レジアイス
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全く動かない表情筋に、全体的に冷たい雰囲気。何だか銅像みたい。それがレジアイスへの第一印象だった。
氷の塊なんて呼ばれているくらいだから食事なんていらないと思っていたのに、取り敢えずで出してみた木の実を全部食べられてしまった。しかも私の目の前にお皿を置いておかわりを要求する始末。
「意外とふてぶてしいな貴様」
「……?」
「ごめんね、もう木の実ないんだ」と言えば、あからさまに消え失せたレジアイスのハイライト。銅像みたいな雰囲気してる癖に感情だけは豊かなようだ
「………」
途端に服の裾をぎゅっと掴まれて、私は裏返った声で「どうしたの」と問うてみる。
私の腕ではなく服の裾を掴んで離さないところを見るに、流石に自分の体温の低さは理解しているつもりなのだろうか。ていうかどうしてこの子は私の服の裾なんて掴んでいるのだろう。
私は生憎エスパーではない為、口数が全くと言って良い程少ないレジアイスの行動の真意を読み取ることは不可能に近い。なので、行動より言葉で示せと言わんばかりにレジアイスをじっと見つめてみたその刹那。私の腕を冷たい何かが掴む。
「わっ……」
私の腕を掴んだのは、言わずもがなレジアイスの冷たい手。元の姿よりも多少はマシになっている(と思いたい)彼の冷たい体温だが、私の様な脆弱な人間からすれば凍傷火傷を負う程に冷たい。彼は自分の異質さを理解していないのだろうか。
「…っ…離しなさい!」
自分の大切なパートナーにこの様な強い口調を使うのは気が引けたが、このままでは私の腕が使い物にならなくなってしまう。彼の行動の真意が読めない以上、此方も何をすればいいのか分からないのだから仕方がない。
「何をしてほしいの」
「……」
「とりあえず腕を離して」
そういった途端にパっと解放された私の腕。腕を掴まれていたのはたったの数十秒だけだったはずなのに、よく見たら凍傷による青痣がうっすらと付いていた。もし離して貰えなかったら、と思うと背筋が凍る。
「どうしたのかな、レジアイス」
先程の強い口調を改める様に、今度は優しい口調でレジアイスに問いかけてみると。
「……腹が減った」
何だ、普通に話せるんじゃないか。紛らわしい行動はやめて欲しいものだ。
氷の塊なんて呼ばれているくらいだから食事なんていらないと思っていたのに、取り敢えずで出してみた木の実を全部食べられてしまった。しかも私の目の前にお皿を置いておかわりを要求する始末。
「意外とふてぶてしいな貴様」
「……?」
「ごめんね、もう木の実ないんだ」と言えば、あからさまに消え失せたレジアイスのハイライト。銅像みたいな雰囲気してる癖に感情だけは豊かなようだ
「………」
途端に服の裾をぎゅっと掴まれて、私は裏返った声で「どうしたの」と問うてみる。
私の腕ではなく服の裾を掴んで離さないところを見るに、流石に自分の体温の低さは理解しているつもりなのだろうか。ていうかどうしてこの子は私の服の裾なんて掴んでいるのだろう。
私は生憎エスパーではない為、口数が全くと言って良い程少ないレジアイスの行動の真意を読み取ることは不可能に近い。なので、行動より言葉で示せと言わんばかりにレジアイスをじっと見つめてみたその刹那。私の腕を冷たい何かが掴む。
「わっ……」
私の腕を掴んだのは、言わずもがなレジアイスの冷たい手。元の姿よりも多少はマシになっている(と思いたい)彼の冷たい体温だが、私の様な脆弱な人間からすれば凍傷火傷を負う程に冷たい。彼は自分の異質さを理解していないのだろうか。
「…っ…離しなさい!」
自分の大切なパートナーにこの様な強い口調を使うのは気が引けたが、このままでは私の腕が使い物にならなくなってしまう。彼の行動の真意が読めない以上、此方も何をすればいいのか分からないのだから仕方がない。
「何をしてほしいの」
「……」
「とりあえず腕を離して」
そういった途端にパっと解放された私の腕。腕を掴まれていたのはたったの数十秒だけだったはずなのに、よく見たら凍傷による青痣がうっすらと付いていた。もし離して貰えなかったら、と思うと背筋が凍る。
「どうしたのかな、レジアイス」
先程の強い口調を改める様に、今度は優しい口調でレジアイスに問いかけてみると。
「……腹が減った」
何だ、普通に話せるんじゃないか。紛らわしい行動はやめて欲しいものだ。
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