死神の逆位置(AC6)

「クソ…あの野良犬め、ヴォルタやミシガンにちょっと褒められたくらいで調子乗ってんじゃねえだろな…気晴らしに通信入れといてやるか」

新着メッセージ 1件。忙しくもないのですぐに再生する。
「、あ。イグアス先輩からのメッセージだ…うれしいな、返事しておかないと…」

…録音された彼の声を味わっているうちに、返事を吹き込むのを忘れたまま日が過ぎていた。

「テメェはよぉ、まともにメッセージのやり取りも出来ねぇのか?野良犬」
「既読無視したのはすまない…聴き入ってたら忘れただけなんだ」
「ッハ、言い訳ならもっとマシに考えとけ」
「次はちゃんと返す、また連絡してくれ」
「誰が好き好んで野良犬に絡むと思ってんだ…苛つかせんじゃねえ」


*構われたがりはどっちだか
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