ディアルガ
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手持ちに新しい仲間が増えた。黒と紫の小さな図体をした目も見えぬ小さいモノズ。我が主であるナマエの腕にギュッと抱えられて大人しく此方を見つめているその様は、本来粗暴な性質である筈のモノズにはとても見えず、借りてきた猫を彷彿とさせた。
「さっきタマゴから孵ったんだよ、だからまだ少し混乱してるみたいなの」
ナマエはモノズの頭を2、3回撫でながらそう言うと、私の腕にそれをそっと押し付けた。まさか私に此奴を抱けというのか、こんな柔い生命なんて私が持っていいのだろうか、壊してしまわないだろうか。
「ナマエ、まさか私に其奴を抱いてみろと?」
「うん、そのまさかだよ」
ケロりとした顔で私の腕の中へモノズを押し付け、ナマエは「親子みたいだねえ」とケラケラ笑った。此方は落とさないように、壊さないようにと必死だというのに何故そんなに笑っていられるんだ。と若干の呆れを覚えたが、腕の中にいるそれが私の腕の中で大人しく船を漕いでいるものだから、そんな苛立ちは途端にどこかへと消え去ってしまった。
「あ、寝ちゃいそうだね」
私の腕の中へそっと手を伸ばしたナマエが、そいつの頭をまた優しく撫でた。
「なんか神様っていうより、お父さんみたいだね。ディアルガ」
「誰が父親だ全く」
「だって私の腕の中では寝なかったのに、貴方に抱っこされた途端すぐ寝ちゃったから」
「父になんぞなってたまるか」
モノズは元々噛み癖があったり、粗暴ポケモン特有の凶暴さが垣間見える事もある厄介なポケモンなのだが、どうやら人の子であるナマエの細く薄い腕に傷の一つも付いて無い所を見るに、此奴は大人しい個体らしい。生まれたばかりでまだ知識の一つもないこの幼いドラゴンを大事に育てていこうと、私の中に小さな父性が芽生えた気がした。
「さっきタマゴから孵ったんだよ、だからまだ少し混乱してるみたいなの」
ナマエはモノズの頭を2、3回撫でながらそう言うと、私の腕にそれをそっと押し付けた。まさか私に此奴を抱けというのか、こんな柔い生命なんて私が持っていいのだろうか、壊してしまわないだろうか。
「ナマエ、まさか私に其奴を抱いてみろと?」
「うん、そのまさかだよ」
ケロりとした顔で私の腕の中へモノズを押し付け、ナマエは「親子みたいだねえ」とケラケラ笑った。此方は落とさないように、壊さないようにと必死だというのに何故そんなに笑っていられるんだ。と若干の呆れを覚えたが、腕の中にいるそれが私の腕の中で大人しく船を漕いでいるものだから、そんな苛立ちは途端にどこかへと消え去ってしまった。
「あ、寝ちゃいそうだね」
私の腕の中へそっと手を伸ばしたナマエが、そいつの頭をまた優しく撫でた。
「なんか神様っていうより、お父さんみたいだね。ディアルガ」
「誰が父親だ全く」
「だって私の腕の中では寝なかったのに、貴方に抱っこされた途端すぐ寝ちゃったから」
「父になんぞなってたまるか」
モノズは元々噛み癖があったり、粗暴ポケモン特有の凶暴さが垣間見える事もある厄介なポケモンなのだが、どうやら人の子であるナマエの細く薄い腕に傷の一つも付いて無い所を見るに、此奴は大人しい個体らしい。生まれたばかりでまだ知識の一つもないこの幼いドラゴンを大事に育てていこうと、私の中に小さな父性が芽生えた気がした。
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