09
主人公のお名前を。無ければ「沙苗」に。
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・・
「…お前をどう使うかは能力を見てから決める。」
「はい、問題ありません。それから、今後は部下となりますので、私の事はどうぞ沙苗とお呼び下さい。…では、父を呼んでまいります。」
「……待て、一つ聞かせてもらう。王弟反乱の件は箝口令が敷かれていた筈だが、何故知っている?」
事務的に会話を済ませて席を外そうとした時、昌平君から鋭い質問が飛ぶ。
「…商人ですから、話は色々と。王弟殿下と周辺の変化を見れば何があったか想像に易い筈です。反乱の件で処罰を受けた支持派の方もいらっしゃるでしょうから。」
中立であると言う事は、逆に言うと派閥に関係なく公平に取り引きするという事。
国政に関わる取り引きこそ等しく断っているが、普通の商売となれば相手は関係ない。
頻繁に取り引きを行っていた王弟派の一人が何も言わない…となると疑わしきは国内の状況。
少しずつ情報をかき集めた結果わかったのが、王弟反乱というわけだ。
「知っているのはお前達だけか。」
「…恐らくは。この事についても、どうかご内密に。」
そう言って頭を下げると、今度こそ部屋を後にした。
・・
部屋で行われている会話が気になって部屋の近くで歩き回っていた。
娘にばかり頼っていた自分を殴りたいと思うほど不安しかない。
…あの子は無事だろうか。
あの子が自ら呂氏四柱…しかも軍総司令である昌平君の元で働くと言ったときは目眩がした。
出会ったばかりの頃とは違い、不思議なほど今ではあの子の目を見ると大丈夫だという確信が持てる。
王騎将軍や廉頗将軍も同じ様に思ったのかもしれない。
…あの子は、天から遣わされたのか。
そんな事を考えていると、
「父上、お待たせいたしました。」
背後から声がかかり、振り返って娘を見た。
…とりあえずは問題ないようだ。
表情を見ても特に焦った様子はなく、寧ろ落ち着いていた。
「…わかった。昌平君殿の元へ行ってくるよ。」
当初の予定通りに事が運んだのだろう。
娘の肩を軽く叩くと、昌平君の元へ向かった。
・・
「…昌平君殿、娘との話はもうよいですかな?」
「ああ、問題ない。」
怒る様子は無く、淡々とそう告げる。
そして、昌平君はこちらを見てまた口を開いた。
「お前の娘が首を賭けるそうだ。」
「ほう、首ですか…………はい!?首を…!?」
私と昌平君、二人だけが残った部屋。
私の驚く声が響きわたった。
あまりの驚きに開いた口が塞がらない。
「…この話を持ちかけたのはお前の娘だ。」
首を賭けた?あの子が?
…いや、あの子なら言い兼ねないな…
昌平君の言葉は嘘ではないだろう。
「何て事だ…」
「無かったことにはできぬぞ。」
血の気が引くのを感じた。
今更私の首をと言ったところで承諾する訳がない。
少なからず、あの子は勝算があったから言い出したことだろうが……
頭を抱える私に、昌平君は続けた。
「…娘の話の真偽がわかるまでは身の安全を保証しよう。」
「か、感謝いたします…」
昌平君の言葉に少しは安心するが、結局の所娘が首を賭けた事実は変わらない。
私の様子を気にすることも無く、"話は終わりだ"と言って立ち上がった昌平君。
いったいどうするべきなのか頭の中で考えていると、扉が開く音がして慌てて昌平君を追いかけた。
部屋を出た先の通路では下女達と話している娘の姿があり、私は急いで声をかける。
「…沙苗!昌平君様がお帰りになる…!」
そう声をかけると、彼女は陵安を見てコクリと頷き、昌平君に頭を下げる。
「本日はありがとうございました。」
昌平君は彼女の前で足を止めた。
「明日、迎えの者を寄越す。」
「承知いたしました。よろしくお願いいたします。」
娘は何事も無かったかのようにそう言って微笑んでいる。
「…では、失礼する。」
昌平君は娘の顔を無言で見つめたあと、再び歩き始めた。
護衛を引き連れ立ち去る姿を見てホッと息を吐く。
昌平君の姿を見送ると、私はやっと解放されたような気がした。
…っと、忘れてはいけない。
「沙苗!!どういう事か説明しなさい…!」
「は、はい…!」
どうなることやら…
