ファイヤー
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あったかいお布団、暖房の付いたあったかいお部屋、どれだけ長く寝ても怒られない休みの日、そして隣には愛しい彼…嗚呼、極楽浄土とはまさにこの事だろう。そう幸せを噛み締めながら緩む表情筋を隠そうともせず、私は隣でまだスヤスヤと眠っている彼の赤く燃えるような髪をサラサラと指に通しながら彼の首元に顔を埋める。ずっとこのままで居られたら良いのに…なんて事を考えていると、彼が小さく身動ぎして小さく「おはよう」と零した。
「…おはよ、ナマエ」
「おはよう、ファイヤー」
寝起き特有の掠れ声でお互いに小さく挨拶を交わし合うと、彼はまたウトウトと微睡み始めたと思いきやまた夢の世界へと旅立ってしまった。どうやら先程は完全に起きた訳では無かったらしい。だが今日は2人で昼から出かける用事があるので、いつまでも一緒に寝ていたい気持ちは山々だが朝の弱い彼を早く起こして早めに準備させなければ。
「ファイヤー、起きて?」
「……うるさいよ…ナマエ…」
ダメだこりゃ全く起きる気配がない。とりあえず私だけ先に顔洗って支度してようかな、と思い立って布団から這い出ようとした途端、彼に呼び止められた。
「俺の事置いてって先に準備するの?君って案外薄情なとこあるよな」
「…起きてたのねファイヤー」
「君が俺の髪弄り回してた時点でとっくに起きてたに決まってるだろ?好き勝手に俺の首に顔埋めておいてさ…もしかして誘ってた?」
「そんな訳無いでしょ。寒かったから温まってただけよ。いいから早く起きてよね。あんた二度寝したら長いんだから」
「ふは、流石に起きてるよ。でもまだ布団の外は寒くてさ……な?あと5分だけ俺の抱き枕になっててくれよ」
「ダメに決まってるでしょ。」
「え〜…俺のトレーナーきびしい…」
そんな阿呆な事をほざく彼がなかなかベッドから出ようとしないので、私はその間に顔を洗ってこようと1人で寝室から出て洗面所に向かおうとすると、先程まで散々眠いだの寒いだのとほざいていたどこかの誰かさんに突然手を引っ張られた。
「ごめんって。怒らないでくれよナマエ」
「…別に怒ってないわよ」
「はは、怒ってるじゃん。かわいいなーほんとに」
そう言って私の髪を弄り回す彼にされるがままの状態で、私はもう昼から出かけるのはやめてこのまま2人でダラダラしようかなとか、偶にはずっと布団の中で戯れ合って過ごすのもアリかなとか、頭の中がそんな堕落した思考になってしまいそうになる。
だから取り敢えず髪を弄りまわすのをやめて欲しい。もしかしてさっきの仕返しかな。この野郎め。
「…おはよ、ナマエ」
「おはよう、ファイヤー」
寝起き特有の掠れ声でお互いに小さく挨拶を交わし合うと、彼はまたウトウトと微睡み始めたと思いきやまた夢の世界へと旅立ってしまった。どうやら先程は完全に起きた訳では無かったらしい。だが今日は2人で昼から出かける用事があるので、いつまでも一緒に寝ていたい気持ちは山々だが朝の弱い彼を早く起こして早めに準備させなければ。
「ファイヤー、起きて?」
「……うるさいよ…ナマエ…」
ダメだこりゃ全く起きる気配がない。とりあえず私だけ先に顔洗って支度してようかな、と思い立って布団から這い出ようとした途端、彼に呼び止められた。
「俺の事置いてって先に準備するの?君って案外薄情なとこあるよな」
「…起きてたのねファイヤー」
「君が俺の髪弄り回してた時点でとっくに起きてたに決まってるだろ?好き勝手に俺の首に顔埋めておいてさ…もしかして誘ってた?」
「そんな訳無いでしょ。寒かったから温まってただけよ。いいから早く起きてよね。あんた二度寝したら長いんだから」
「ふは、流石に起きてるよ。でもまだ布団の外は寒くてさ……な?あと5分だけ俺の抱き枕になっててくれよ」
「ダメに決まってるでしょ。」
「え〜…俺のトレーナーきびしい…」
そんな阿呆な事をほざく彼がなかなかベッドから出ようとしないので、私はその間に顔を洗ってこようと1人で寝室から出て洗面所に向かおうとすると、先程まで散々眠いだの寒いだのとほざいていたどこかの誰かさんに突然手を引っ張られた。
「ごめんって。怒らないでくれよナマエ」
「…別に怒ってないわよ」
「はは、怒ってるじゃん。かわいいなーほんとに」
そう言って私の髪を弄り回す彼にされるがままの状態で、私はもう昼から出かけるのはやめてこのまま2人でダラダラしようかなとか、偶にはずっと布団の中で戯れ合って過ごすのもアリかなとか、頭の中がそんな堕落した思考になってしまいそうになる。
だから取り敢えず髪を弄りまわすのをやめて欲しい。もしかしてさっきの仕返しかな。この野郎め。
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