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私はお酒が好きだ。
何かあった時、お酒に頼ればすぐに忘れさせてくれるから。
私は酔うと尻尾を丸める癖がある。
鍛えていない尻尾は、自分で弄っても力が抜けるほど弱い。
敢えて握って、何もかもお酒に委ねる。
足が立たないほど酔って、その勢いでブロリーに抱き付く。
「…ブロ…んぅ、」
「……。」
「ふあ…眠い」
「…お嬢、呑み過ぎだ」
「らってぇ…もお、やってらんないのよさー…」
「…何がだ」
「はぁ、ン…?何が、って?あぁ、うん…気にしたらダメなの…」
「……?」
「ねぇ、ブロリーも呑も…?」
「…あぁ」
「一緒に、酔っちゃおかぁ…ねぇ、ブロリー…」
「何だ」
「…なんでも、ない」
優しい彼と一緒に呑むのも、また美味しい気がした。
ブロリーが彼氏だったら、もっと近くで、もっと和やかに身を委ねられるのに。などと思いつつ、また酒に浸る。
「ねぇ、ブロリーはさぁ」
「…?」
「お酒、強いの?」
「…さぁな」
「私ねぇ、ダメなの。お酒ね、本当は弱いの」
そう言って、またグラスを空にする。
「……。」
「でもね、ひっ、好きなの…」
しゃっくりまで出てきた。
今回は酔いの廻りが早い気がする。
ふとブロリーを見れば、既に蒸留酒のボトルを二つも空けていた。
「好きなんだもん…ひぅっ」
「…はん、だから何だァ?好きな物が、手に入るなら、い…ひくっ…」
「ん、ブロリーも酔ってきたの?」
「はん、どうだろうな…、」
言いながら、気のコントロールができないのか、髪が見る間に青く逆立った。
碧に色を変えた瞳が、ちらりとこちらを睨む。
「くすっ、饒舌になってるよ…?」
「お嬢は舌足らずになってる」
「そーだね…、ねぇ、ブロリー」
「今度は何だァ?」
「…好きな人、いる?」
「……さぁな」
「居るんだぁ!だったら早く教えてよねぇ」
「…それができたら、俺は苦労しない」
「ん?誰だれぇ?私の知ってる人?」
「………。」
「…秘密は秘密かぁ…、まぁ仕方ないよねぇ、呑みなおそっかぁ」
「あぁ、そうだな」
本音かどうかは分からないが、ブロリーには想う人が居るらしい。
その想われ人は、多分私なんだろうけども(だって他に女性居ないし。)
面と向かって好きと言えない私は、自慰行為で彼の名前を呼ぶくらいしかできなかった。
それから、二人は潰れるまで飲み明かした。
多分、奴隷さん達が運んでくれたんだろう。
宮殿の一室で目を覚ますと、隣にはブロリーが寝ていた。
「ふぁーあ…、あー頭痛い…」
「……お嬢?」
「あ、おはようブロリー」
「なん、で、お嬢が?」
「…もしかして、昨夜呑んだ記憶無いの?」
「呑み始めは、覚えてる。でも、なんでここで寝たのか、なんで、お嬢が居るのか、わからない」
「せっかく一緒に呑んだのになぁ…。まぁ仕方ないよね?忘れてていいよ!」
「…?」
面白いことが聞けた。
酒に頼れば本音も漏れるだろうが、それはブロリーの記憶には残らない。
これは、お酒を使ってブロリーに言い寄るチャンスかもしれない。
「ねぇ、またどこかで呑もうよ!」
「…構わない」
それから数日後、再び酒場で落合った。
「…う~ん、私やっぱ酔うの早いかなぁ…?」
「さぁ?俺に聞くな」
「む…、饒舌ブロリーは酔ってる証拠なんだからぁ!」
前回同様、青く超サイヤ人化した彼の姿は、異様なほど色っぽく見えた。
「…ふん、今日は抱き付いてこないのか?」
「なっ、何よぉ、期待してるの?」
