。
そうして私は勉強の事を忘れてヒトモシくんと一緒に布団に寝転がりながら、他愛もないお喋りをしたり2人仲良く小説を読んだりと、楽しい時間を過ごしていた。だがお昼の時間に差し掛かり始めた頃、ダラダラと小説を読むのにも飽きてきたので布団でゴロゴロと寝転がりながらウトウトとお互い寝落ちてしまいそうになっていると、部屋の扉がコンコンと2、3回ノックされて、いつものスイクンさんの声が私の耳を優しく刺激してくれた為、眠気がまたいつぞやの様にどこかへ吹き飛んで行ってしまった。
「ナマエ、ヒトモシ。今ちょっと時間ええ?昼飯食う前に、俺から大事な話があるねんけど…」
「「大事なはなし……?」」
先程まで私と同じように睡魔に襲われながらうつらうつらと船を漕いでいたヒトモシくんも、スイクンさんの話を聞いて不思議そうな顔をしながらゴシゴシと目を擦り、布団からむくりと起き上がってきた。いつも竹を割ったような性格で、言いたい事をハッキリと言ってくれるタイプのスイクンさんがこんなにかしこまるなんて珍しいなと思いながら、私たちは「分かりました…」とだけ返事を返して、スイクンさんの後を追うのだった。
「ナマエさん、さっき朝ご飯食べたばっかりなのに、もう寝ちゃうの?いつもみたいにお勉強しない…?」
「ごめんヒトモシくん…頭の容量もう限界…」
いい加減息苦しくなってきたので布団から頭を少しばかり出して、チラリと机の上に積まれている教科書やらノートやらを見据える。それだけでズキズキとした頭痛に襲われそうになったので、私は目線を忌々しい机の上から可愛らしいヒトモシくんへとシフトチェンジした。
「ごめん。お勉強、疲れちゃった…かも」
「ううん…気にしないで。ナマエさんこの2週間すっごく頑張ってたし、覚えてる事も確実に増えてる。それに、ここに居る僕らが貴女を悪く言う事は絶対に無い、から…。だから、安心してほしいな」
ヒトモシくんのその言葉を聞いて、私は安心感に包まれて思わず年下の男の子であるヒトモシくんの前で年甲斐もなく涙を流しそうになってしまった。だが流石に勉強が面倒くさすぎて泣き出す女子高生なんてみっともなさすぎる事この上ない為、寸での所で涙を堪えて布団の中にまた顔を埋める。
ヒトモシくんの言う通り、この2週間で私はこの世界における常識や、使い所は無いかもしれないがポケモンバトルをする上で最低限知っておかなければいけない事を少しずつ脳味噌に詰め込んでコツコツと覚えていった。この世界においてポケモンバトルとは、とても重要なものだ。別の世界からやってきた余所者の私だが、いつ帰れるのか分からない以上、この世界に暫く滞在するにあたって、覚えておいて決して損は無い。3人でチケットを取ってポケモンリーグ等の施設に赴いてポケモンバトルを見に行った事もあったし、その時にタイプ相性や特性に関する知識が備わっていれば、見に来ている観客としてもっと楽しめる事が出来るんじゃないかと思っての事だ。知識とは即ち己の財産だ。たとえポケモンバトルという物が私にとって縁のないものだとしても、知識として詰め込んだそれが無駄になる事は決してありえない…って事は自分でも分かっているのだけれど。
「やっぱり疲れたよ……お勉強…」
「ナマエさん、今日はもうゆっくり一緒に休もう?最近のナマエさん、全然僕に構ってくれてなかったし…だから、今日は僕がナマエさんを独り占めしたいなぁ…って…」
「だめ、かな…?」とポツリと呟いて布団から僅かに出ている私の髪の毛をよしよしと撫でるヒトモシくん。…こんな可愛いお願いされたら全人類もろともコロッとヒトモシくんに落ちてしまうのでは無いだろうか。いくらなんでもなんだそのお願い可愛すぎるだろうと心臓の鼓動が一気に上昇していくのを感じながら、私は布団からガバッと起き上がると、ヒトモシくんをそっと抱きしめる。
「…うん、今日はお勉強はお休み。一緒に遊ぼっか、ヒトモシくん」
私がそう言った途端花が咲いた様に満面の笑みを浮かべて私に思いっきり抱きついて来てくれたヒトモシくん。温かくて可愛らしくて大変嬉しい事この上ないのだが、朝ご飯を食べたばかりのお腹にダイレクトアタックを勢いよく仕掛けてくるのはちょっとやめて頂きたい。折角スイクンさんが毎日綺麗に洗濯してくれている布団に危うくリバースしてしまう所だった。
そうして私は勉強の事を忘れてヒトモシくんと一緒に布団に寝転がりながら、他愛もないお喋りをしたり2人仲良く小説を読んだりと、楽しい時間を過ごしていた。だがお昼の時間に差し掛かり始めた頃、ダラダラと小説を読むのにも飽きてきたので布団でゴロゴロと寝転がりながらウトウトとお互い寝落ちてしまいそうになっていると、部屋の扉がコンコンと2、3回ノックされて、いつものスイクンさんの声が私の耳を優しく刺激してくれた為、眠気がまたいつぞやの様にどこかへ吹き飛んで行ってしまった。
「ナマエ、ヒトモシ。今ちょっと時間ええ?昼飯食う前に、俺から大事な話があるねんけど…」
「「大事なはなし……?」」
先程まで私と同じように睡魔に襲われながらうつらうつらと船を漕いでいたヒトモシくんも、スイクンさんの話を聞いて不思議そうな顔をしながらゴシゴシと目を擦り、布団からむくりと起き上がってきた。いつも竹を割ったような性格で、言いたい事をハッキリと言ってくれるタイプのスイクンさんがこんなにかしこまるなんて珍しいなと思いながら、私たちは「分かりました…」とだけ返事を返して、スイクンさんの後を追うのだった。