レシラム
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寝ている間に雪が降ったようだ。部屋のカーテンを開いて窓の外側の景色を見てみると、そこには神秘的な銀世界が広がっていた。朝からこんなに綺麗な景色が見られるなんて自分はなんて幸運なんだろう。と思いながら開けたカーテンはそのままに、綺麗な銀世界を眺めながら二度寝でもしようかな。ともう一度布団に入ろうとすると、自分のすぐ隣で寝ている彼が身動ぎをして小さく呻いた。
「…ナマエ…?もう朝か?」
「おはようレシラム。もう朝だよ。もしかして起こしちゃった?まだ寝てていいよ。」
彼の心地よい微睡みを妨げない様に小さな声で優しくそう声を掛けると、彼は身体を私の方に向け、その美しく青いサファイアの様な瞳をパチリと開けた。
「…雪が降ったのか。」
「そうみたい。寒いのは嫌だけど凄く綺麗ね。…もしかして眩しくて起こしちゃった?カーテン閉めようか?」
「否、それは大丈夫だ。」
レシラムはゆっくり布団から起き上がりながらそう言うと、徐に窓を開けて空から未だにちらほらと降ってきている粉雪を手の平に集め、それを反対側の手の指先で弄ぶ。長い年月を生きている彼にとっては雪なんて特別珍しい物でも無いだろうに、どうしてそんなに楽しそうなのだろう。
「レシラム、手が冷えちゃうよ」
「後で温めるから大丈夫だ」
何を根拠に大丈夫と言っているのか私には分からないのだが…まあ炎タイプも入ってる彼の事だしドラゴンの中でも寒さには強い方なのかな?でも今は人の姿だし関係ないよね…?と私がそんな事を考えている内にレシラムは手に集めていた雪を窓の外にそっと放り、私を抱きしめて「やはり手が冷えてしまった。温めてくれ」なんて言ってきた。
自己中だなあ、と私は彼に小さな毒を吐くが、レシラムは聞こえてないふりをしているのか私の手をそっと冷たくなった手で握るとまた布団に潜り、「このまま二度寝するか」と言って私の瞼に小さく口付けを落とした。
「もう一度おやすみ、私の英雄」
「…くすぐったいよ、レシラム 」
優しい父親が可愛らしい愛娘に愛を囁くかの様なその落ち着いた声に後押しされ、私はもう一度夢の世界へと入ってゆく。
そんなナマエの様子を見ながら、レシラムもその青い瞳をそっと閉じたのだった。
「…ナマエ…?もう朝か?」
「おはようレシラム。もう朝だよ。もしかして起こしちゃった?まだ寝てていいよ。」
彼の心地よい微睡みを妨げない様に小さな声で優しくそう声を掛けると、彼は身体を私の方に向け、その美しく青いサファイアの様な瞳をパチリと開けた。
「…雪が降ったのか。」
「そうみたい。寒いのは嫌だけど凄く綺麗ね。…もしかして眩しくて起こしちゃった?カーテン閉めようか?」
「否、それは大丈夫だ。」
レシラムはゆっくり布団から起き上がりながらそう言うと、徐に窓を開けて空から未だにちらほらと降ってきている粉雪を手の平に集め、それを反対側の手の指先で弄ぶ。長い年月を生きている彼にとっては雪なんて特別珍しい物でも無いだろうに、どうしてそんなに楽しそうなのだろう。
「レシラム、手が冷えちゃうよ」
「後で温めるから大丈夫だ」
何を根拠に大丈夫と言っているのか私には分からないのだが…まあ炎タイプも入ってる彼の事だしドラゴンの中でも寒さには強い方なのかな?でも今は人の姿だし関係ないよね…?と私がそんな事を考えている内にレシラムは手に集めていた雪を窓の外にそっと放り、私を抱きしめて「やはり手が冷えてしまった。温めてくれ」なんて言ってきた。
自己中だなあ、と私は彼に小さな毒を吐くが、レシラムは聞こえてないふりをしているのか私の手をそっと冷たくなった手で握るとまた布団に潜り、「このまま二度寝するか」と言って私の瞼に小さく口付けを落とした。
「もう一度おやすみ、私の英雄」
「…くすぐったいよ、レシラム 」
優しい父親が可愛らしい愛娘に愛を囁くかの様なその落ち着いた声に後押しされ、私はもう一度夢の世界へと入ってゆく。
そんなナマエの様子を見ながら、レシラムもその青い瞳をそっと閉じたのだった。
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