「…勝手に思ってろ」
今のは不意打ちだったなぁ…。まさかブロリーに誘われるなんて…。
と、考えるのは多分酔っているせいだろう。
貴方が望むなら、抱き締めて、離さないでくれればいいのに。
とは言い出せないですが。
「はぁっ…熱、」
「呑み過ぎじゃないのか」
「う~…ん、ブロ…リ」
「なんだぁ?」
「…抱っこ」
「はん、酔いどれめぇ…誘ってるのか?」
「な、ん…、……じゃあ、誘ってるって事にするー」
「さぁ来い、いくらでも抱いてやる」
「なんかヤらしいね…」
「なんだ?そっちの意味じゃないのか?」
「…抱っこって言ったじゃん」
「抱き付いて、そのまま犯されたいんじゃないのか?」
「そんなわけ…」
「じゃあ、なんで俺を呼びながらオナニーするんだァ?」
「…っ見てたの!?」
急激に酔いが覚めた気がした。
頭が真っ白でクラクラする。
「なん、で…?見…っ」
「…俺は、嬉しかったんだぞ?お嬢も俺を好きだったら、俺はお嬢に好きだって言えると思ってた」
「…思ってた?」
「でも、普段の俺はお嬢に想いを伝えるどころか、目も合わせられない…」
「ブロリー…」
「こんな俺でも、好きか?」
「勿論、好き…ブロリー」
「お嬢…」
ほてる身体を抱き寄せられて、口付けを交わそうとしたが、寸止めをした。
「…どうした?」
「今は、駄目だよ」
「抱かれるのが怖いのか?」
「そうじゃなくて、ブロリーは酔ってる間の記憶は残らないんでしょ?」
「…そう、なのか?」
「この間呑んだ時に言ってたよ。…だから、今はキスもしちゃ駄目」
「だからって、なんで駄目なんだぁ?」
「だって…覚えててくれないんだったら、もったないじゃない…」
「…でも俺は、酔っていなければ、お前を抱く事ができない…」
「、じゃあ、こうしよう?」
「?」
「今起こった事は、お酒で見た夢。覚えてたら、夢の外でも抱き締めて、キスして?」
「…わかった」
「約束、だよ…?」
「あぁ、約束だ」
恭しく手の甲に口付けられて、うっとりと目を細める。
酒臭いはずの吐息が、何故か甘く香るような気がした。
口付けたいと相互で思いながらも、翌朝に期待をこめて、再び潰れるまで飲み明かした。
「ん…おはよう、ブロリー」
「…お嬢」
「なに?」
「たしか…、抱き締めて、キスをするんだったか?」
「…覚えててくれたんだ」
「勿論だ」
「なんか饒舌だね?酔ってるみたいにさ」
「…。」
「…まだ酔ってるの?」
「………。」
「ブロ…」
「俺には、無理です」
「…はい?」
「お嬢、俺は…、酔ってないと、駄目だ」
「か、かなり無理して言ってくれたんだ…、覚えててくれただけで充分だよ」
「でも、」
「ブロリーは、私を抱き締めてキスしてくれれば、それでいいの」
「…くぎゅ……」
「ねぇ…、私がしてほしいから言ってるんだよ?」
「…!」
おずおずと肩に手を乗せられて、真正面に向かい合うように体勢をかえた。
珍しく目を合わせられ、真剣なまなざしに鼓動が早まる。
「お嬢…」
「…っ」
緊張のあまりきつく目を瞑ると、ブロリーの吐息を顔に感じで更に緊張する。
「目、開けてくれ…」
「だっ、て…キスは目瞑ってするんだよ?」
「違う、キスじゃない」
「、え…」
「好きだ、」
「…ブロリー?」
「好き、が、先だ。お嬢…好きだ」
「わ…、私も好き!」
「…よかった」
直ぐに力強く抱き締められて、そのまま口付けられた。
待ち焦がれた愛しい彼からの抱擁が、口付けが、私の頭を真っ白にするのは、いとも容易かった。
