レジギガス
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ベッドに入って早2時間は経っただろうか、私は中々寝付く事が出来ずにいた。今日は外に出ていないから、身体が休息を欲してしないのだろう。窓越しから空を眺めてみても空は真っ暗で。まだ時刻は午前二時か三時と言った所か。
眠れないと、何故だか物凄く心の中が寂しい。世界中の皆は今頃、私の様に暗い世界なんか見ずに、夢越しに明るい世界を見ている筈なのに。
……どうして私だけ。
布団の中でそんな風に蹲りながら、悲劇のヒロインの如く感傷に浸っていると。
「ナマエ」
隣から僅かに聞こえてきた、私の名を呼ぶ彼の声。いつも聞いている筈のその低く響く声が、今は別人の声に思えた。
「レジギガス、」
ボールに入ってたんじゃないの。という私の疑問をガン無視し、レジギガスは私の寝ている布団の中へと身を捩って侵入してきた。急な事に驚いて布団に挟まれながら固まっていると、レジギガスが一言。
「私も眠れなかったんだ」
そう言って目を伏せたレジギガスの、その目を縁取る長い睫毛を吃驚しつつもじっと凝視する。ヒトという存在からかけ離れている、ヒトの姿を真似たなにか。そんな存在の彼は、やはり近くで見てみるとより一層異質な存在に感じられた。
「レジギガスも、一緒なんだね」
「…何が、一緒なんだ」
「内緒」
首を傾げて不思議そうな顔をするレジギガスの目尻を爪先で撫でながら、フッと小さく笑いかける。
世界中が明るい夢を見ている中、私達は暗い空を眺めていよう。
眠れないと、何故だか物凄く心の中が寂しい。世界中の皆は今頃、私の様に暗い世界なんか見ずに、夢越しに明るい世界を見ている筈なのに。
……どうして私だけ。
布団の中でそんな風に蹲りながら、悲劇のヒロインの如く感傷に浸っていると。
「ナマエ」
隣から僅かに聞こえてきた、私の名を呼ぶ彼の声。いつも聞いている筈のその低く響く声が、今は別人の声に思えた。
「レジギガス、」
ボールに入ってたんじゃないの。という私の疑問をガン無視し、レジギガスは私の寝ている布団の中へと身を捩って侵入してきた。急な事に驚いて布団に挟まれながら固まっていると、レジギガスが一言。
「私も眠れなかったんだ」
そう言って目を伏せたレジギガスの、その目を縁取る長い睫毛を吃驚しつつもじっと凝視する。ヒトという存在からかけ離れている、ヒトの姿を真似たなにか。そんな存在の彼は、やはり近くで見てみるとより一層異質な存在に感じられた。
「レジギガスも、一緒なんだね」
「…何が、一緒なんだ」
「内緒」
首を傾げて不思議そうな顔をするレジギガスの目尻を爪先で撫でながら、フッと小さく笑いかける。
世界中が明るい夢を見ている中、私達は暗い空を眺めていよう。
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