フリーザー
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硬直した私の身体を弄ぶ、あなたの好色な指先。それは私の喉元を這い、首筋を擽り、隠された所の蜜を掻き出す。
その不埒な手つきで私という女の身体をまさぐる彼も、それを受け入れてしまった私自身も、もう元に戻れやしない。
恋仲になった時、バトルやレベリングに支障をきたしてはいけないから、とプラトニックな関係を突き通そうとした筈だったのに…何でこうなっちゃったかなあ。
「終わるの早すぎ。全然楽しめなかった」
「早漏。約束破り。鳥頭」なんて、事後になって今更そんな愚痴を吐いてみる。
「…ごめん、ナマエ。余裕無かった」
バトルの後で昂ってたから、なんて言い訳を並べて後処理をするフリーザー。その背中をベッドに身体を預けながらボーッと見つめつつも、彼がベッドへ入ってくる前に結局睡魔に負けて私は眠ってしまった。我ながら自分勝手である。これじゃあ彼の事を責めれやしないじゃないか。
ーーー
「…ん、」
柔らかい羽毛布団の下敷きになりながら私は目をパチリと開けた。腰の痛みと裸で眠った寒さのせいでロクに寝れたものじゃなかったが、彼より先に寝てしまった罰だろう。と、私は体の寒さと痛みを甘んじて受け入れながら起き上がって背伸びをする。
「ん〜…腰痛い……寒…」
…あ、肩甲骨辺りから嫌な悲鳴がした気がする。ごめんねこんな持ち主で。
「…あ、ナマエ起きた?朝ごはん出来てるから早く食べて」
少し怒りを含んだフリーザーの声に完全に目が覚めてゆく。…それと同時に気分も冷めてゆく。先に寝た事に対して完全に怒っているご様子だ。もしかしなくとも今日は1日中彼のご機嫌取りに徹する事になるかもしれない。嗚呼、なんと面倒臭いパートナーだろうか。
「…怒ってる?」と、寝ぼけ眼でおずおずと問うてみる。
「当たり前。分かってるなら聞くな」
予想以上の鋭い返答が返ってきて、私は冷えた肩をガクりと落とした。だって眠かったしフリーザー後処理遅すぎるし…なんて言い訳を心の中で吐いてみるが、それを実際に口に出す勇気は私に無かった。
シリアルを皿にぶち込んで牛乳を適当にかけただけの、いつもより冷えた朝食を私の前にドンと音を立てて置いて、フリーザーは私に一瞥も向けずスタスタとキッチンへ消えてしまった。私はその様子を裸でボーッと見つめた後、モソモソとそこら辺に落ちてたシャツを袖に通す。私のシャツなのか彼のシャツなのか分かんないけど、まあ着れれば何でもいい。寒いし。
「完全に怒ってるなぁ…」
シャツのボタンも止めずにそう呟いて、私は牛乳でヒタヒタになったシナシナのシリアルをスプーンで掬って口に入れる。…あまり美味しくないけど全部食べよう。残してこれ以上彼を怒らせないためにも。
「…水置いとくから」
コップを2つ持ったフリーザーがキッチンから此方へやってきて、明らかに水の少なく入った方のコップをドン、とまた音を立ててこちら側に置いた。そこまであからさまな態度取らないでもいいじゃない、といつもなら言えたかもしれないが、今だけは流石に黙っておく。
…やだ私賢い。
そのまま2人で無言で朝食にありついていると、フリーザーが不意に口を開いた。
「…悪かったね早漏で」
「へ??」
思わず間抜けな声を上げて彼を見ると、フリーザーは拗ねたような顔で此方から目を逸らした。あれ、先に寝た事に対して怒っていたんじゃないのか。と頭上に疑問符を浮かべながら、私は脳内で彼の言葉を反芻させた。悪かったね早漏で…?嗚呼、そういえば昨日彼に対して愚痴った時にそんな言葉を吐いた様な気がしなくもない。…もしかしてそれずっと気にしてたの?
「もしかしてずっと気にしてた?」
「…いや別に気にしてたって程じゃないけど…でもさ、やっぱり言っていい事と悪い事があるっていうか、その…」
「〜っ…いいから早く僕に謝れ!」と額を思いっきり小突かれ、私は痛む額を抑えてフリーザーにごめんなさいをする。…否、「ごめんなさい」なんて可愛い表現を使っているが、実際はテーブルに頭を無理矢理押さえ付けられたほぼ土下座に近いガチの謝罪だ。…何でここまでする必要があるのよ!