『飲酒運転禁止』
(歯止めが効かないのはダメダメです。)
END
何かあった時、お酒に頼ればすぐに忘れさせてくれるから。
私は酔うと尻尾を丸める癖がある。
鍛えていない尻尾は、自分で弄っても力が抜けるほど弱い。
敢えて握って、何もかもお酒に委ねる。
足が立たないほど酔って、その勢いでブロリーに抱き付く。
「…ブロ…んぅ、」
「……。」
「ふあ…眠い」
「…お嬢、呑み過ぎだ」
「らってぇ…もお、やってらんないのよさー…」
「…何がだ」
「はぁ、ン…?何が、って?あぁ、うん…気にしたらダメなの…」
「……?」
「ねぇ、ブロリーも呑も…?」
「…あぁ」
「一緒に、酔っちゃおかぁ…ねぇ、ブロリー…」
「何だ」
「…なんでも、ない」
優しい彼と一緒に呑むのも、また美味しい気がした。
ブロリーが彼氏だったら、もっと近くで、もっと和やかに身を委ねられるのに。などと思いつつ、また酒に浸る。
「ねぇ、ブロリーはさぁ」
「…?」
「お酒、強いの?」
「…さぁな」
「私ねぇ、ダメなの。お酒ね、本当は弱いの」
そう言って、またグラスを空にする。
「……。」
「でもね、ひっ、好きなの…」
しゃっくりまで出てきた。
今回は酔いの廻りが早い気がする。
ふとブロリーを見れば、既に蒸留酒のボトルを二つも空けていた。
「好きなんだもん…ひぅっ」
「…はん、だから何だァ?好きな物が、手に入るなら、い…ひくっ…」
「ん、ブロリーも酔ってきたの?」
「はん、どうだろうな…、」
言いながら、気のコントロールができないのか、髪が見る間に青く逆立った。
碧に色を変えた瞳が、ちらりとこちらを睨む。
「くすっ、饒舌になってるよ…?」
「お嬢は舌足らずになってる」
「そーだね…、ねぇ、ブロリー」
「今度は何だァ?」
「…好きな人、いる?」
「……さぁな」
「居るんだぁ!だったら早く教えてよねぇ」
「…それができたら、俺は苦労しない」
「ん?誰だれぇ?私の知ってる人?」
「………。」
「…秘密は秘密かぁ…、まぁ仕方ないよねぇ、呑みなおそっかぁ」
「あぁ、そうだな」
本音かどうかは分からないが、ブロリーには想う人が居るらしい。
その想われ人は、多分私なんだろうけども(だって他に女性居ないし。)
面と向かって好きと言えない私は、自慰行為で彼の名前を呼ぶくらいしかできなかった。
それから、二人は潰れるまで飲み明かした。
多分、奴隷さん達が運んでくれたんだろう。
宮殿の一室で目を覚ますと、隣にはブロリーが寝ていた。
「ふぁーあ…、あー頭痛い…」
「……お嬢?」
「あ、おはようブロリー」
「なん、で、お嬢が?」
「…もしかして、昨夜呑んだ記憶無いの?」
「呑み始めは、覚えてる。でも、なんでここで寝たのか、なんで、お嬢が居るのか、わからない」
「せっかく一緒に呑んだのになぁ…。まぁ仕方ないよね?忘れてていいよ!」
「…?」
面白いことが聞けた。
酒に頼れば本音も漏れるだろうが、それはブロリーの記憶には残らない。
これは、お酒を使ってブロリーに言い寄るチャンスかもしれない。
「ねぇ、またどこかで呑もうよ!」
「…構わない」
それから数日後、再び酒場で落合った。
「…う~ん、私やっぱ酔うの早いかなぁ…?」
「さぁ?俺に聞くな」
「む…、饒舌ブロリーは酔ってる証拠なんだからぁ!」
前回同様、青く超サイヤ人化した彼の姿は、異様なほど色っぽく見えた。
「…ふん、今日は抱き付いてこないのか?」
「なっ、何よぉ、期待してるの?」
「…勝手に思ってろ」
