キュレム
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机に向かって本を読んでいると、部屋のドアが勢いよく開いた。さっきまで物音1つ無かった静寂な部屋に、バン!とドアが打ち付けられた音が響く。誰だ私の読書タイムを邪魔するやつは。
なんて、犯人は1人しかいないのだけど。
「…キュレム?」
「急にどうしたのよ」と彼を睨んで「煩いでしょう」と苦言を呈す。どんな理由があろうと、例え自分のトレーナーであろうと、ノックもせずに乙女の部屋に入って来るのはあまり褒められた行為では無い。そして何より喧しい。
「ナマエ、タマゴを作ろう」
…なんだこいつ、と思った。力強く人の部屋のドアを開けといて、開口一番に発した言葉がそれって一体どうなんだ。主語を使え主語を。まず私とキュレムじゃ種族が違うのだからタマゴなんて作れる訳が無いのに。
「…私とキュレムじゃタマゴは作れないんじゃないかな」
驚きのあまり数秒程固まって、やっと絞り出したその言葉。彼だって馬鹿じゃないのだから、こんな事くらいとっくに知っているだろうに。
「それが作れるらしいんだ」
「どこでそんなガセ掴んできたの」
「ガセでも何でもやってみないと分からんだろう」
ほら、良いからやってみるぞ。と、ちょっと近くのコンビニへ行く感覚で押し倒された私の身体。乙女の身体を乱暴に扱わないでよ、と彼を睨むが、彼は痛くも痒くもないといった様子だ。
フローリングの固い感触が、背中に伝わってくる。「いい加減にしなさい」と叱責を飛ばそうとした私の口は、彼にいつの間にか塞がれてしまっていた。
「ナマエ」
呼ばれた自分の名前に返事も出来ないまま、私は彼のされるがまま、言われるがまま。服に入ってきた彼の手を拒むことも出来なくて。
竜に食われた乙女の身体。
なんて、犯人は1人しかいないのだけど。
「…キュレム?」
「急にどうしたのよ」と彼を睨んで「煩いでしょう」と苦言を呈す。どんな理由があろうと、例え自分のトレーナーであろうと、ノックもせずに乙女の部屋に入って来るのはあまり褒められた行為では無い。そして何より喧しい。
「ナマエ、タマゴを作ろう」
…なんだこいつ、と思った。力強く人の部屋のドアを開けといて、開口一番に発した言葉がそれって一体どうなんだ。主語を使え主語を。まず私とキュレムじゃ種族が違うのだからタマゴなんて作れる訳が無いのに。
「…私とキュレムじゃタマゴは作れないんじゃないかな」
驚きのあまり数秒程固まって、やっと絞り出したその言葉。彼だって馬鹿じゃないのだから、こんな事くらいとっくに知っているだろうに。
「それが作れるらしいんだ」
「どこでそんなガセ掴んできたの」
「ガセでも何でもやってみないと分からんだろう」
ほら、良いからやってみるぞ。と、ちょっと近くのコンビニへ行く感覚で押し倒された私の身体。乙女の身体を乱暴に扱わないでよ、と彼を睨むが、彼は痛くも痒くもないといった様子だ。
フローリングの固い感触が、背中に伝わってくる。「いい加減にしなさい」と叱責を飛ばそうとした私の口は、彼にいつの間にか塞がれてしまっていた。
「ナマエ」
呼ばれた自分の名前に返事も出来ないまま、私は彼のされるがまま、言われるがまま。服に入ってきた彼の手を拒むことも出来なくて。
竜に食われた乙女の身体。
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