ギラティナ
Name Change
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「お前の大好きな私が来たぞ」
そう言っていつもの様に己のモンスターボールの中から無理矢理脱出してみせれば、そこには明らかに不機嫌そうな顔をしたナマエが私を睨みつけていた。そんなナマエの隣には呆れたような顔で私とナマエを交互に見つめているサーナイトの姿。何とも混沌とした光景だが、今この場にいる2人と1匹にとってはもはやこの光景は日常になりつつあるので今更驚く必要も無い。
「何してんのよギラティナ。モンスターボール割れるわよ。あとびっくりするから急に出てくるんじゃないわよ」
「自分のトレーナーに甘えるのに理由なんて要らないだろう」
ここは私の家も同然だからな。と言ってソファに座っているナマエとサーナイトの間に無理やり隙間を作り、身体を捩じ込んでそこに座り込む。両隣から非難を込めた視線と不満気な声が私を攻撃してくるがそんなもんは長い脚を組んで無視しておいた。こんなものもう慣れっこだからな。
「私の大事な大事なトレーナー殿が全く私に構ってくれないせいでな、思わず癇癪を起こしてしまった。いやはやかたじけないな」
「今すぐにおくりのいずみに逃がしてあげても良いのよ」
そんなナマエの言葉に同調する様にサーナイトが大きく頷く。腐っても私は一応この世界に無くてはならない存在である筈なのだが、己の主と仲間にこの様な扱いを受けるのは如何なものだろうか。
まあ私の日頃の行いが悪いと言ってしまえばそれまでなのだが、どうやらナマエとサーナイトにとっての私は神様というよりも甘えん坊な大型犬に近いらしい。神の威厳もクソも無いとはこの事だ。世界の初めに私を作りあげた偉大なる創造神が今の私を見たらどう思うのだろうか。少し考えてみたけれどろくな事が思い浮かんで来なかった為すぐにやめた。
存在のスケールと原型時の図体が規格外すぎるが故に、私はナマエとサーナイトが毎日行っているポケモンバトルとやらも簡単に出来なければ、人目のつく場所でボールの外に出る事すら叶わない。だからナマエとこうして触れ合える機会が極端に少なく、たまにサーナイトが羨ましく感じる。ナマエには私以外にもポケモンなんて沢山居るが、私の主はナマエだけなのだから。
「神様らしくないね、君は本当に」
「そうなってしまった原因の一端はお前にもあるだろうが」
そんなくだらない会話を繰り返していたら、ナマエの言葉に同調する様にサーナイトが小さく鳴いた。
そう言っていつもの様に己のモンスターボールの中から無理矢理脱出してみせれば、そこには明らかに不機嫌そうな顔をしたナマエが私を睨みつけていた。そんなナマエの隣には呆れたような顔で私とナマエを交互に見つめているサーナイトの姿。何とも混沌とした光景だが、今この場にいる2人と1匹にとってはもはやこの光景は日常になりつつあるので今更驚く必要も無い。
「何してんのよギラティナ。モンスターボール割れるわよ。あとびっくりするから急に出てくるんじゃないわよ」
「自分のトレーナーに甘えるのに理由なんて要らないだろう」
ここは私の家も同然だからな。と言ってソファに座っているナマエとサーナイトの間に無理やり隙間を作り、身体を捩じ込んでそこに座り込む。両隣から非難を込めた視線と不満気な声が私を攻撃してくるがそんなもんは長い脚を組んで無視しておいた。こんなものもう慣れっこだからな。
「私の大事な大事なトレーナー殿が全く私に構ってくれないせいでな、思わず癇癪を起こしてしまった。いやはやかたじけないな」
「今すぐにおくりのいずみに逃がしてあげても良いのよ」
そんなナマエの言葉に同調する様にサーナイトが大きく頷く。腐っても私は一応この世界に無くてはならない存在である筈なのだが、己の主と仲間にこの様な扱いを受けるのは如何なものだろうか。
まあ私の日頃の行いが悪いと言ってしまえばそれまでなのだが、どうやらナマエとサーナイトにとっての私は神様というよりも甘えん坊な大型犬に近いらしい。神の威厳もクソも無いとはこの事だ。世界の初めに私を作りあげた偉大なる創造神が今の私を見たらどう思うのだろうか。少し考えてみたけれどろくな事が思い浮かんで来なかった為すぐにやめた。
存在のスケールと原型時の図体が規格外すぎるが故に、私はナマエとサーナイトが毎日行っているポケモンバトルとやらも簡単に出来なければ、人目のつく場所でボールの外に出る事すら叶わない。だからナマエとこうして触れ合える機会が極端に少なく、たまにサーナイトが羨ましく感じる。ナマエには私以外にもポケモンなんて沢山居るが、私の主はナマエだけなのだから。
「神様らしくないね、君は本当に」
「そうなってしまった原因の一端はお前にもあるだろうが」
そんなくだらない会話を繰り返していたら、ナマエの言葉に同調する様にサーナイトが小さく鳴いた。
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