行き当たりばったり(AC6)

「虚言癖に定評のある男、オーネスト・ブルートゥについて考えたことがあるので聞いてほしい。
そもそも虚言癖とは彼の発言のどこからどこまでなのか。
仮定として全て虚言だった場合、ようこそ、もてなし、待ち遠しい。の辺りが、帰れ、殺す、踏み込むな。だった可能性があると何だか、滾るな。
素敵だ…は、ただの口癖。嘘も誠もない鳴き声のようなものだと思う。
カーラいわく賭け値なしのクズ。これについての考察を添えると、ただの虚言癖じゃなく他人との境界線がものすごい曖昧、といった持病でもありそう。
カーラはいつも新しい出会いをくれる、と言っていたように、何かしらRADでの縁はたくさんあって…
つまりは「カーラにとって友人なら、わたくしにとっても友人同然」と言っていた事から察するに、「"縁ある誰か"にとって特別な相手なら、わたくしにとっても特別な相手同然」のような、何かしらの誤認をしていた可能性があって。
RAD内でのやりとりに「そちらの方は隊員殿にって恋人なら、わたくしにとっても恋人同然。」のようなバグり方をしていた説を推したい。真に受けたその隊員殿の恋人がブルートゥに乗り換えようとするとだな、「縁が切れて隊員殿にって他人なら、わたくしにとっても他人同然」とバッサリなわけだ。ブルートゥは容姿には恵まれているからそういう痴情のもつれは経験してそうだよな。なのに直前で切るから前も後ろも男も女も未経験。だと嬉しい。
そして、そんな事ばかりするから、恨みを買う。素手での喧嘩を売られて買う。境界線が曖昧かつ思い込みの激しいブルートゥは、「敵対してくるなら、敵でしかない」と一瞬で戦闘態勢。おおよそ人間同士で行われたとは思えないような残酷な状態になるまで手を出してから決着。痴情のもつれは黙認されていたが怪我人が出れば話は変わる。とカーラ辺りが決めたんだろう。
で、「大事な物だけ持って去れ」とか言われたんだろうと考える。故に自機のミルクトゥースと、"RADにとって大事"なレールキャノンを持って去ったと思っても、いいのかもしれない。
自分と組織の境すら曖昧だった、というやつだ。
そして辺境の地、建造物の最奥。閉じ篭って暮らしていたのかもしれない。
ついでにミルクトゥースとの関係も考えるんだが、意外と外装が禿げていたり見た目はボロボロなんだよな、ちょくちょく話し掛けていて愛着があるように見せかけて、その実その見た目に拘らないのを見るに、結局ただの兵器としか思っていない説。これを推したい。組んでもらった機体だから「大切同然」みたいに話しかける。なのに傷は放置する。その温度差があまりにもグロテスクで、愛おしい。
……なにか質問あるか」

「…キッショいな、野良犬」
「戦友、話すぎで喉を痛めてないか」
「…素敵だ……。」
「本人居る前で言う話じゃねぇだろ…巻き込んでんじゃねーよ、イラつくぜ…」

こういう時のツッコミ兼オチはイグアスが強い。
END
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