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最初は、興味が無かった。
『はじめまして、ブロリーさん』
『…親父ぃ、こいつ、誰』
『この娘は、我々の同士で味方だ。こやつもベジータ王に恨みがあるらしい』
『……。』
『あの…、何か?』
『…いや』
少ししたら、苦手になった。
『ブロリーさん!いくら強いからって闇雲に動いたら危ないんですよ!』
『……煩い』
『な…、なんですかその言い方、どうせ弱い私になんか話しかけられたくないって事ですか』
『……。』
それからもっと経ったら、
気になってきた。
『うぅ、また怪我した…パラガスさん、助けてください…』
『お嬢は相変わらず弱いな、ほら、ブロリーにおぶってもらえ』
『えぇ!?で、でもブロリーさんに悪いです…』
『いいよな?ブロリー』
『…あぁ』
『で…では、遠慮なく…』
背負った身体は思っていたよりもしっかりしていた。
それでいて柔らかくて、温かくて、…何故だかやけに緊張した。
「ブロリー?」
「…、」
「考え事でもしてたの?」
「…あぁ」
「へぇ、だから私が呼んでも反応なかったんだ?」
「呼んでたのか…」
「全っ然聞こえてなかったのね…」
「…すまない」
「いいよ、それより何考えてたの?」
「……昔の事」
「昔?」
「お嬢は、あの王に、恨みが、あると言ってた」
「あぁ、あれね、嘘だよ?」
「…ウソ?」
「うん。嘘だよ?私はね、ブロリー…」
「う…、嘘吐かれた、」
「聞いてブロリー、私は、初めて会った時からブロリーが好きになったの。だから、その、…お近付きになる口実に」
「……。」
「恨みは…、まぁ、強いて言えばブロリーを殺そうとした事。でもベジータ王も、王子も、嫌いじゃなかった。けど、私はブロリーを選んだの。それが間違いだとは思わない。」
「…なら、辛いだろう」
「なにが?」
「これから、俺達が復讐をするのは」
「うんん、大丈夫。それがブロリーとパラガスさんが選んだ道だから」
「……。」
少しだけ悲しそうな顔をしたのは、ブロリーじゃなくて私の方だった。
大丈夫、死ぬはずない。
彼が、…伝説の超サイヤ人のブロリーが、ベジータなんかに殺されるわけない。
なのに、何故だか不安は募るばかりだった。
「ブロリー、」
「…どうした」
「居なくなっちゃ、嫌だよ」
「……。」
「側に居て、居させて…」
「…お嬢は弱い、」
「な、…何を今更」
「だから、俺が護る。」
「――!」
「護ってやる。」
「ブロリー…!」
「だから、」
「ん?」
「俺が、残酷なことをしても、嫌わないでくれ」
「…残酷な、こと」
「……。」
恐らく、彼の云う残酷なことは、血祭り。それから大量殺人。
惑星の破壊、住人の奴隷化。
それをされても、私の選択はひとつだけ。
「私は、ブロリーを選ぶよ。」
「…、あ、う」
「大好き、ブロリー…」
「俺は…お嬢に選ばれて、よかった…」
そうして、唇を重ねた瞬間。
「ブロリー、お嬢、ベジータに関する情報、を…」
「!!パ…パラガスさん」
「親父ぃ?」
「あ、いや、お楽しみの所邪魔してすまんかった!」
「まっ、待ってください!」
「…何だね?」
「お義父さんって呼んでも、いいですか?」
「な、ん、だと?」
「ブロリーと婚約させてください!」
「…お嬢、コンヤクって何だぁ?」
「ちょっと待って、後で説明するから」
「…認めてやりたいが、今はまだ駄目だ。」
「どうしてですか?」
「先程言ったように、ベジータに関する情報が入ってきた。これから忙しくなるんだ。」
「だから、まだ駄目だ、と」
「全て片付いたら、奴隷共も集めて盛大に祝ってやるからな」
「パラガスさん…!」
「では俺はまだ会議があるから失礼するよ、ブロリー、漸く幸せに慣れるなぁ…」
「…?コンヤクは、シアワセなのか?」
「ひとつずつ説明するから、私の部屋に行こう?」
「…わかった」
そうして私達は、束の間の幸せを噛み締めるのでした。
『一目惚ってヤツです』
(ずっとずっと大好きです)
END
スクロール先にオマケあり。
ギャグです。
実は台本でしたオチ
「私は、ブロリーを選ぶよ。」
「…、あ、う」
「大好き、ブロリー…」
「俺は…お嬢に選ばれて、よかった…」
そうして、唇を重ねた瞬間。
「ブロリー、お嬢、ベジータに関する情報、を…」
「ふ、ん…、んんっ!ブロ、舌…やめっ」
「…ちょ、カットカット!ブロリー落ち着けぇ!」
「親父ぃ、邪魔するな」
「えぇえ!?理不尽なりー」
本当に終わリー、です。
こんな所も読んでくださってありがとうございます!