カイオーガ
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人間になりたい。ナマエと1番近しい存在になりたい。ナマエの1番は私がいい。人の形を象っていても、種族自体はポケモンのままだなんて余りにも残酷すぎやしないか。
私は散々彼女に対して好意を伝えてきた。「愛してる」だとか「好きだ」なんて在り来りな言葉なんてもう数十…否、数百回は伝えてきた筈だ。輿が乗った時には「私と子を成そう」なんて戯言まで抜かした程に私は彼女を愛していた。
そんな事出来る筈がないのに。彼女は人間で私はポケモンだ。子供なんて、ましてやタマゴなんて出来る筈がない。そんな事自分が1番分かっていた筈なのに彼女に対する愛情が度を超えていた所為でそんな巫山戯た戯言を何度も叫んでいた。
きっと彼女はそんな戯言を抜かす私を内心で蔑んでいた事だろう。彼女だって分かっている筈だ。ポケモンと人間で子を成す事が出来ない事くらい。
「…ごめんなナマエ、私が人間じゃなくて」
まだ彼女と出会う前、海の中でひっそりと水という媒体を伝って外の世界の音を聞いていた頃。その頃はまだお前に出会っていなかったから、こんな事に悩まずとも悠々自適に海で暮らせていた。そうだ、私がこうなってしまったのは全部お前の所為なんだ、ナマエ。
「急に何を言い出すのよ、カイオーガ。」
「私が人間だったら、お前は私を選んでくれたか?私がポケモンだからお前は私の愛を突っぱねるのだろう。」
「…何が言いたいのよ」
私が彼女を自分の物にしない限り、彼女はいずれ旦那…私たちで言う「番」となる相手を見つけてさっさと私から離れてしまうのだろう。そんな事絶対に許さない。彼女は私のものなのだ。誰がなんと言おうとも。
「私はお前に散々好意を伝えてきたつもりだ。だがその度にお前は有耶無耶な答えで何度も私の好意を突っぱねる。なあどうしてそんな事をするんだ?私が人間じゃないからか?」
「…それは、」
嗚呼、いつしかお前は私にこう言っていたな。「伝説の古代ポケモン様と子供を作るなんて恐れ多すぎる」と。それこそ下らない。何が「恐れ多すぎる」だ。私はこんなにお前を想っているのに。
「…もう一度聞く。なぜお前は私の愛を受け取ってくれないんだ」
「何度も言ってるじゃない。伝説の古代ポケモンである貴方と只の人間である私が結ばれて良い筈が…」
またそんな下らない事を言うつもりか?私がこんなにお前を想っているのに、お前は種族が違うからというたったそれだけの理由で私の気持ちを踏みにじるのか?お前以外要らない。お前が欲しいんだ、どうして分かってくれない。
嗚呼、もううんざりだ。
「…ええい!うるさい!」
そう怒声を上げて私はナマエを押し倒すとすぐさま彼女の上に馬乗りになり、首筋に勢い良く手を掛ける。男に押さえ付けられているというのにまだ私の下でじたばたと暴れる彼女を冷たい目で見下ろしながら私は首筋に置いた両手に力を込めて彼女の首を締めてゆく。
「がはっ…やめ…っ…」
「お前が悪いんだ!お前が!私を拒み続けるから!」
段々ナマエの瞳から光が消え、遂にじたばたとうっとおしく暴れていた身体も動かなくなっていく。私はそれを見て思わず笑みを零した。
やっと私の物になったね。
私は散々彼女に対して好意を伝えてきた。「愛してる」だとか「好きだ」なんて在り来りな言葉なんてもう数十…否、数百回は伝えてきた筈だ。輿が乗った時には「私と子を成そう」なんて戯言まで抜かした程に私は彼女を愛していた。
そんな事出来る筈がないのに。彼女は人間で私はポケモンだ。子供なんて、ましてやタマゴなんて出来る筈がない。そんな事自分が1番分かっていた筈なのに彼女に対する愛情が度を超えていた所為でそんな巫山戯た戯言を何度も叫んでいた。
きっと彼女はそんな戯言を抜かす私を内心で蔑んでいた事だろう。彼女だって分かっている筈だ。ポケモンと人間で子を成す事が出来ない事くらい。
「…ごめんなナマエ、私が人間じゃなくて」
まだ彼女と出会う前、海の中でひっそりと水という媒体を伝って外の世界の音を聞いていた頃。その頃はまだお前に出会っていなかったから、こんな事に悩まずとも悠々自適に海で暮らせていた。そうだ、私がこうなってしまったのは全部お前の所為なんだ、ナマエ。
「急に何を言い出すのよ、カイオーガ。」
「私が人間だったら、お前は私を選んでくれたか?私がポケモンだからお前は私の愛を突っぱねるのだろう。」
「…何が言いたいのよ」
私が彼女を自分の物にしない限り、彼女はいずれ旦那…私たちで言う「番」となる相手を見つけてさっさと私から離れてしまうのだろう。そんな事絶対に許さない。彼女は私のものなのだ。誰がなんと言おうとも。
「私はお前に散々好意を伝えてきたつもりだ。だがその度にお前は有耶無耶な答えで何度も私の好意を突っぱねる。なあどうしてそんな事をするんだ?私が人間じゃないからか?」
「…それは、」
嗚呼、いつしかお前は私にこう言っていたな。「伝説の古代ポケモン様と子供を作るなんて恐れ多すぎる」と。それこそ下らない。何が「恐れ多すぎる」だ。私はこんなにお前を想っているのに。
「…もう一度聞く。なぜお前は私の愛を受け取ってくれないんだ」
「何度も言ってるじゃない。伝説の古代ポケモンである貴方と只の人間である私が結ばれて良い筈が…」
またそんな下らない事を言うつもりか?私がこんなにお前を想っているのに、お前は種族が違うからというたったそれだけの理由で私の気持ちを踏みにじるのか?お前以外要らない。お前が欲しいんだ、どうして分かってくれない。
嗚呼、もううんざりだ。
「…ええい!うるさい!」
そう怒声を上げて私はナマエを押し倒すとすぐさま彼女の上に馬乗りになり、首筋に勢い良く手を掛ける。男に押さえ付けられているというのにまだ私の下でじたばたと暴れる彼女を冷たい目で見下ろしながら私は首筋に置いた両手に力を込めて彼女の首を締めてゆく。
「がはっ…やめ…っ…」
「お前が悪いんだ!お前が!私を拒み続けるから!」
段々ナマエの瞳から光が消え、遂にじたばたとうっとおしく暴れていた身体も動かなくなっていく。私はそれを見て思わず笑みを零した。
やっと私の物になったね。
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