グラードン
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「早く旅に出たい」
気怠げに溜息を付いて、誰にも聞こえないような声で小さくポツリと零した筈なのに、ヒトならざる彼の耳にはバッチリと聞こえていた様だった。そんな彼は徐に私の方へと近付くと、私の髪を手で梳いて「旅に出るなら俺が付いてってやろうか」なんて馬鹿げた事を言ってきた。そういう事じゃないんだけどな。
「博士からポケモン貰って1から育てたいの。旅しながら徐々に絆を育みたいのよ」
貴方をパートナーにしたら冗談抜きで旅が秒で終わってしまうじゃない。もしかして自分の力をご存知でないのかなこの男は。大人しく家で留守番しておいてくれればいいものを。どうして着いてこようとするんだ。
「確かに俺が着いてったらどんなポケモンも一撃だろうけどな、俺だってナマエが心配なんだぞ」
「手持ちのポケモンも居るのに何処に心配する要素があるの」
「俺以外のポケモンがナマエを護るとか普通に嫉妬する」
おいこら何か理由でもあるのかと思いきや思いっきりくだらん私情じゃないか。別に貴方以外のポケモンを捕まえるなんて私の勝手じゃない。まあ私が旅に出られない理由はひとえにコイツのせいでもあるんだけど。
「言っとくけどね、私が旅に出れない理由は貴方のせいでもあるのよ。貴方、ほっといたら何しでかすか分かんないじゃない」
「ならば俺を連れていけばいい話だろう」
「それが嫌なの」
「我儘なやつめ」
うるさいしお前に言われたくなんかない。古代からずっと生きてる凛々しい大陸ポケモンの筈なのに、どうしてこんなに口煩くて我儘で自分勝手な奴なんだろう。性格に難がありすぎやしないかこの伝説。早くマトモなパートナー捕まえて一緒に仲睦まじく旅をしたいものだ。
「そんなに言うけどお前実は俺の事大好きだろ」
「その根拠はどこにあるの」
「俺の事がそんなに嫌なら態々捕まえて絆したりする必要ないだろ」
それは偶然空のモンスターボールを拾ったから、偶然出会って私に引っ付いて来るようになった貴方に投げただけ。他意なんて無いし思い上がらないでほしい。こんな自分勝手なやつの、何処が。
「なあナマエ、変な虚勢張ってないで素直になれよ。グラードン様が大好きです。一緒に旅してそのまま結婚して子供も欲しいですって。」
「それほとんど全部貴方の願望じゃないの!もうやだ早く旅したい!」
「ははは、照れるな照れるな」
「照れてないし!」
もうやだこのむさ苦しい男。別に彼の事が嫌いな訳じゃないのに。私は普通でマトモな相棒と一緒に切磋琢磨しながらのんびり旅したいだけ。彼と一緒に旅してあっさりと旅を終えるのが嫌なだけだ。断じてグラードンが嫌いな訳じゃない。
旅に出られる年齢になってから結構な年月が経つのになあ。まあ彼を無理やり逃がしたり放ったらかしてまで旅に出る事は絶対無いだろうけど。だって私はグラードンが思ってる以上に彼の事が好きなんだもん。
気怠げに溜息を付いて、誰にも聞こえないような声で小さくポツリと零した筈なのに、ヒトならざる彼の耳にはバッチリと聞こえていた様だった。そんな彼は徐に私の方へと近付くと、私の髪を手で梳いて「旅に出るなら俺が付いてってやろうか」なんて馬鹿げた事を言ってきた。そういう事じゃないんだけどな。
「博士からポケモン貰って1から育てたいの。旅しながら徐々に絆を育みたいのよ」
貴方をパートナーにしたら冗談抜きで旅が秒で終わってしまうじゃない。もしかして自分の力をご存知でないのかなこの男は。大人しく家で留守番しておいてくれればいいものを。どうして着いてこようとするんだ。
「確かに俺が着いてったらどんなポケモンも一撃だろうけどな、俺だってナマエが心配なんだぞ」
「手持ちのポケモンも居るのに何処に心配する要素があるの」
「俺以外のポケモンがナマエを護るとか普通に嫉妬する」
おいこら何か理由でもあるのかと思いきや思いっきりくだらん私情じゃないか。別に貴方以外のポケモンを捕まえるなんて私の勝手じゃない。まあ私が旅に出られない理由はひとえにコイツのせいでもあるんだけど。
「言っとくけどね、私が旅に出れない理由は貴方のせいでもあるのよ。貴方、ほっといたら何しでかすか分かんないじゃない」
「ならば俺を連れていけばいい話だろう」
「それが嫌なの」
「我儘なやつめ」
うるさいしお前に言われたくなんかない。古代からずっと生きてる凛々しい大陸ポケモンの筈なのに、どうしてこんなに口煩くて我儘で自分勝手な奴なんだろう。性格に難がありすぎやしないかこの伝説。早くマトモなパートナー捕まえて一緒に仲睦まじく旅をしたいものだ。
「そんなに言うけどお前実は俺の事大好きだろ」
「その根拠はどこにあるの」
「俺の事がそんなに嫌なら態々捕まえて絆したりする必要ないだろ」
それは偶然空のモンスターボールを拾ったから、偶然出会って私に引っ付いて来るようになった貴方に投げただけ。他意なんて無いし思い上がらないでほしい。こんな自分勝手なやつの、何処が。
「なあナマエ、変な虚勢張ってないで素直になれよ。グラードン様が大好きです。一緒に旅してそのまま結婚して子供も欲しいですって。」
「それほとんど全部貴方の願望じゃないの!もうやだ早く旅したい!」
「ははは、照れるな照れるな」
「照れてないし!」
もうやだこのむさ苦しい男。別に彼の事が嫌いな訳じゃないのに。私は普通でマトモな相棒と一緒に切磋琢磨しながらのんびり旅したいだけ。彼と一緒に旅してあっさりと旅を終えるのが嫌なだけだ。断じてグラードンが嫌いな訳じゃない。
旅に出られる年齢になってから結構な年月が経つのになあ。まあ彼を無理やり逃がしたり放ったらかしてまで旅に出る事は絶対無いだろうけど。だって私はグラードンが思ってる以上に彼の事が好きなんだもん。
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