手綱と縋る手(AC6)
仕事を終え、ハンドラーは疲れた体を引きずるように自室に戻る。
いつもより重く感じる扉を開けると、ソファに座っている621と目が合う。実際に目が合ったか聞くのは野暮だ。
「おかえり、ハンドラー」
「今日はお前が先に帰っていたか」
自室に621が居るだけで嬉しい。たまには出迎えてもらうのも悪くないな、と思う。
「621、今日もよくやったな」
「…ハンドラー、褒められるより先に聞きたいことがある」
「聞きたいこと?」
「ハンドラーの声で聞きたいんだ」
「何だ、何か忘れていたか」
「…いつもオレが帰ると言うやつ」
言われるまで気づかないなんて、よほど疲れているのか?と自分に少し呆れた。
「ただいま、621」
*こっちを言う側なのは慣れていない
いつもより重く感じる扉を開けると、ソファに座っている621と目が合う。実際に目が合ったか聞くのは野暮だ。
「おかえり、ハンドラー」
「今日はお前が先に帰っていたか」
自室に621が居るだけで嬉しい。たまには出迎えてもらうのも悪くないな、と思う。
「621、今日もよくやったな」
「…ハンドラー、褒められるより先に聞きたいことがある」
「聞きたいこと?」
「ハンドラーの声で聞きたいんだ」
「何だ、何か忘れていたか」
「…いつもオレが帰ると言うやつ」
言われるまで気づかないなんて、よほど疲れているのか?と自分に少し呆れた。
「ただいま、621」
*こっちを言う側なのは慣れていない
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