頭が痛くなってきた…
「…お前をどう使うかは能力を見てから決める。」
「はい、問題ありません。それから、今後は部下となりますので、私の事はどうぞ沙苗とお呼び下さい。…では、父を呼んでまいります。」
「……待て、一つ聞かせてもらう。王弟反乱の件は箝口令が敷かれていた筈だが、何故知っている?」
事務的に会話を済ませて席を外そうとした時、昌平君から鋭い質問が飛ぶ。
「…商人ですから、話は色々と。王弟殿下と周辺の変化を見れば何があったか想像に易い筈です。反乱の件で処罰を受けた支持派の方もいらっしゃるでしょうから。」
中立であると言う事は、逆に言うと派閥に関係なく公平に取り引きするという事。
国政に関わる取り引きこそ等しく断っているが、普通の商売となれば相手は関係ない。
頻繁に取り引きを行っていた王弟派の一人が何も言わない…となると疑わしきは国内の状況。
少しずつ情報をかき集めた結果わかったのが、王弟反乱というわけだ。
「知っているのはお前達だけか。」
「…恐らくは。この事についても、どうかご内密に。」
そう言って頭を下げると、今度こそ部屋を後にした。
・・
部屋で行われている会話が気になって部屋の近くで歩き回っていた。
娘にばかり頼っていた自分を殴りたいと思うほど不安しかない。
…あの子は無事だろうか。
あの子が自ら呂氏四柱…しかも軍総司令である昌平君の元で働くと言ったときは目眩がした。
出会ったばかりの頃とは違い、不思議なほど今ではあの子の目を見ると大丈夫だという確信が持てる。
王騎将軍や廉頗将軍も同じ様に思ったのかもしれない。
…あの子は、天から遣わされたのか。
そんな事を考えていると、
「父上、お待たせいたしました。」
背後から声がかかり、振り返って娘を見た。
…とりあえずは問題ないようだ。
表情を見ても特に焦った様子はなく、寧ろ落ち着いていた。
「…わかった。昌平君殿の元へ行ってくるよ。」
当初の予定通りに事が運んだのだろう。
娘の肩を軽く叩くと、昌平君の元へ向かった。
・・
「…昌平君殿、娘との話はもうよいですかな?」
「ああ、問題ない。」
怒る様子は無く、淡々とそう告げる。
そして、昌平君はこちらを見てまた口を開いた。
「お前の娘が首を賭けるそうだ。」
「ほう、首ですか…………はい!?首を…!?」
私と昌平君、二人だけが残った部屋。
私の驚く声が響きわたった。
あまりの驚きに開いた口が塞がらない。
「…この話を持ちかけたのはお前の娘だ。」
首を賭けた?あの子が?
…いや、あの子なら言い兼ねないな…
昌平君の言葉は嘘ではないだろう。
「何て事だ…」
「無かったことにはできぬぞ。」
血の気が引くのを感じた。
今更私の首をと言ったところで承諾する訳がない。
少なからず、あの子は勝算があったから言い出したことだろうが……
頭を抱える私に、昌平君は続けた。
「…娘の話の真偽がわかるまでは身の安全を保証しよう。」
「か、感謝いたします…」
昌平君の言葉に少しは安心するが、結局の所娘が首を賭けた事実は変わらない。
私の様子を気にすることも無く、"話は終わりだ"と言って立ち上がった昌平君。
いったいどうするべきなのか頭の中で考えていると、扉が開く音がして慌てて昌平君を追いかけた。
部屋を出た先の通路では下女達と話している娘の姿があり、私は急いで声をかける。
「…沙苗!昌平君様がお帰りになる…!」
そう声をかけると、彼女は陵安を見てコクリと頷き、昌平君に頭を下げる。
「本日はありがとうございました。」
昌平君は彼女の前で足を止めた。
「明日、迎えの者を寄越す。」
「承知いたしました。よろしくお願いいたします。」
娘は何事も無かったかのようにそう言って微笑んでいる。
「…では、失礼する。」
昌平君は娘の顔を無言で見つめたあと、再び歩き始めた。
護衛を引き連れ立ち去る姿を見てホッと息を吐く。
昌平君の姿を見送ると、私はやっと解放されたような気がした。
…っと、忘れてはいけない。
「沙苗!!どういう事か説明しなさい…!」
「は、はい…!」
どうなることやら…
頭が痛くなってきた…
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