アグノム
Name Change
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彼は何故か私の名前を呼んでくれない。忠誠心が強すぎるんだか、はたまた私の名前を覚えていないだけなのか。
だって、ほら今も。
「ご主人」
「……」
「ご主人?」
「……」
何で名前で呼んでくれないの。私は確かにあなたの主人だけれど、そんな堅苦しい関係なんて望んでいない。適当に一緒に過ごしてたまにバトル出来ればそれでいいのに。
そんな事をうんざりと考えている間にもアグノムは「ご主人、ご主人?」と、私があえて無視をしていることに気づいているのかいないのか、飽きもせずにずっと呼び続けている。
……誰かこの子に教えてやってくれ。「名前で呼んだら1発で返事するよ」って。
「ご主人……?」
…いい加減ご主人呼びにウンザリしてきたので、私は恨めしそうに彼を一瞥する。するとアグノムは今にも泣きそうな顔で「ご主人、わたくしは何かしてしまったでしょうか…?」と寂しげに問うてきた。
うん、してるよ。現在進行形でね
「……なんでご主人呼びなのよ」
「?…だって貴女はわたくしの主人じゃないですか」
うん、そうだけどそういう事じゃないんだよなあ。もしかしてほんとに名前忘れられてたりする?なんかもう悲しくなってきた。
「そういう事じゃないのよ…!名前で!名前で私の事呼びなさいよ!」
まさか忘れたわけじゃないでしょうね!?と彼の肩を掴んでちょっとだけ激しめに揺さぶってそう問いかける。なんかもうイライラしてきた。こうなったら意地でも名前で呼んでもらうんだから。
「ご、ご主人!落ち着いて下さい!」
「ご主人呼びやめろって言ってるでしょ!」
「す、すみません……!」
ちょっとだけ気が済んだ私はアグノムの肩をそっと離してやる。やば、ちょっとだけやりすぎたかな。…いや今はそれどころじゃないか。
「ほら、早く私の名前言いなさいよ。忘れたなんて言わせないからね」
「は、はい…」
堪忍したように彼はそう小さく返事をすると、おずおずと「…ナマエ…様」と私の名前を呼んでくれた。…まあ「様」は要らなかったけど大目に見てやるとしよう。
「やっと呼んでくれたわね。なんで今まで呼んでくれなかったの」
「ごしゅじ…いや、ナマエ様。名前には強い力があるものです。神であるわたくしが使えば尚更。ですから、わたくしはあえてご主人呼びにさせて頂いてたのですが…」
「へえ。でもユクシーとエムリット達は普通に名前で呼んでくれてるわよ」
「なっ……あの愚弟と愚兄が……!」
まあとりあえずは名前で呼んでくれて良かった。またご主人呼びに戻ったら許さないんだからね。
だって、ほら今も。
「ご主人」
「……」
「ご主人?」
「……」
何で名前で呼んでくれないの。私は確かにあなたの主人だけれど、そんな堅苦しい関係なんて望んでいない。適当に一緒に過ごしてたまにバトル出来ればそれでいいのに。
そんな事をうんざりと考えている間にもアグノムは「ご主人、ご主人?」と、私があえて無視をしていることに気づいているのかいないのか、飽きもせずにずっと呼び続けている。
……誰かこの子に教えてやってくれ。「名前で呼んだら1発で返事するよ」って。
「ご主人……?」
…いい加減ご主人呼びにウンザリしてきたので、私は恨めしそうに彼を一瞥する。するとアグノムは今にも泣きそうな顔で「ご主人、わたくしは何かしてしまったでしょうか…?」と寂しげに問うてきた。
うん、してるよ。現在進行形でね
「……なんでご主人呼びなのよ」
「?…だって貴女はわたくしの主人じゃないですか」
うん、そうだけどそういう事じゃないんだよなあ。もしかしてほんとに名前忘れられてたりする?なんかもう悲しくなってきた。
「そういう事じゃないのよ…!名前で!名前で私の事呼びなさいよ!」
まさか忘れたわけじゃないでしょうね!?と彼の肩を掴んでちょっとだけ激しめに揺さぶってそう問いかける。なんかもうイライラしてきた。こうなったら意地でも名前で呼んでもらうんだから。
「ご、ご主人!落ち着いて下さい!」
「ご主人呼びやめろって言ってるでしょ!」
「す、すみません……!」
ちょっとだけ気が済んだ私はアグノムの肩をそっと離してやる。やば、ちょっとだけやりすぎたかな。…いや今はそれどころじゃないか。
「ほら、早く私の名前言いなさいよ。忘れたなんて言わせないからね」
「は、はい…」
堪忍したように彼はそう小さく返事をすると、おずおずと「…ナマエ…様」と私の名前を呼んでくれた。…まあ「様」は要らなかったけど大目に見てやるとしよう。
「やっと呼んでくれたわね。なんで今まで呼んでくれなかったの」
「ごしゅじ…いや、ナマエ様。名前には強い力があるものです。神であるわたくしが使えば尚更。ですから、わたくしはあえてご主人呼びにさせて頂いてたのですが…」
「へえ。でもユクシーとエムリット達は普通に名前で呼んでくれてるわよ」
「なっ……あの愚弟と愚兄が……!」
まあとりあえずは名前で呼んでくれて良かった。またご主人呼びに戻ったら許さないんだからね。
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