虚言癖の友人(AC6)

「新しいご友人…贈り物をくれるのですね」
「…そんなに嬉しいか?」
「ご友人からいただけるものでしたら、それはもう何だって」
「ふーん…」
「お気に召しませんか?」
「何だって良いってのが、ちょっと」
「おや、拗ねた態度も素敵だ」
「……。」

物腰こそ穏やかだが、話が通じない彼に
嫌悪感こそないものの、焦らされているような痒さを感じてしまう。

「ご友人?」

問答を諦めて返事を返すのを止める。
不安そうに眉を下げたブルートゥと目が合う。

「ご友人…黙っている顔も素敵だ…」
「…。」
「ですが無視は少々…好ましくない」
「…、っが」

顎を掴まれ、口をこじ開けられる。
接触の悪い回路でも弄るように彼の指が口腔内を探る。

「…口の中に異常は無いようですね、どうして話さないのですか?」
「こ…ら、…っ」
「あぁ…喉の問題でしょうか」

口の中をまじまじと覗き込まれて恥ずかしさと視線がが喉に刺さるのを感じる。
流石にその腕を払い除けると、嬉しそうに目を細められる。

「…ブルートゥ」
「ご友人、ああ、やはりその声で名を呼ばれると心が踊ります」

ささやかな抵抗をしても彼にはどうにも敵わない。

敵わないというか、逆らう気にもならないのは
色々諦めているとかそういう訳ではなく、
惚れた弱みだというのがどうにもやるせない。


『惚れた腫れた』
*何をされても嬉しいのはどちらかな
1/3ページ
スキ