ホウオウ
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ベッドの上で私は目覚め、パチリと目を開ける。どうやら眠ってしまった様だ。余程深い眠りについていたのだろうか、眠る前に何をしていたか全く思い出せない。ただ、腰の痛みと身体中の汗で何となく察しはついた。
『ねぇ、今何時。』
私は目の前で此方を見つめていた彼にそう聞いた。この部屋の窓にはカーテンが掛かっている為に外の様子が全く分からない。それにわざわざカーテンを開く気力は今の私に残っていない。惨めなものだ。
『おはようナマエ。夕方の6時半だ。』
『そう…で、何でアンタだけシャワー浴びてるの』
『愛し合ったら汗も搔くだろう。それに、主であるお前の前で汗だくなのは失礼に値すると思った』
『そういう意味じゃなくて。』
私は一呼吸置いて言う。
『私、アンタと二人で浴びたかった。起こして良かったのに。ていうか起こしてよ。』
『甘えん坊だな今日のナマエは。風呂場で第2開戦でもしたかったのか。』
『別にそんなんじゃないけどさ……』
思わず口を尖らせてしまう、…多分今の私、見るに堪えない顔なんだろうな。そんな下らない事を考えていると彼は私の頭を撫でてくれた。それが心地よくて思わず目を細める。
『神の愛を求め過ぎてはならない』
『…分かってるわよ。』
『主に愛を与え過ぎてもならない。』
『それも知ってる。』
だから今日はもう愛し合う必要は無い。私は今から風呂に入って、ホウオウと簡単な夕食を取って、読書して眠るだけ。たったそれだけ。その筈なのに。どうしてこうも満たされていない気持ちになるんだろう。
手持ち無沙汰なのが落ち着かなくて、そっとホウオウの髪に触れる。サラサラで真っ直ぐで、手触りが滑らかな赤色の髪の毛。このまま編み込んでやろうか、と悪戯心が芽生えてしまう。
『風呂に行かないのか。汗掻いただろう。』
『もう少し、ここで心を落ち着けようと思う。』
『それがいい。』
満たされない愛を1日1回与えられる事は、愛されている内に入るのだろうか。子供に三時のおやつを与える行為と同じ様に、物足りない事だと思ってしまうのは、私が傲慢で我儘だからなのか。
私が貴方で満たされる日は来るのかな。
『ねぇ、今何時。』
私は目の前で此方を見つめていた彼にそう聞いた。この部屋の窓にはカーテンが掛かっている為に外の様子が全く分からない。それにわざわざカーテンを開く気力は今の私に残っていない。惨めなものだ。
『おはようナマエ。夕方の6時半だ。』
『そう…で、何でアンタだけシャワー浴びてるの』
『愛し合ったら汗も搔くだろう。それに、主であるお前の前で汗だくなのは失礼に値すると思った』
『そういう意味じゃなくて。』
私は一呼吸置いて言う。
『私、アンタと二人で浴びたかった。起こして良かったのに。ていうか起こしてよ。』
『甘えん坊だな今日のナマエは。風呂場で第2開戦でもしたかったのか。』
『別にそんなんじゃないけどさ……』
思わず口を尖らせてしまう、…多分今の私、見るに堪えない顔なんだろうな。そんな下らない事を考えていると彼は私の頭を撫でてくれた。それが心地よくて思わず目を細める。
『神の愛を求め過ぎてはならない』
『…分かってるわよ。』
『主に愛を与え過ぎてもならない。』
『それも知ってる。』
だから今日はもう愛し合う必要は無い。私は今から風呂に入って、ホウオウと簡単な夕食を取って、読書して眠るだけ。たったそれだけ。その筈なのに。どうしてこうも満たされていない気持ちになるんだろう。
手持ち無沙汰なのが落ち着かなくて、そっとホウオウの髪に触れる。サラサラで真っ直ぐで、手触りが滑らかな赤色の髪の毛。このまま編み込んでやろうか、と悪戯心が芽生えてしまう。
『風呂に行かないのか。汗掻いただろう。』
『もう少し、ここで心を落ち着けようと思う。』
『それがいい。』
満たされない愛を1日1回与えられる事は、愛されている内に入るのだろうか。子供に三時のおやつを与える行為と同じ様に、物足りない事だと思ってしまうのは、私が傲慢で我儘だからなのか。
私が貴方で満たされる日は来るのかな。
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