Extraordinary!
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とある公立高校のグラウンド場。敷地内の隅に建設された小さな倉庫内の隅にて、1人真っ青な顔で絶望している少女がそこにいた。
「何で...何で扉が開かないの...!?」
彼女の名はナマエ。この公立高校に通っている2年生の女子生徒である。先程まで彼女は所属しているテニス部の活動を終えて校内にある更衣室へ移動しようとしていたのだが、そこを顧問の先生に捕まって後片付けを頼まれてしまった為、1人寂しく残ってグラウンドの後片付けをしていた所だった。...そこまでは良かったのだが、片付けた道具を倉庫内に戻して自分も倉庫から出ようとしたら、扉が開かなくなっていたのだ。
恐らく扉の備え付けされた部分が長年点検もされず錆び付いて放置されてしまっていたせいだろう。ナマエがどれだけ力いっぱい押しても引いても叩いても、錆び付いて備え付けの部分が崩れたその扉はうんともすんとも言ってはくれない。そのせいかナマエの心は段々焦躁感に駆られていった。
「もう...折角の金曜日なのに...あとは着替えて家に帰れば休めるのに!何でこうなっちゃうのよ...」
倉庫内に自分以外誰も居ないのをいい事にそんな愚痴を零すも、そこには相槌を打ってくれる人どころか聞いてくれる人さえ居ない為、狭い倉庫内にナマエの悲しい独り言が反芻しただけであった。取り敢えずこの錆び付いた倉庫のドアを力いっぱい叩いてみたものの、グラウンドにはもう他の部員どころか顧問の先生でさえとっくのとうに校内へと引き払ってしまっている為、ナマエを助けてくれる人はもう誰一人として居なかった。もういっその事この扉を壊してしまおうか、と一瞬考えてはみたが、か弱い16歳の女の子であるナマエの腕力なんてたかが知れている為それは無理な話である。
「...考えててもしかたないか」
そうだ、なんて言ったってここはただの錆び付いた小屋ではない。運動部で使用されている道具が沢山置かれているれっきとした倉庫だ。もしかしたら何か、この扉を開くことの出来る道具があるかもしれない...!そう考えたナマエは、とりあえず倉庫内を歩いてここから脱出する為の道具を探す事にした。
「何かありますように...!マジで頼む...早く帰りたいんだ私は...」
ナマエが部活動を終えた時刻は、夕暮れ時に差し掛かり始めた17時半頃。そしてこの倉庫内に閉じ込められて早20分が経過しようとしていた。更にナマエの荷物等は全て学校内の更衣室に置いてある為、早く見つけないと学校の鍵が閉められてしまい、鞄に入っている財布や携帯など、ナマエの大切な物が全て学校に放置される事になってしまう。それだけは絶対に避けたいナマエは、何とか震える足に鞭打ってこの倉庫内を隈なく調べる事にしたのだった。
「何で...何で扉が開かないの...!?」
彼女の名はナマエ。この公立高校に通っている2年生の女子生徒である。先程まで彼女は所属しているテニス部の活動を終えて校内にある更衣室へ移動しようとしていたのだが、そこを顧問の先生に捕まって後片付けを頼まれてしまった為、1人寂しく残ってグラウンドの後片付けをしていた所だった。...そこまでは良かったのだが、片付けた道具を倉庫内に戻して自分も倉庫から出ようとしたら、扉が開かなくなっていたのだ。
恐らく扉の備え付けされた部分が長年点検もされず錆び付いて放置されてしまっていたせいだろう。ナマエがどれだけ力いっぱい押しても引いても叩いても、錆び付いて備え付けの部分が崩れたその扉はうんともすんとも言ってはくれない。そのせいかナマエの心は段々焦躁感に駆られていった。
「もう...折角の金曜日なのに...あとは着替えて家に帰れば休めるのに!何でこうなっちゃうのよ...」
倉庫内に自分以外誰も居ないのをいい事にそんな愚痴を零すも、そこには相槌を打ってくれる人どころか聞いてくれる人さえ居ない為、狭い倉庫内にナマエの悲しい独り言が反芻しただけであった。取り敢えずこの錆び付いた倉庫のドアを力いっぱい叩いてみたものの、グラウンドにはもう他の部員どころか顧問の先生でさえとっくのとうに校内へと引き払ってしまっている為、ナマエを助けてくれる人はもう誰一人として居なかった。もういっその事この扉を壊してしまおうか、と一瞬考えてはみたが、か弱い16歳の女の子であるナマエの腕力なんてたかが知れている為それは無理な話である。
「...考えててもしかたないか」
そうだ、なんて言ったってここはただの錆び付いた小屋ではない。運動部で使用されている道具が沢山置かれているれっきとした倉庫だ。もしかしたら何か、この扉を開くことの出来る道具があるかもしれない...!そう考えたナマエは、とりあえず倉庫内を歩いてここから脱出する為の道具を探す事にした。
「何かありますように...!マジで頼む...早く帰りたいんだ私は...」
ナマエが部活動を終えた時刻は、夕暮れ時に差し掛かり始めた17時半頃。そしてこの倉庫内に閉じ込められて早20分が経過しようとしていた。更にナマエの荷物等は全て学校内の更衣室に置いてある為、早く見つけないと学校の鍵が閉められてしまい、鞄に入っている財布や携帯など、ナマエの大切な物が全て学校に放置される事になってしまう。それだけは絶対に避けたいナマエは、何とか震える足に鞭打ってこの倉庫内を隈なく調べる事にしたのだった。