パルキア
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今日は本当に気分の悪い一日だ。友達から誕生日プレゼントで貰ったお気に入りのアイシャドウを不注意で思いっきり爪で抉ってしまったし、その後朝食に作ったフレンチトーストの中にはうっかり自分の髪の毛が混入してしまっていた。その癖ポケモンバトルでは指示ミスを連発し、パートナーには呆れられてしまう始末。
「ねえもうこれ食べたら家帰らない?」
「急に何言ってるのナマエ」
現在、私は数人のトレーナーとバトルを終え、げんなりした気持ちを抱えながらパートナーのパルキアと共に近くのカフェで昼食を貪っていた。その刹那、朝から抑えていたこのドロドロとした重い気分をとうとう抑える事が出来ずにネガティブな言葉が口から零れ落ちてしまう。
「家から出てポケモンバトルしに行くと思えば、急にもう帰りたいなんて言い出して…あんまり神を振り回すもんじゃないよ」
「…自分で神を自称しないでよ」
「しょうがないでしょ俺本当に神様なんだから」
そんな調子でパルキアと取り留めのない会話のキャッチボールを繰り返しながら、私は緩慢な動作で皿の上に乗ったサーモンの切り身をフォークに刺し、それをゆっくり口に運んだ。元々魚よりも肉の方が好きな質ではあるが、今日は生憎そんな気分では無い為、こういうあっさりした味のもので腹を満たしておきたかった。
アイシャドウが抉れたくらい何だ。また買えば良いじゃないか。朝食に髪の毛が入っていたくらい何だ。他人の髪ならまだしも自分の不注意じゃないか。
ちっぽけな下らない失敗に女々しくも縋り付いて勝手に機嫌を損ねて、挙句の果てに自分のパートナーにまで迷惑かけて。私は一体何がしたいのか。
「大丈夫だよ。失敗ばかりのナマエもいつものナマエも、俺にとっては変わらないよ」
未だ塞ぎ込んで暗い表情の私を見かねたパルキアが、私の手をそっと握って言った。
「どういう事よそれ」
自分が気にしている程、周りは私の失敗なんて気にしていないという事か。それとも、私がいつも失敗ばかり繰り返してると言いたいのかこの男は。
「上手く言えないけどさ、ナマエは、ナマエだよ。人間なんてすぐ死んじゃうんだから、そうやって塞ぎ込んでるだけ損だと俺は思うよ」
そう言って表情を緩ませてニコニコと笑うパルキアの顔がやけに純粋な子供の様で、思わず私の表情も釣られて緩んでしまった。
「ねえもうこれ食べたら家帰らない?」
「急に何言ってるのナマエ」
現在、私は数人のトレーナーとバトルを終え、げんなりした気持ちを抱えながらパートナーのパルキアと共に近くのカフェで昼食を貪っていた。その刹那、朝から抑えていたこのドロドロとした重い気分をとうとう抑える事が出来ずにネガティブな言葉が口から零れ落ちてしまう。
「家から出てポケモンバトルしに行くと思えば、急にもう帰りたいなんて言い出して…あんまり神を振り回すもんじゃないよ」
「…自分で神を自称しないでよ」
「しょうがないでしょ俺本当に神様なんだから」
そんな調子でパルキアと取り留めのない会話のキャッチボールを繰り返しながら、私は緩慢な動作で皿の上に乗ったサーモンの切り身をフォークに刺し、それをゆっくり口に運んだ。元々魚よりも肉の方が好きな質ではあるが、今日は生憎そんな気分では無い為、こういうあっさりした味のもので腹を満たしておきたかった。
アイシャドウが抉れたくらい何だ。また買えば良いじゃないか。朝食に髪の毛が入っていたくらい何だ。他人の髪ならまだしも自分の不注意じゃないか。
ちっぽけな下らない失敗に女々しくも縋り付いて勝手に機嫌を損ねて、挙句の果てに自分のパートナーにまで迷惑かけて。私は一体何がしたいのか。
「大丈夫だよ。失敗ばかりのナマエもいつものナマエも、俺にとっては変わらないよ」
未だ塞ぎ込んで暗い表情の私を見かねたパルキアが、私の手をそっと握って言った。
「どういう事よそれ」
自分が気にしている程、周りは私の失敗なんて気にしていないという事か。それとも、私がいつも失敗ばかり繰り返してると言いたいのかこの男は。
「上手く言えないけどさ、ナマエは、ナマエだよ。人間なんてすぐ死んじゃうんだから、そうやって塞ぎ込んでるだけ損だと俺は思うよ」
そう言って表情を緩ませてニコニコと笑うパルキアの顔がやけに純粋な子供の様で、思わず私の表情も釣られて緩んでしまった。
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