絵画
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2人で美術館に入ってみると、早速意味不明な形のオブジェが私達を歓迎してくれた。二足歩行のドラゴンポケモンの様なカタチで肩に薄ピンク色の宝石を嵌め込まれた、全体的に白色のソレは首から「ようこそ」と書かれた看板をぶら下げてじっと私達を見上げている。思わずそのオブジェにお辞儀すると、隣の彼に小さく笑われた。何でよ、ただ会釈しただけなんだから笑わないで。
「なんで笑ったのよ」と私は不貞腐れながら彼に問う。
「すみません。あの置物が兄さまに似ていたのでつい」
「兄さま?ユクシー貴方兄弟いたの?」
私のそんな問いかけに、彼はただ含み笑いを浮かべただけだった。自分からエサを撒いた癖に、大事な所を有耶無耶にするところは彼の悪い癖だ。そのせいで私は彼について分からないところがまだ沢山あるのだから。いい加減その癖辞めてくれないものかしら
美術館のロビーを左に曲がったらすぐに展示室に入る事が出来たので、私と彼は2人で絵画でも鑑賞する事にした。額縁の中の更に奥で、男女が道端で交わっている破廉恥な絵を昼間っから見るなんて人生で初めてだ。一体作者はどんな感情を持ってこの絵を描いたんだろうか。たった1枚の絵とはいえ、こんな道端で堂々と交わる姿を見せつけられてしまえば、自分の常識が狂ってしまいそうだ。
よくよく目を凝らしてみると、女性器と男性器が合わさっている結合部まで精密に描かれているのが見えて、思わず「わぁ…」と小さく声が漏れてしまった。隣の彼はそんな私の様子を気にする素振りも見せずに件の絵をじっと見ている。あんまりまじまじと見るのも恥ずかしくて、私は何も言わずに彼の手を引いてそっと隣の絵画の方へ移動した。ちょっと昼間に見るには刺激が強すぎて何だか羞恥心が湧き出てきたので、憂さ晴らしに彼の手をギュッと繋いで赤くなる顔を必死に抑える。
どうしよう顔が熱い。まじまじと見なきゃ良かった。
「なんで笑ったのよ」と私は不貞腐れながら彼に問う。
「すみません。あの置物が兄さまに似ていたのでつい」
「兄さま?ユクシー貴方兄弟いたの?」
私のそんな問いかけに、彼はただ含み笑いを浮かべただけだった。自分からエサを撒いた癖に、大事な所を有耶無耶にするところは彼の悪い癖だ。そのせいで私は彼について分からないところがまだ沢山あるのだから。いい加減その癖辞めてくれないものかしら
美術館のロビーを左に曲がったらすぐに展示室に入る事が出来たので、私と彼は2人で絵画でも鑑賞する事にした。額縁の中の更に奥で、男女が道端で交わっている破廉恥な絵を昼間っから見るなんて人生で初めてだ。一体作者はどんな感情を持ってこの絵を描いたんだろうか。たった1枚の絵とはいえ、こんな道端で堂々と交わる姿を見せつけられてしまえば、自分の常識が狂ってしまいそうだ。
よくよく目を凝らしてみると、女性器と男性器が合わさっている結合部まで精密に描かれているのが見えて、思わず「わぁ…」と小さく声が漏れてしまった。隣の彼はそんな私の様子を気にする素振りも見せずに件の絵をじっと見ている。あんまりまじまじと見るのも恥ずかしくて、私は何も言わずに彼の手を引いてそっと隣の絵画の方へ移動した。ちょっと昼間に見るには刺激が強すぎて何だか羞恥心が湧き出てきたので、憂さ晴らしに彼の手をギュッと繋いで赤くなる顔を必死に抑える。
どうしよう顔が熱い。まじまじと見なきゃ良かった。