手綱と縋る手(AC6)

「621、コールサインのデカールを作ったのか」
「うん。これが貼ってあると俺のだって分かるから」
「誰も間違えないと思うがな」
「ハンドラー、どこに貼って欲しい?」
「俺に聞くのか?好きなところに付けたら良い」
「わかった 左手貸してくれ」
「俺のか?」
「ハンドラーのでないと意味が無い」

不思議そうに差し出された左手の薬指に、手書きのデカールシールを貼り付ける。

「、…621」
「これで俺のだって一目で分かるね、ハンドラー」
「…そうだな」


*そんなに嬉しそうな顔されると思わなかった
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