レックウザ
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「最近寒くなってきたねえ」
そう言って私はソファの上でカイロを握り締めながらマフラーを首に巻いてクルマユの様に布団にくるまっている彼にホットミルクの入ったマグカップを手渡してやる。全く、そんなに寒いのが嫌ならモンスターボールの中に入っていればいいのに。
「ボールの中に入ったらどう?そっちの方が寒さなんて感じないでしょ」
「…ボールの中に入ったらお前と一緒に居られないだろ」
彼はそう言うと口元のマフラーをずらして震えながらホットミルクを1口啜った。でも正直そんなに寒がる必要あるか?これでも一応暖房も付けてるしホットミルクは入れたてで舌を火傷しそうなくらい熱々にした筈だし…まあ彼は極端に寒さに弱い身体だから仕方ないか。
「でもねレックウザ、正直今のあんた見てるだけでこっちまで余計に寒くなるのよ。」
「…じゃあ何だよ、ナマエは私と一緒に居たくないのか?」
「そんな事言ってないでしょ」
軽くそんな言い合いをしているといつの間にホットミルクを飲み終えたのか、彼は空のマグカップをテーブルに置いてまたカイロを握りしめる。いつもはドラゴンらしく凛々しくて格好良い彼がこんなに弱っている様が何だか面白くて、私は彼の手をギュッと握ってそのまま彼の膝に座ってやった。
「わあ、あれだけ力強くカイロ握りしめてたのにまだ冷たい。」
「…全くお前の行動はいつも急だな。そんな気軽に男の身体に触れるんじゃない。」
「いいじゃない、あなたと私しかいないんだし」
私はそう言うと彼の骨張った無骨な手をまた握りしめて遊ぶ様に弄り回してやる。彼はそれを見てハァ、とため息をつきながらも私の背中に手を回してギュッと抱きしめてくれた。これではまるで出来たてのカップル同然じゃないか恥ずかしい…なんて思いながらも私はそのまま彼に身を預けた。
「やっぱり人の子は暖かいな」
「まあ貴方みたいなのよりも少しだけ寒さに強いからね」
そう言って私は彼に預けていた身体を彼の方に向け、そのまま彼の首に手を回すと思いっきりギュッと抱きしめてやる。「体の芯まで温めてあげることは出来ないけれど、気休め程度にはなるでしょ」と言ってそのままの体勢で暫くいると彼はちょっとだけ苦しそうに咳払いをした後、優しく私の髪を撫でてくれた。
「ナマエ、もっと暖かくなること、していいか?」
「いや服脱いだら台無しになるでしょこの馬鹿。折角ホットミルク飲んだのに…」
「少しくらい良いだろ……」
彼はそう言ってムスッとした表情を浮かべながら私の手をゆっくり掴むと、そのまま手の甲にキスを落とし「これで勘弁してやる」なんて言い放った。全く温めて貰う側の癖に本当に何を考えてるんだか。本当に自己中な伝説様だこと。それでも彼になら強引にされても良いかな、なんて思ったりしてる私もどうかしてるんだけど。
「貴方って意外と自己中よね。カイオーガのれいとうビームで撃ち落とされちゃえ」
「演技でもないこと言うな」
そんな事を言いながらもムスッとした顔を緩めて私の事を愛おしげに見つめてくるのが何だか腹立たしくて、私は腹いせに彼のマフラーと布団を思いっきり引っぺがしてやった。くっそ無駄に整った顔しやがって。
その後レックウザが寒さで悲鳴を上げたのは言うまでもない。ごめんなさいね素直じゃない女で。
そう言って私はソファの上でカイロを握り締めながらマフラーを首に巻いてクルマユの様に布団にくるまっている彼にホットミルクの入ったマグカップを手渡してやる。全く、そんなに寒いのが嫌ならモンスターボールの中に入っていればいいのに。
「ボールの中に入ったらどう?そっちの方が寒さなんて感じないでしょ」
「…ボールの中に入ったらお前と一緒に居られないだろ」
彼はそう言うと口元のマフラーをずらして震えながらホットミルクを1口啜った。でも正直そんなに寒がる必要あるか?これでも一応暖房も付けてるしホットミルクは入れたてで舌を火傷しそうなくらい熱々にした筈だし…まあ彼は極端に寒さに弱い身体だから仕方ないか。
「でもねレックウザ、正直今のあんた見てるだけでこっちまで余計に寒くなるのよ。」
「…じゃあ何だよ、ナマエは私と一緒に居たくないのか?」
「そんな事言ってないでしょ」
軽くそんな言い合いをしているといつの間にホットミルクを飲み終えたのか、彼は空のマグカップをテーブルに置いてまたカイロを握りしめる。いつもはドラゴンらしく凛々しくて格好良い彼がこんなに弱っている様が何だか面白くて、私は彼の手をギュッと握ってそのまま彼の膝に座ってやった。
「わあ、あれだけ力強くカイロ握りしめてたのにまだ冷たい。」
「…全くお前の行動はいつも急だな。そんな気軽に男の身体に触れるんじゃない。」
「いいじゃない、あなたと私しかいないんだし」
私はそう言うと彼の骨張った無骨な手をまた握りしめて遊ぶ様に弄り回してやる。彼はそれを見てハァ、とため息をつきながらも私の背中に手を回してギュッと抱きしめてくれた。これではまるで出来たてのカップル同然じゃないか恥ずかしい…なんて思いながらも私はそのまま彼に身を預けた。
「やっぱり人の子は暖かいな」
「まあ貴方みたいなのよりも少しだけ寒さに強いからね」
そう言って私は彼に預けていた身体を彼の方に向け、そのまま彼の首に手を回すと思いっきりギュッと抱きしめてやる。「体の芯まで温めてあげることは出来ないけれど、気休め程度にはなるでしょ」と言ってそのままの体勢で暫くいると彼はちょっとだけ苦しそうに咳払いをした後、優しく私の髪を撫でてくれた。
「ナマエ、もっと暖かくなること、していいか?」
「いや服脱いだら台無しになるでしょこの馬鹿。折角ホットミルク飲んだのに…」
「少しくらい良いだろ……」
彼はそう言ってムスッとした表情を浮かべながら私の手をゆっくり掴むと、そのまま手の甲にキスを落とし「これで勘弁してやる」なんて言い放った。全く温めて貰う側の癖に本当に何を考えてるんだか。本当に自己中な伝説様だこと。それでも彼になら強引にされても良いかな、なんて思ったりしてる私もどうかしてるんだけど。
「貴方って意外と自己中よね。カイオーガのれいとうビームで撃ち落とされちゃえ」
「演技でもないこと言うな」
そんな事を言いながらもムスッとした顔を緩めて私の事を愛おしげに見つめてくるのが何だか腹立たしくて、私は腹いせに彼のマフラーと布団を思いっきり引っぺがしてやった。くっそ無駄に整った顔しやがって。
その後レックウザが寒さで悲鳴を上げたのは言うまでもない。ごめんなさいね素直じゃない女で。
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