手綱と縋る手(AC6)

「随分堅苦しいが…承認は通ったようだな」

もう聞けないと思った聞き慣れた声がする。

「どうした、幽霊にでも出会ったような顔だな」
(俺にとってはその通りなんだ、ハンドラー)

これは燃え残った全てに火を点けた事への罰なのか。
再び与えられた選択の機会。

生かすも殺すも俺次第、なんて気付きたくなかった。

*貴方の事も、俺自身をも。
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