カイオーガ
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「ナマエ、私と子を成そう」
「…お断りします」
昼間っからそんな爆弾発言を私に投下してきた犯人は分かり切っている。海を創ったとされる伝説の古代ポケモン、カイオーガだ。
何年か前にこいつを捕まえ、そこからポケモンとトレーナーとして共に過ごしていく内に、私は彼に恋愛感情を持たれてしまった様だ。彼のそんな感情に無理矢理気付かされたのは僅か半年前。彼が急に砂糖も顔負けするくらいの甘い言葉で私にひたすら好意を訴えてきたのだ。それからずっとこんな感じで猛烈アピールされている。
因みに、このやり取りは既に5回目。その度に断ってるんだけど……
「何故断る?私達は相思相愛ではないか!それにほら、私の顔を見てみろ!そこら辺の男共が完敗するくらいには良い顔をしているだろう?」
「相思相愛な訳ないでしょ!確かに顔だけは良いかもしれないけど…性格は良いとは言えないでしょうが!食べたら食器すら片付けずにぐうたらしてるダメ伝説の癖に!」
「ふむ、中々言うようになったじゃないか。だがそれがお前の良い所でもある。益々惚れ直したぞ」
「ちょ、近い近い!離れてよ!!」
「照れるな照れるな。さぁ子作りしよう!照れる必要など無いだろう?それとも何だ…私との子は産みたくないのか…?」
そう言ってカイオーガはしゅんと眉毛を下げて、しょぼくれた顔をしてみせる。捨てられたワンコの様だ。くそ、私がそういう表情に弱い事を知ってやってんのかコイツは。もしそうならかなり悪質な奴だ。
だけど、ここで折れたら駄目だ。私は心を鬼にして首を横に振る。そもそも伝説の古代ポケモン様と子供を作るなんて恐れ多すぎる。いくら私と彼の信頼関係があろうとも、一線を超えては行けないに決まってる。その旨を彼に伝えると、また悲しそうな顔をして今度は膝を抱えて俯いてしまった。そしてボソッと呟く。
「えーんえーん、ナマエがいじめるー…」
「……勝手に言ってなさい」
「何故お前はそんなに私との子作りを拒むんだ!可愛いじゃないか子供!それにナマエと私の子だぞ?きっと端正な顔に聡明な頭脳を持ち合わせた神童に育つ筈…」
「は…?寝言は寝て言いなさいよね……ていうかカイオーガ、何で貴方はそんなに私との子が欲しいのよ?貴方なら女が何人でも引っかかるだろうし、その気になればいくらでも子供なんて作れるじゃない」
「…?その辺にいる頭の弱い雌共の子供なんぞ要らんに決まっているだろう?私はナマエとの愛の結晶を作って愛をもっと育みたいだけだ」
……うん、やっぱこいつ頭おかしいわ。だって普通の思考回路持ってれば他人様をこんな馬鹿にする様な発言しないもんね。普通に引くわ。
あーあ、伝説のポケモンってもうちょっと格好良いイメージだったんだけどなー……彼のせいでそのイメージがガタ落ちだ。全くどうしてくれる。
「…お断りします」
昼間っからそんな爆弾発言を私に投下してきた犯人は分かり切っている。海を創ったとされる伝説の古代ポケモン、カイオーガだ。
何年か前にこいつを捕まえ、そこからポケモンとトレーナーとして共に過ごしていく内に、私は彼に恋愛感情を持たれてしまった様だ。彼のそんな感情に無理矢理気付かされたのは僅か半年前。彼が急に砂糖も顔負けするくらいの甘い言葉で私にひたすら好意を訴えてきたのだ。それからずっとこんな感じで猛烈アピールされている。
因みに、このやり取りは既に5回目。その度に断ってるんだけど……
「何故断る?私達は相思相愛ではないか!それにほら、私の顔を見てみろ!そこら辺の男共が完敗するくらいには良い顔をしているだろう?」
「相思相愛な訳ないでしょ!確かに顔だけは良いかもしれないけど…性格は良いとは言えないでしょうが!食べたら食器すら片付けずにぐうたらしてるダメ伝説の癖に!」
「ふむ、中々言うようになったじゃないか。だがそれがお前の良い所でもある。益々惚れ直したぞ」
「ちょ、近い近い!離れてよ!!」
「照れるな照れるな。さぁ子作りしよう!照れる必要など無いだろう?それとも何だ…私との子は産みたくないのか…?」
そう言ってカイオーガはしゅんと眉毛を下げて、しょぼくれた顔をしてみせる。捨てられたワンコの様だ。くそ、私がそういう表情に弱い事を知ってやってんのかコイツは。もしそうならかなり悪質な奴だ。
だけど、ここで折れたら駄目だ。私は心を鬼にして首を横に振る。そもそも伝説の古代ポケモン様と子供を作るなんて恐れ多すぎる。いくら私と彼の信頼関係があろうとも、一線を超えては行けないに決まってる。その旨を彼に伝えると、また悲しそうな顔をして今度は膝を抱えて俯いてしまった。そしてボソッと呟く。
「えーんえーん、ナマエがいじめるー…」
「……勝手に言ってなさい」
「何故お前はそんなに私との子作りを拒むんだ!可愛いじゃないか子供!それにナマエと私の子だぞ?きっと端正な顔に聡明な頭脳を持ち合わせた神童に育つ筈…」
「は…?寝言は寝て言いなさいよね……ていうかカイオーガ、何で貴方はそんなに私との子が欲しいのよ?貴方なら女が何人でも引っかかるだろうし、その気になればいくらでも子供なんて作れるじゃない」
「…?その辺にいる頭の弱い雌共の子供なんぞ要らんに決まっているだろう?私はナマエとの愛の結晶を作って愛をもっと育みたいだけだ」
……うん、やっぱこいつ頭おかしいわ。だって普通の思考回路持ってれば他人様をこんな馬鹿にする様な発言しないもんね。普通に引くわ。
あーあ、伝説のポケモンってもうちょっと格好良いイメージだったんだけどなー……彼のせいでそのイメージがガタ落ちだ。全くどうしてくれる。
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