サンダー
Name Change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
とある日の朝。俺はソファに座って足を組みながらテレビをぼーっと見ていた。そこにはいつもの女子アナウンサーが価値のないつまらんニュースをカメラに向かって話している様子が映っている。やがてその様子はいつの間にか天気予報へ変わり、また数分経てば何事も無かったかの様に次のニュースが読み上げられていく。まさにいつも通りの光景だ。
(……つまんねーの)
そんな事を考えながらソファから降り、俺は自分のトレーナーであるナマエが起きてくる前に朝食の用意でもしておいてやろうと思い、徐にキッチンへと移動した。勿論つまらねーニュースはリモコンの電源ボタンで消しておいた。
(あいつは食が細いから、ヨーグルトにしてやるか)
そう思い立ち、俺は冷蔵庫からヨーグルトを取り出すとスプーンでそれを何度か掬って皿の上へ入れた。そしてヨーグルトのみだと彩りが足りないと思い、幾らか木の実を切って上に飾りつけてやろうと木の実を棚から取り出して切ろうとした時、キッチンの扉が開いてナマエが入ってきた。まだ眠いのだろう、目は殆ど開いてないし、キッチンに向かう最中所々でぶつけてしまったのか、額が少々赤く腫れている。相変わらずドジな女だ
「おはよう……サンダー……」
「おう、お前やっと起きたのかよ。全く、相変わらず朝弱えな」
「ん……しょーがないでしょ…最近バトル続きで疲れてたのよ…」
ナマエはそう言いながら眠い目を擦り、俺の手伝いをしようとこちらへ向かってきた。だがそんな寝ぼけている状態で木の実を切らせる訳にも行かないので取り敢えず椅子に座らせ、暫くぼんやりしててもらうことにした。
「人型になったサンダー見るのも、久しぶりね… 最近…ほんとに…バトルばっかりだったもの…」
ナマエは俺が切った木の実を飾り付けていく様子を見ながら、小さく欠伸と背伸びをして呟いた。確かにここ最近は本当に忙しかった。ずっと原型の姿で技を繰り出して手持ちのポケモン達のレベルを上げ続ける毎日で、俺自身も疲れ果てていたのだ。無論、こうして人の姿になってナマエを甘やかす事も出来ない程に。
「てか、サンダーも疲れ果ててる筈でしょ…?何であんたはそんなに早く起きれてんのよ…他のポケモン達もまだぐっすり眠ってんのに」
「そりゃまぁ俺は伝説だからな!一般ポケモンと比べられたら困るぜ」
「ふぅん……流石伝説のポケモンねぇ…じゃあ今日は私と一緒にずーっとゆっくりしない?」
ナマエは頬杖をつきながらそう言って笑った。この笑顔を見れるなら、今日一日くらいレベル上げは休んでもいいかもしれない。
「ああ、いいかもしれねぇな」
「でしょ?ふふ、アンタならそう言ってくれると思ってたわ」
そう言うとナマエは突然俺の首元に飛びついてきた。ナマエの柔らかい髪が首元に当たって少し擽ったかったが、これもまた悪くないと思う自分がいる。そのままの状態で数十秒経ち、漸くナマエが離れてくれた頃には既に木の実は全て飾り付けられていた。
「さて、これ食べたらイチャイチャしましょうか」
「おう、はやく食っちまえ」
たまにはゆっくりするのも悪くねえな。
(……つまんねーの)
そんな事を考えながらソファから降り、俺は自分のトレーナーであるナマエが起きてくる前に朝食の用意でもしておいてやろうと思い、徐にキッチンへと移動した。勿論つまらねーニュースはリモコンの電源ボタンで消しておいた。
(あいつは食が細いから、ヨーグルトにしてやるか)
そう思い立ち、俺は冷蔵庫からヨーグルトを取り出すとスプーンでそれを何度か掬って皿の上へ入れた。そしてヨーグルトのみだと彩りが足りないと思い、幾らか木の実を切って上に飾りつけてやろうと木の実を棚から取り出して切ろうとした時、キッチンの扉が開いてナマエが入ってきた。まだ眠いのだろう、目は殆ど開いてないし、キッチンに向かう最中所々でぶつけてしまったのか、額が少々赤く腫れている。相変わらずドジな女だ
「おはよう……サンダー……」
「おう、お前やっと起きたのかよ。全く、相変わらず朝弱えな」
「ん……しょーがないでしょ…最近バトル続きで疲れてたのよ…」
ナマエはそう言いながら眠い目を擦り、俺の手伝いをしようとこちらへ向かってきた。だがそんな寝ぼけている状態で木の実を切らせる訳にも行かないので取り敢えず椅子に座らせ、暫くぼんやりしててもらうことにした。
「人型になったサンダー見るのも、久しぶりね… 最近…ほんとに…バトルばっかりだったもの…」
ナマエは俺が切った木の実を飾り付けていく様子を見ながら、小さく欠伸と背伸びをして呟いた。確かにここ最近は本当に忙しかった。ずっと原型の姿で技を繰り出して手持ちのポケモン達のレベルを上げ続ける毎日で、俺自身も疲れ果てていたのだ。無論、こうして人の姿になってナマエを甘やかす事も出来ない程に。
「てか、サンダーも疲れ果ててる筈でしょ…?何であんたはそんなに早く起きれてんのよ…他のポケモン達もまだぐっすり眠ってんのに」
「そりゃまぁ俺は伝説だからな!一般ポケモンと比べられたら困るぜ」
「ふぅん……流石伝説のポケモンねぇ…じゃあ今日は私と一緒にずーっとゆっくりしない?」
ナマエは頬杖をつきながらそう言って笑った。この笑顔を見れるなら、今日一日くらいレベル上げは休んでもいいかもしれない。
「ああ、いいかもしれねぇな」
「でしょ?ふふ、アンタならそう言ってくれると思ってたわ」
そう言うとナマエは突然俺の首元に飛びついてきた。ナマエの柔らかい髪が首元に当たって少し擽ったかったが、これもまた悪くないと思う自分がいる。そのままの状態で数十秒経ち、漸くナマエが離れてくれた頃には既に木の実は全て飾り付けられていた。
「さて、これ食べたらイチャイチャしましょうか」
「おう、はやく食っちまえ」
たまにはゆっくりするのも悪くねえな。
1/1ページ