ギラティナ
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ある日の朝。低血圧で朝の弱い私が珍しく早起き出来たので、顔を洗って着替えを終わらせると両手に鏡とメイクブラシを持ち、いつもより時間をかけて顔に化粧を施してゆく。普段は急いでてあまり時間はかけていないので、なんだか新鮮だ。
(今日も残業かなぁ、あのブラック企業め)
そんな憂鬱な事を考えながら化粧を一通り終えて鏡を覗くと、途端に鏡の中心が渦巻いて暗転し始める。嗚呼、また「あいつ」かな。なんて思いながらじっと暗転している鏡の中心を見つめると、浮かび上がってきた赤い瞳と目があった。
「ナマエ、おはよう」
そうゆったりと微笑みながら赤い瞳の持ち主は鏡から上半身を乗り出し、私の頬を両手で包み込んだ。男性的で、無骨で大きな手。温かい人肌を感じられて嬉しいが、メイクした後なんだから正直やめてほしい。
「はいおはようギラティナ、あんたまたボールから抜け出してそんな所に閉じこもってたの?大人しくしてなさいよ全くもう」
「ボールの中は狭苦しいんだ。それに鏡の中にいる方がナマエの事をちゃんと見る事が出来る」
「ストーカーみたいな事言ってんじゃないわよ」
そんなコントじみた会話をしながら、私は鏡の中から這い出てきたギラティナの頭を撫でてやる。綺麗な金色の髪だ。どうやったらこんな手触りになるのか小一時間程問い詰めてやりたい。
「朝ごはん何食べるの」
「ナマエ」
「私を食べるなら夜にしなさいこの変態。こっちはポケモンのあなたと違って今から仕事なのよ」
「そうか……」
残念そうな顔をするギラティナに簡単な朝食を用意してやり、私は社員証と鞄片手に玄関へと急ぐ。まだ時間に余裕はあるが、昨日会社に残してきた面倒臭い仕事を朝の内に終わらせておきたいのだ。
「じゃあ行ってきます」
「あぁ」
靴を履いてドアノブに手をかけた所で振り返れば、いつの間にやら私の座っていた椅子に腰掛けて私の脱いだ服を抱きしめているギラティナの姿があって少し笑ってしまう。本当に寂しがり屋なんだから。
「行ってくるね」
「気をつけて」
最後に軽くキスをして家を出る。
今日の夜が楽しみだな…なんてね。
(今日も残業かなぁ、あのブラック企業め)
そんな憂鬱な事を考えながら化粧を一通り終えて鏡を覗くと、途端に鏡の中心が渦巻いて暗転し始める。嗚呼、また「あいつ」かな。なんて思いながらじっと暗転している鏡の中心を見つめると、浮かび上がってきた赤い瞳と目があった。
「ナマエ、おはよう」
そうゆったりと微笑みながら赤い瞳の持ち主は鏡から上半身を乗り出し、私の頬を両手で包み込んだ。男性的で、無骨で大きな手。温かい人肌を感じられて嬉しいが、メイクした後なんだから正直やめてほしい。
「はいおはようギラティナ、あんたまたボールから抜け出してそんな所に閉じこもってたの?大人しくしてなさいよ全くもう」
「ボールの中は狭苦しいんだ。それに鏡の中にいる方がナマエの事をちゃんと見る事が出来る」
「ストーカーみたいな事言ってんじゃないわよ」
そんなコントじみた会話をしながら、私は鏡の中から這い出てきたギラティナの頭を撫でてやる。綺麗な金色の髪だ。どうやったらこんな手触りになるのか小一時間程問い詰めてやりたい。
「朝ごはん何食べるの」
「ナマエ」
「私を食べるなら夜にしなさいこの変態。こっちはポケモンのあなたと違って今から仕事なのよ」
「そうか……」
残念そうな顔をするギラティナに簡単な朝食を用意してやり、私は社員証と鞄片手に玄関へと急ぐ。まだ時間に余裕はあるが、昨日会社に残してきた面倒臭い仕事を朝の内に終わらせておきたいのだ。
「じゃあ行ってきます」
「あぁ」
靴を履いてドアノブに手をかけた所で振り返れば、いつの間にやら私の座っていた椅子に腰掛けて私の脱いだ服を抱きしめているギラティナの姿があって少し笑ってしまう。本当に寂しがり屋なんだから。
「行ってくるね」
「気をつけて」
最後に軽くキスをして家を出る。
今日の夜が楽しみだな…なんてね。
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