ファイヤー
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公園の中心にドーンと構えている大きな木の下で、己の主人であるナマエと共に読書をしていた所、どうやらいつの間にか2人で眠ってしまっていた様だった。お昼特有の温かさも相まって、それはもうぐっすりと。
まるで不思議の国へと迷い込んで行きそうな眠り方だが、残念ながらこの世界には時間に追われた三月ウサギも、フラミンゴでクローケーを強要してくる赤い女王も存在しない。そのお陰で俺達は不思議な世界へ迷い込む事も無く、2人でのんびりと昼寝に勤しめたという訳だ。
ふと横を見ると、俺の肩に頭を預けて熟睡しているナマエの様子が目に入ってきた。白昼夢でも見ているのだろうか、よく聞き取れないような小さい声で寝言を発していて、木漏れ日に照らされた睫毛が小さく揺れる様子が、何とも幻想的だった。
「…こんな姿、俺には滅多に見せねえ癖に」
普段バトルで俺に指示を出すそのポケモントレーナーである姿とは打って変わって、年頃の少女の如くスヤスヤと眠る主人の姿が何だかやけに愛おしい。その柔らかい髪をサラリと撫でてやると、ナマエは身体をピクりと反応させた。
暑いから、と鞄の上に放っておかれていた上着を手繰り寄せ、ナマエの肩にそっと掛けてやる。いくらお昼時で暖かいとはいえ、風邪を引いてしまっては大変だ。看病するのだってどうせ俺になるんだし、風邪を引かさないに越したことはない。
「夕方までには起きろよ〜?」
未だ起きる気配のないナマエにそう囁いて、俺は読書に戻るのであった。
まるで不思議の国へと迷い込んで行きそうな眠り方だが、残念ながらこの世界には時間に追われた三月ウサギも、フラミンゴでクローケーを強要してくる赤い女王も存在しない。そのお陰で俺達は不思議な世界へ迷い込む事も無く、2人でのんびりと昼寝に勤しめたという訳だ。
ふと横を見ると、俺の肩に頭を預けて熟睡しているナマエの様子が目に入ってきた。白昼夢でも見ているのだろうか、よく聞き取れないような小さい声で寝言を発していて、木漏れ日に照らされた睫毛が小さく揺れる様子が、何とも幻想的だった。
「…こんな姿、俺には滅多に見せねえ癖に」
普段バトルで俺に指示を出すそのポケモントレーナーである姿とは打って変わって、年頃の少女の如くスヤスヤと眠る主人の姿が何だかやけに愛おしい。その柔らかい髪をサラリと撫でてやると、ナマエは身体をピクりと反応させた。
暑いから、と鞄の上に放っておかれていた上着を手繰り寄せ、ナマエの肩にそっと掛けてやる。いくらお昼時で暖かいとはいえ、風邪を引いてしまっては大変だ。看病するのだってどうせ俺になるんだし、風邪を引かさないに越したことはない。
「夕方までには起きろよ〜?」
未だ起きる気配のないナマエにそう囁いて、俺は読書に戻るのであった。
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