フリーザー
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無性に冷たい物が食べたくて冷凍庫をガサゴソと探っていたら、いつ買ったのか全く思い出せないくらい放置されていたアイスキャンディーを2本発見した。冷凍庫から取り出してみると、歯で噛み砕けないくらいに凍りついてしまっている。試しにテーブルの角に軽く打ち付けてみると、ガツンと鉄を打った様な音が台所に響いた。…これではまるでアイスというより鉄と言った方が正しいのではないか。
…まあ消費期限自体は問題ないし、このまま捨てる訳にもいかない。元々冷たい物が食べたくて冷凍庫を開けたんだから、寧ろこれは絶好のタイミングではなかろうか。
「という訳でフリーザー、はいこれ」
「…は?どうしたのさ急に。今夏でもないじゃん」
「冷凍庫開けたら偶然これ見つけたの。これ以上放置する訳にも行かないから一緒に食べよ」
そう言って私は鉄のように固く凍ったそのアイスを、フリーザーにそっと手渡してやった。本当に物凄く冷たかったので指先が少々赤くなってしまったが、まあ後でカイロでも握って温めておくことにしよう。今はアイスを貪る事が最優先だ。
「まあいいけどさ。てか何これ固すぎない…?これ本当にアイス?」
「多分アイスの筈…だと思う」
「うわ世界一信用出来ない言葉」
取り敢えず袋からアイスキャンディーを取り出し、試しに歯で齧り付いてみる事にする。正直歯に知覚過敏を負っている私には拷問なくらい辛くなりそうな作業だが、隣には氷タイプのフリーザーがいるのでどうしても無理なら彼に押し付ければいいだけである。試しに一口だけ齧ってみる事にしよう。
そうしてこの異常な程に冷たい冷気を放つアイスキャンディーに恐る恐る齧り付いてみる私。どうしても無理だったらフリーザーに押し付けようそうしよう。もうずっと一緒にいる気心知れたパートナーだし、きっと彼なら私の齧ったアイスくらい食べてくれる筈だ。…たぶん。
「…つめたい無理歯痛い」
一口だけアイスを齧ってみたその刹那。狂気的な冷たさと固さに私の弱い歯はすぐさま白旗を上げてしまった。前歯にキーンとした刺激と痛みが伝わってきて、私は思わず口元を抑えて眉を顰める。
「ナマエ大丈夫?」
アイスから放たれる冷気に知覚過敏を負った私の歯が秒で悲鳴を上げてしまった為、隣で余裕そうにアイスキャンディーを味わうフリーザーの手に自分の分をずいっと押し付けた。自分が1口齧ったものを他人に押し付けるなんて行儀が悪いと言われるかもしれないが、私の脳がこのアイスキャンディーを食べる事を拒否しているのだから仕方がない。
「フリーザーこれ食べて」
「…全く行儀悪いなあ。今回だけだからね」
そう言ってなんの躊躇も無く私の1口齧ったアイスキャンディーを受け取ってくれたフリーザーにとてつもない感謝をして、私はすぐさま温かい飲み物を台所へと取りに行くのだった。
…まあ消費期限自体は問題ないし、このまま捨てる訳にもいかない。元々冷たい物が食べたくて冷凍庫を開けたんだから、寧ろこれは絶好のタイミングではなかろうか。
「という訳でフリーザー、はいこれ」
「…は?どうしたのさ急に。今夏でもないじゃん」
「冷凍庫開けたら偶然これ見つけたの。これ以上放置する訳にも行かないから一緒に食べよ」
そう言って私は鉄のように固く凍ったそのアイスを、フリーザーにそっと手渡してやった。本当に物凄く冷たかったので指先が少々赤くなってしまったが、まあ後でカイロでも握って温めておくことにしよう。今はアイスを貪る事が最優先だ。
「まあいいけどさ。てか何これ固すぎない…?これ本当にアイス?」
「多分アイスの筈…だと思う」
「うわ世界一信用出来ない言葉」
取り敢えず袋からアイスキャンディーを取り出し、試しに歯で齧り付いてみる事にする。正直歯に知覚過敏を負っている私には拷問なくらい辛くなりそうな作業だが、隣には氷タイプのフリーザーがいるのでどうしても無理なら彼に押し付ければいいだけである。試しに一口だけ齧ってみる事にしよう。
そうしてこの異常な程に冷たい冷気を放つアイスキャンディーに恐る恐る齧り付いてみる私。どうしても無理だったらフリーザーに押し付けようそうしよう。もうずっと一緒にいる気心知れたパートナーだし、きっと彼なら私の齧ったアイスくらい食べてくれる筈だ。…たぶん。
「…つめたい無理歯痛い」
一口だけアイスを齧ってみたその刹那。狂気的な冷たさと固さに私の弱い歯はすぐさま白旗を上げてしまった。前歯にキーンとした刺激と痛みが伝わってきて、私は思わず口元を抑えて眉を顰める。
「ナマエ大丈夫?」
アイスから放たれる冷気に知覚過敏を負った私の歯が秒で悲鳴を上げてしまった為、隣で余裕そうにアイスキャンディーを味わうフリーザーの手に自分の分をずいっと押し付けた。自分が1口齧ったものを他人に押し付けるなんて行儀が悪いと言われるかもしれないが、私の脳がこのアイスキャンディーを食べる事を拒否しているのだから仕方がない。
「フリーザーこれ食べて」
「…全く行儀悪いなあ。今回だけだからね」
そう言ってなんの躊躇も無く私の1口齧ったアイスキャンディーを受け取ってくれたフリーザーにとてつもない感謝をして、私はすぐさま温かい飲み物を台所へと取りに行くのだった。
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