今のは不意打ちだったなぁ…。まさかブロリーに誘われるなんて…。
と、考えるのは多分酔っているせいだろう。
貴方が望むなら、抱き締めて、離さないでくれればいいのに。
とは言い出せないですが。
「はぁっ…熱、」
「呑み過ぎじゃないのか」
「う~…ん、ブロ…リ」
「なんだぁ?」
「…抱っこ」
「はん、酔いどれめぇ…誘ってるのか?」
「な、ん…、……じゃあ、誘ってるって事にするー」
「さぁ来い、いくらでも抱いてやる」
「なんかヤらしいね…」
「なんだ?そっちの意味じゃないのか?」
「…抱っこって言ったじゃん」
「抱き付いて、そのまま犯されたいんじゃないのか?」
「そんなわけ…」
「じゃあ、なんで俺を呼びながらオナニーするんだァ?」
「…っ見てたの!?」
急激に酔いが覚めた気がした。
頭が真っ白でクラクラする。
「なん、で…?見…っ」
「…俺は、嬉しかったんだぞ?お嬢も俺を好きだったら、俺はお嬢に好きだって言えると思ってた」
「…思ってた?」
「でも、普段の俺はお嬢に想いを伝えるどころか、目も合わせられない…」
「ブロリー…」
「こんな俺でも、好きか?」
「勿論、好き…ブロリー」
「お嬢…」
ほてる身体を抱き寄せられて、口付けを交わそうとしたが、寸止めをした。
「…どうした?」
「今は、駄目だよ」
「抱かれるのが怖いのか?」
「そうじゃなくて、ブロリーは酔ってる間の記憶は残らないんでしょ?」
「…そう、なのか?」
「この間呑んだ時に言ってたよ。…だから、今はキスもしちゃ駄目」
「だからって、なんで駄目なんだぁ?」
「だって…覚えててくれないんだったら、もったないじゃない…」
「…でも俺は、酔っていなければ、お前を抱く事ができない…」
「、じゃあ、こうしよう?」
「?」
「今起こった事は、お酒で見た夢。覚えてたら、夢の外でも抱き締めて、キスして?」
「…わかった」
「約束、だよ…?」
「あぁ、約束だ」
恭しく手の甲に口付けられて、うっとりと目を細める。
酒臭いはずの吐息が、何故か甘く香るような気がした。
口付けたいと相互で思いながらも、翌朝に期待をこめて、再び潰れるまで飲み明かした。
「ん…おはよう、ブロリー」
「…お嬢」
「なに?」
「たしか…、抱き締めて、キスをするんだったか?」
「…覚えててくれたんだ」
「勿論だ」
「なんか饒舌だね?酔ってるみたいにさ」
「…。」
「…まだ酔ってるの?」
「………。」
「ブロ…」
「俺には、無理です」
「…はい?」
「お嬢、俺は…、酔ってないと、駄目だ」
「か、かなり無理して言ってくれたんだ…、覚えててくれただけで充分だよ」
「でも、」
「ブロリーは、私を抱き締めてキスしてくれれば、それでいいの」
「…くぎゅ……」
「ねぇ…、私がしてほしいから言ってるんだよ?」
「…!」
おずおずと肩に手を乗せられて、真正面に向かい合うように体勢をかえた。
珍しく目を合わせられ、真剣なまなざしに鼓動が早まる。
「お嬢…」
「…っ」
緊張のあまりきつく目を瞑ると、ブロリーの吐息を顔に感じで更に緊張する。
「目、開けてくれ…」
「だっ、て…キスは目瞑ってするんだよ?」
「違う、キスじゃない」
「、え…」
「好きだ、」
「…ブロリー?」
「好き、が、先だ。お嬢…好きだ」
「わ…、私も好き!」
「…よかった」
直ぐに力強く抱き締められて、そのまま口付けられた。
待ち焦がれた愛しい彼からの抱擁が、口付けが、私の頭を真っ白にするのは、いとも容易かった。
『飲酒運転禁止』
(歯止めが効かないのはダメダメです。)
END