手綱と縋る手(AC6)

俺はあちこち欠けててラップ巻きだから今日もハンドラーの通信を聴きながら思いを馳せる。
仕事をすれば褒められる。帰れば迎えてくれる。
それだけじゃどんどん足りなくなって

もっと欲しくて彼を腕の中に捕まえる。

「俺そんな優秀だった?嬉しい」
「621、それ以上は許可しない」
「だめ?ねえ、ご褒美…ください、ハンドラー」


*逃げられないのか逃げないのか
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