監獄兎
例えば、夜中目が覚めた時、
目の前に受入れ難い光景が広がっていれば、それを夢だと思いのは当然だろう。
「…ショケイスキー?」
「ん…、あれ、カンシュクン?」
「なんで俺の部屋に?」
「…その、夜這いしに」
「ハァ?」
「来ようと思ったけど、結局眠くてやめたノ!でも僕なぜかここにいるの」
「なんだよそれ、じゃあこれは夢か何かか」
「…夢…なのカナ?」
「じゃあ、覚めるまでは一緒に居られるな」
「うん!ボク、カンシュクンに合いたかったから、夢でも嬉しい!」
「あぁ、夢でも恋人に合えるなんてな。明日は良い事ありそうだ」
「ねぇねぇ、本当に夢ならサ、ナニしても良いよネ?」
「…良いんじゃね?」
「じゃあボク、カンシュクンにフェラしてあげたい」
「な…っ、」
「良いでしょ?」
「いやいや、黴菌とか心配だし」
「でも、今なら夢だよネ?」
「…朝起きた時とか考えると、ヤる気になれないっていうか」
「夢射しちゃうから?朝勃ちしちゃうから?」
「興奮して仕事に集中できなくなるから。」
「…ダメ?」
「むしろ夢じゃなかったらシたんだけどな」
「え…」
「初めてが夢じゃ、ガッカリだろ?この夢を覚えてるかも分かんないけどさ」
「…明日」
「はぁ?」
「ボクが、夢、覚えてたら…明日こそ夜這いしに来るカラ…」
「ああ、分かった、俺が夢を覚えてたら、ショケイスキーの所行くよ」
「約束、だヨ…?」
「うん、約束だ」
「じゃあ…オヤスミナサイ」
「おやすみ、ショケイスキー…」
――そして翌日。
「あ、カンシュクン!オハヨーゴザイマス」
「ういす、ショケイスキー」
「…ネェ、ボク昨晩何かシたっけ?」
「あ?昨晩…は、何かあった気がするけど…」
「とっても大事なコト、忘れちゃった気がするヨ」
「っ駄目だ。全っ然思い出せねぇ」
「でもね、なんでかな…無性に、シたくて、シたくて、仕方ないんだ…」
「奇遇だな。俺もなんかムラムラしちゃってよ」
「今日の夜…そっち行ってイイ?」
「分かった、鍵開けとくよ」
「…貴方達、仲睦まじいのは結構ですが、仕事中ですよ」
「ぜ…っ、ゼニロフ先輩…」
「ピンハネクンだぁ、オハヨーゴザイマス」
「全く…イチャつくなら余所でおやりなさい。破廉恥です」
「あ、すみません…」
「ゴメンナサーイ…」
「以後気を付けてください。では失礼」
カンシュコフは緑の兎が立ち去ると、漸く溜め息を吐いてショケイスキーに向き直る。
(…昨晩の夢の話したら、どんな顔すんだろうな)
「なぁ、ショケイスキー」
「ン?」
「昨晩のことなんだけどさ、」
「ボクも今思い出してたトコ!」
「それで、その内容は…」
「キミと性交の約束をしたコト…、だよネ」
「多分、そのはずだけど…」
「「なんで急に思い出したんだろう?」」
『アンサー、チェック』
(破廉恥で思い出したんだ)
(きっとボクも同じ)
終
目の前に受入れ難い光景が広がっていれば、それを夢だと思いのは当然だろう。
「…ショケイスキー?」
「ん…、あれ、カンシュクン?」
「なんで俺の部屋に?」
「…その、夜這いしに」
「ハァ?」
「来ようと思ったけど、結局眠くてやめたノ!でも僕なぜかここにいるの」
「なんだよそれ、じゃあこれは夢か何かか」
「…夢…なのカナ?」
「じゃあ、覚めるまでは一緒に居られるな」
「うん!ボク、カンシュクンに合いたかったから、夢でも嬉しい!」
「あぁ、夢でも恋人に合えるなんてな。明日は良い事ありそうだ」
「ねぇねぇ、本当に夢ならサ、ナニしても良いよネ?」
「…良いんじゃね?」
「じゃあボク、カンシュクンにフェラしてあげたい」
「な…っ、」
「良いでしょ?」
「いやいや、黴菌とか心配だし」
「でも、今なら夢だよネ?」
「…朝起きた時とか考えると、ヤる気になれないっていうか」
「夢射しちゃうから?朝勃ちしちゃうから?」
「興奮して仕事に集中できなくなるから。」
「…ダメ?」
「むしろ夢じゃなかったらシたんだけどな」
「え…」
「初めてが夢じゃ、ガッカリだろ?この夢を覚えてるかも分かんないけどさ」
「…明日」
「はぁ?」
「ボクが、夢、覚えてたら…明日こそ夜這いしに来るカラ…」
「ああ、分かった、俺が夢を覚えてたら、ショケイスキーの所行くよ」
「約束、だヨ…?」
「うん、約束だ」
「じゃあ…オヤスミナサイ」
「おやすみ、ショケイスキー…」
――そして翌日。
「あ、カンシュクン!オハヨーゴザイマス」
「ういす、ショケイスキー」
「…ネェ、ボク昨晩何かシたっけ?」
「あ?昨晩…は、何かあった気がするけど…」
「とっても大事なコト、忘れちゃった気がするヨ」
「っ駄目だ。全っ然思い出せねぇ」
「でもね、なんでかな…無性に、シたくて、シたくて、仕方ないんだ…」
「奇遇だな。俺もなんかムラムラしちゃってよ」
「今日の夜…そっち行ってイイ?」
「分かった、鍵開けとくよ」
「…貴方達、仲睦まじいのは結構ですが、仕事中ですよ」
「ぜ…っ、ゼニロフ先輩…」
「ピンハネクンだぁ、オハヨーゴザイマス」
「全く…イチャつくなら余所でおやりなさい。破廉恥です」
「あ、すみません…」
「ゴメンナサーイ…」
「以後気を付けてください。では失礼」
カンシュコフは緑の兎が立ち去ると、漸く溜め息を吐いてショケイスキーに向き直る。
(…昨晩の夢の話したら、どんな顔すんだろうな)
「なぁ、ショケイスキー」
「ン?」
「昨晩のことなんだけどさ、」
「ボクも今思い出してたトコ!」
「それで、その内容は…」
「キミと性交の約束をしたコト…、だよネ」
「多分、そのはずだけど…」
「「なんで急に思い出したんだろう?」」
『アンサー、チェック』
(破廉恥で思い出したんだ)
(きっとボクも同じ)
終