「痛い痛い!ごめんってば!頭押さえないで!」
「反省しろこの馬鹿女!」
「トレーナーに対してそんな言葉吐くな!」
そんなやり取りを数回繰り返し、「ふしぎなアメとにじいろポケマメあげるから許して!」と叫んだらやっと解放してもらえた。痛む頭と額を手のひらで押さえながら彼を睨むと、馬鹿にしたような笑いが頭上から降ってくる。このクソ早漏。
「でも遅漏より早漏の方が良いと思うよ?」
「ナマエもう黙ってて。あといい加減に下着付けてシャツのボタン留めろ」
そんな馬鹿みたいなやり取りをしながら、今日も一日が始まるのであった。
その不埒な手つきで私という女の身体をまさぐる彼も、それを受け入れてしまった私自身も、もう元に戻れやしない。
恋仲になった時、バトルやレベリングに支障をきたしてはいけないから、とプラトニックな関係を突き通そうとした筈だったのに…何でこうなっちゃったかなあ。
「終わるの早すぎ。全然楽しめなかった」
「早漏。約束破り。鳥頭」なんて、事後になって今更そんな愚痴を吐いてみる。
「…ごめん、ナマエ。余裕無かった」
バトルの後で昂ってたから、なんて言い訳を並べて後処理をするフリーザー。その背中をベッドに身体を預けながらボーッと見つめつつも、彼がベッドへ入ってくる前に結局睡魔に負けて私は眠ってしまった。我ながら自分勝手である。これじゃあ彼の事を責めれやしないじゃないか。
ーーー
「…ん、」
柔らかい羽毛布団の下敷きになりながら私は目をパチリと開けた。腰の痛みと裸で眠った寒さのせいでロクに寝れたものじゃなかったが、彼より先に寝てしまった罰だろう。と、私は体の寒さと痛みを甘んじて受け入れながら起き上がって背伸びをする。
「ん〜…腰痛い……寒…」
…あ、肩甲骨辺りから嫌な悲鳴がした気がする。ごめんねこんな持ち主で。
「…あ、ナマエ起きた?朝ごはん出来てるから早く食べて」
少し怒りを含んだフリーザーの声に完全に目が覚めてゆく。…それと同時に気分も冷めてゆく。先に寝た事に対して完全に怒っているご様子だ。もしかしなくとも今日は1日中彼のご機嫌取りに徹する事になるかもしれない。嗚呼、なんと面倒臭いパートナーだろうか。
「…怒ってる?」と、寝ぼけ眼でおずおずと問うてみる。
「当たり前。分かってるなら聞くな」
予想以上の鋭い返答が返ってきて、私は冷えた肩をガクりと落とした。だって眠かったしフリーザー後処理遅すぎるし…なんて言い訳を心の中で吐いてみるが、それを実際に口に出す勇気は私に無かった。
シリアルを皿にぶち込んで牛乳を適当にかけただけの、いつもより冷えた朝食を私の前にドンと音を立てて置いて、フリーザーは私に一瞥も向けずスタスタとキッチンへ消えてしまった。私はその様子を裸でボーッと見つめた後、モソモソとそこら辺に落ちてたシャツを袖に通す。私のシャツなのか彼のシャツなのか分かんないけど、まあ着れれば何でもいい。寒いし。
「完全に怒ってるなぁ…」
シャツのボタンも止めずにそう呟いて、私は牛乳でヒタヒタになったシナシナのシリアルをスプーンで掬って口に入れる。…あまり美味しくないけど全部食べよう。残してこれ以上彼を怒らせないためにも。
「…水置いとくから」
コップを2つ持ったフリーザーがキッチンから此方へやってきて、明らかに水の少なく入った方のコップをドン、とまた音を立ててこちら側に置いた。そこまであからさまな態度取らないでもいいじゃない、といつもなら言えたかもしれないが、今だけは流石に黙っておく。
…やだ私賢い。
そのまま2人で無言で朝食にありついていると、フリーザーが不意に口を開いた。
「…悪かったね早漏で」
「へ??」
思わず間抜けな声を上げて彼を見ると、フリーザーは拗ねたような顔で此方から目を逸らした。あれ、先に寝た事に対して怒っていたんじゃないのか。と頭上に疑問符を浮かべながら、私は脳内で彼の言葉を反芻させた。悪かったね早漏で…?嗚呼、そういえば昨日彼に対して愚痴った時にそんな言葉を吐いた様な気がしなくもない。…もしかしてそれずっと気にしてたの?
「もしかしてずっと気にしてた?」
「…いや別に気にしてたって程じゃないけど…でもさ、やっぱり言っていい事と悪い事があるっていうか、その…」
「〜っ…いいから早く僕に謝れ!」と額を思いっきり小突かれ、私は痛む額を抑えてフリーザーにごめんなさいをする。…否、「ごめんなさい」なんて可愛い表現を使っているが、実際はテーブルに頭を無理矢理押さえ付けられたほぼ土下座に近いガチの謝罪だ。…何でここまでする必要があるのよ!
「痛い痛い!ごめんってば!頭押さえないで!」
「反省しろこの馬鹿女!」
「トレーナーに対してそんな言葉吐くな!」
そんなやり取りを数回繰り返し、「ふしぎなアメとにじいろポケマメあげるから許して!」と叫んだらやっと解放してもらえた。痛む頭と額を手のひらで押さえながら彼を睨むと、馬鹿にしたような笑いが頭上から降ってくる。このクソ早漏。
「でも遅漏より早漏の方が良いと思うよ?」
「ナマエもう黙ってて。あといい加減に下着付けてシャツのボタン留めろ」
そんな馬鹿みたいなやり取りをしながら、今日も一日が始まるのであった。
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