このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

cp

いつも見ている、不二が不二でないように、おもう。こういう、ことをするとき、いつも、そうおもう。
指を食まれて、う、と呻く。
「ふ、ふじ」
絞り出した声は頼りなかった。
指の根元まで、口に含まれた。ざらざら、とした舌の感覚がして、目眩がしそうになる。不二の舌がやさしく指を撫でる。ときおり、唇で吸われる。くすぐったくて、身をよじった。
五本の指を、丁寧に吸い尽くすと、やっと、解放された。
「僕ね、タカさんの指、すきだなぁ」
うっとりした表情を浮かべて、完璧に悦に浸っていた。赤らめた頬に、おもわず、喉を鳴らしてしまう。
「神聖な、タカさんの手が、僕に触れるとおもうと、ゾクゾクしちゃうなぁ」
不二は、男なのに、はぁ、と色っぽいため息を吐いた。不二が与えるすべてが、欲情を煽った。
頭が、くらくら、としてきた。
「タカさん、平気だよ、だれも、僕たちを責めやしないよ」
「わかってる」
「タカさん」
「不二」
くちづけを交わす。角度を変えて、何度もする。不二の唇は、あまくて、つい、かみついてしまう。くぐもった声がもれて、さらに欲求が深まる。口をひらいて、互いのなかを荒らす。端から流れる唾液にも、めもくれずに、貪る。息を飲み干すほどに、吸い尽くす。
気持ちよくなっていると、背中をたたかれる。不二が、苦しくなった合図だった。すぐに、口をはなす。
「ご、ごめん」
不二は息をきらせて、目を細めていた。達したあとのようだった。だらしなく、口を開いている。唾液がこぼれていて、それを指でぬぐう。すると、不二はほほえんだ。ふたのネジが緩まっていく。
「もう、いい、かな」
「いいよ」
不二の着ているシャツに手をかける。

1/2ページ